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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
生徒会長の奉仕(監視)

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22/46

#11



生徒達が下校し、校舎内は静まり返る。しかしある日の生徒会室は抑えきれない騒音がもれていた。


「す、すいません……! もうあいつとは別れますから!」


勢いよく開かれる扉。そこから悲痛な叫びを上げて、一人の男子生徒が部屋を飛び出した。

「根性ないな……」

部屋の中は荒れ果てている。さっきまでその男子生徒が倒れ込んでいたソファに、七瀬は腰を下ろした。


「結局、その程度の気持ちで付き合ってたってわけだよな。遊びだから、ちょっと脅されただけで簡単に従うんだよ」


苦笑しながら話す七瀬。その隣で、薄茶の髪をした少年が肘掛けに座った。

「ふーん。で、そのカップル狩りはお前のストレス解消か何かなの?」

飄々とした態度の彼は生徒会副会長、城崎真弘しろさきまひろ。七瀬と同じく端整な顔立ちだが、派手なアクセサリーが目立つ。

「キモい言い方すんなよ、真弘。まぁ強いて言えば粛清。それが学校の為で、ひいてはあいつらの為」

「そう思ってんのはお前だけだとしたら?」

「だとしても、関係ないかな」

辺りが静まり返る。七瀬が肘掛けを蹴る音だけが、一定のリズムで響いていた。

「こわいこわい。……でもそれ以前に、最近イライラしてるよなぁ、お前」

真弘はよっと身を乗り出して、横になっている七瀬の顔を覗き込んだ。


「そうそう、前に言ってた転校生君と最近ご無沙汰らしいな。それが原因?」

「はあっ!?」


真弘の言葉に驚いた彼は身体を起こし、持てる力の全てで否定した。

「それも関係ない! あいつは人のこと強引に振り回すんだぞ。サッカー部に入って忙しくなったから、関わらなくて済んで清々してるよ。頭良くて顔が良くて人気あってスポーツ万能なだけの人間だ」

「超絶褒めてるじゃん」

「褒めてない」

七瀬はむしゃくしゃした様子で部屋から出ていこうとしたが、真弘はため息混じりに付け加えた。


「分かった、褒めてないってことにしとくよ。それよか、その転校生君が入った……サッカー部。変な噂出てきてるけど。お前、知ってて入部させたの?」


その言葉の意味が分からず。七瀬は、すぐに踵を返して純に問い掛けた。


「噂? 何それ」




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