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桐箱の布団に客をむかえるはなし  作者: ぽすしち
 六

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29/32

波間ながれるスゲの笠(嘘)


「あ~・・・、そうじゃあ、ねえんだ」

 そうか、『生き人形』だとしたら、そう思うだろう。


 ヒコイチはだれに口止めされているわけでもないので、つい、しゃべりすぎてしまった。あいてが《元締め》だったせいもある。

「ダイキチさん、は・・・ほら、あれだ。『生き人形』に土産を持たせて、おれが、それを菅笠にのせて、腰まで海へ入ってよ、見おくった って、わけだ」


 ヒコイチの苦しまぎれのつくりばなしに、こんどは元締めが「あ~」と声をあげた。


「下駄屋のご隠居さんもいきなみやげを持たせたもんだ。波間を煙草のけむを漂わせながら笠が流れていくのが見えるようだなあ」


「まあ、そういう、ことよ」

 どこが『粋』なのかヒコイチにはまったくわからないが。



 

 ほんとうは、『生き人形』ではなく、『タニシ』だったのだ。


 そのタニシは、年寄のようなしゃべりかたとわらい方をして、龍王さまからつかわされた海の者たちに守られてきた。

 お屋敷で箱からでた『タニシ』はヒコイチの握りこぶしより大きいほどで、これは海にいる『ニシ』なのかとおもってきいたら、どうやらそれもちがうようで、当人も『先生』と同じように『タニシ』だと言い張った。

 はなしをきくと、どうやら、あまりに長生きでのんきだったチョウジュロウのことを、むかしどこかの井戸であった龍が心配して、同族の竜王さまに預けたらしい。



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