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1時間目 2


校内放送では、まるで見透かされているかのように私の名前が呼ばれた。


「見られてるみたいだね」


ケンがぶっきらぼうに言い放つ。

私はその場に俯いた。


「「全て正解した人は、コダマビト様からお許しをいただけます。制限時間内に解き終わらなければコダマビト様が」」


「コダマビト…?」

「カケルを殺した奴」


私は思わず振り返った。

ケンは不自然なまでに優しく笑う。


「だったらどうする?」

「……びっくりした」

「なんてね」


そのとき、どこからか断末魔が聞こえた。


「……怖いよ」


私の膝はガクガクと震えていた。


普通に暮らし、普通に中学を卒業して高校に行く。

ちょっと想定外があっても、私の人生は平々凡々で。

何も成し遂げられずに普通のレールを歩んでいく。


そう思っていた。昨日までは。


湧き上がる気持ち悪さと涙で、つけてきた化粧は崩れただろう。


「問題を解こう」 


ケンがぶっきらぼうに言い放つ。

テスト開始から既に60分が経過していた。


(この日付……)


「マキ……」

「……?」


彼女は目に涙をためながら呟いた。

私は彼女に向き直る。


彼女はシャープペンシルを乱暴に叩くと、校内地図に答えを書き込んだ。そして彼女は教室へと帰っていった。


少しして、場に似使わない陽気な音楽が鳴った。


「マキって……」


私は思考を巡らせた。


「自殺したって噂の……」


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