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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
生徒会長の奉仕(監視)

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#3



「俺もちょっと熱くなったのは認めるよ。でも一つだけ言わせてもらう。俺の台詞より、絶対お前の顔の方が誤解を煽ったね」

「はぁ!? 気持ち悪いこと言うな! 死ね!」

「死……っ!?」

とうとう禁断の二文字が……!

面と向かって「死ね」なんて言われたのいつぶりだろう。ハートは強い方だから傷つきはしないが、それなりに驚いた。定期の更新を忘れてたときと同じレベルの衝撃だ。

でも七瀬はため息をつくと、いつもの呆れ顔で片手を翳した。


「今日だけはどこでも付き合ってやるから、周りに何か訊かれたらちゃんと説明しとけよ」

「お、おう。そのつもり!」

「売店、行くんだろ? 早く来いよ」

「あぁ……、行く! 行きます!」

ホントは道のりなんて覚えてるけど、ホントに忘れてるフリをして彼の後をついていく。

変な感覚だ。騙してると言えば騙してる。バレたら、きっと彼は怒るだろう。いや、殺されるかな?

少しして着いた売店は混雑していて、人気のパンはほとんど売り切れてしまっていた。俺の第一希望の焼きそばパンも無くて、今日はおにぎりを買うことにした。あと唐揚げ。

「お前、案外食わねえよな」

教室へ戻る途中、七瀬はそう言って俺にコロッケパンをくれた。華奢な彼こそもっと食べた方が良いと思ったけど、とりあえず先にお礼を言う。


「サンキュー! なぁ、昼一緒に食おうよ」


笑顔で誘ったけど、彼はもう何も答えずにどこかへ行ってしまった。七瀬は面倒見が良いのか悪いのか分からない。役柄、不本意なことを引き受けるのも慣れてるのかな。

俺が転校生だから比較的気にかけてくれてる。

じゃあ俺がクラスに馴染めば、関わることはなくなっていくのか。

それは……何かちょっと、つまんないな。先を歩く彼の後ろ姿を見て、謎の葛藤を覚える。


七瀬は教室でいつも独り。

周り曰く、彼は優しいが近寄り難い存在らしい。本人も独りの方が好きだと言ってるとか。

そして放課後になれば校内のカップル撲滅運動を起こすから、ゲイの生徒達に畏怖の念を抱かれている。

そりゃ独りにもなるよ。自己中で我儘で乱暴。普通、関わりたいとは思わない。俺もそう思うのに。


何でこんなに気になるんだ。


危なっかしくて目が離せない。

彼の周りはもちろん、彼自身が弱々しく見えているせい……かもしれない。




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