残すところ 残さないところ
とりあえず、おおまかな骨組みごと使うというのは、報復のところでやったので、今回は使うところと使わないところを決めて行こうと思います。
①禁忌、嫌悪すべき犯罪行為を犯すたぬき
②意図したわけではないのに、共犯のようになり、罪の意識を抱くおじいさん。
ここは残したい。
ただ、報復シーンについては、やっぱりもっと、すっきりやりたい。
なんというか。
たぶん私は、いわゆるダークな報復モノってそれほど好きではないのです。
(ハッピーエンド大好き派なので)
カチカチ山、たぬきを溺死させたうさぎは、あのあとお爺さんと喜べたかと考えると、たぶんそんな感じはないと思うのです。
おそらく、お婆さんのお墓に報告して、二人でしみじみと涙する……そんなエンドなのではないでしょうか。いえ、たとえ法的にすっきりと裁かれたとしても、そんな感じだろうとは思うのですが、要するに『後味』というやつです。
もちろん、お婆さんが死んでいなくて、しかもたぬきが改心したなんてエンドなら、大改編のハッピーエンドなのですが……さすがにそれだと『カチカチ山』にこだわった意味がなくなってしまう気がしています。
やはりうさぎと爺さん(うさぎだけでも可)とたぬきは、はっきりと戦い、決着をつけ、お婆さんを悼みつつ、お爺さんとうさぎが手に取りあっていく、ちょっとだけ希望の光が差すような物語にしたい。
とりあえず、前回の二つのパターンをそれを踏まえて再考したいと思っています。