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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
生徒会長の奉仕(監視)

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13/46

#2



午前の授業が終わり、昼休み。波のように押し寄せる睡魔に俺は勝った。さあ、そしたら。


「七瀬、昼飯買いに行こうぜ!!」


俺の作戦その①。

いや②はないし、作戦と言うほどのことでもない。

ただ七瀬から目を離すと変なことをしても気づけないから、考えを改め直すまで基本一緒にいることにした。

「ひとりで行けば? それとももう売店の場所忘れた?」

「忘れた」

答えた瞬間、目を合わせてなくても伝わる殺気。

やっぱやばいよ、この子……と思ってると、近くにいたクラスメイトにこそっと耳打ちされた。

「あのさ。七瀬って独りでいるの好きっぽいから、無理に関わんない方が良いよ」


……。


昨日の件があるから納得できる台詞だ。でも、

「サンキュー。じゃもう少し攻めてみる!」

高い壁、だからこそ燃えてくるものがある。笑って言うと彼は驚きながら、「が、頑張って」と返して去って行った。

智紀は再び、無愛想な少年に向き合う。

「じゃ、売店行こ」

「ひとりで行け」

しかし手強い。頑固だ。仕方ないから、彼の手首を掴む。


「だから! 俺はお前と一緒に行きたいんだよ!!」


思わず大きい声で叫んでしまった。

途端に静まり返る教室。皆一様に固まって、こちらを凝視してる。

「あ、ごめん大声出して!」

謝るポーズをとりながら、笑って誤魔化した。けど。

「七瀬?」

彼の顔は真っ赤だ。勢いよく立ち上がり、俺の袖を掴んで教室の外へ引っ張り出す。人のいない曲がり角まで行って、ようやく離してもらえた。

「おぉ、売店行く気になった?」

「ちげーよ、このバカ!」

七瀬の頬はまだ紅潮してる。周りには誰もいなかったため、智紀も人目を気にせず叫んだ。

「バカってなんだよ。お前が素直にうんって言わないからだろー」

「行くかどうかは俺の勝手だろ! なのにでかい声であんなこと言いやがって……勘違いされたらどーすんだ!」


───勘違い?


「誰が? 何を?」

「だから、俺らがキモい関係だと思われるだろうが」

七瀬は気まずそうに答える。でも、それには苦笑しか出てこなかった。

「はぁ……は、は。ちょっと自意識過剰じゃね? 単純に皆、大きい声にビックリしただけだよ」

「だから! その大きい声が問題なんだろ!」

「悪かったってば。でも……なるほどね、だからそんな顔真っ赤なんだ」




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