禁忌と嫌悪感 カニバリズムについて
食人について触れています。気分が悪くなるようでしたら、読むのをおやめください。
今回の改変は洋風にしていく予定です。和だと多分に引きずられてしまいそうなので。
昔話から離れて、ほぼわからない形に改変します。という訳で、タイトルのカチカチ山は回収できません。火打ち石でカチカチ、まあ大切な要素ではあるのですけど。
とりあえず禁忌に対する嫌悪の物語と位置づけ、考えていくことにします。
婆汁に匹敵する禁忌ってなんでしょうね。
もちろん殺人そのものが禁忌ではあります。憎み嫌悪する罪なのですが。
なんだろう。ただの殺害より、おぞましさがあります。
人が人を喰らう。カニバリズム。
死者を悼んで喰らう、死者を憎んで喰らう、薬と信じて喰らう、単に趣味趣向で喰らうなど、各種あるとか。
戦争、飢餓からというのは理解はできます。薬効もなんとなく(効果はないとわかっているけれど)
よく考えると、たぬきは獣なので、人を食ってもいわゆる共食いとは違うのですが(お爺さんに喰わせたという非道はおいておいて)おそらく『調理した』というのが嫌悪感を抱かせます。
そうそう、昔、水滸伝を読んだときに、李 逵が人を料理して食べるというシーンがあって、ものすごく引いたことがあります。確か、中国では当時、結構あることとか何とかいう解説があって、本当に衝撃的でした。まあ、梁山泊の人間だから悪党ではないというのはいいすぎなのですが、李 逵は中国では人気ナンバーワンのキャラクターだと知っておりましたから、本当に驚愕です。一番人気のキャラが食人するなんて! です。強ければいいのか?
もちろん日本に食人という文化が全くなかったというわけでは残念ながらないのです。昔話などに残っていることだけではなく、実際、飢饉の時に食べたという記録はあるようですし、薬効を信じて遺体を掘り起こしたなんて話もあるようです。
ただ、現代人としては引く。とにかく超一級のタブーです。
まして獣のようにかじるだけでも嫌なのに、調理するなんて!
確かにこれ以上の禁忌は思いつかないけれど、それを題材にした物語はさすがに書きたくないです。はい。
自分が気持ち悪くなりそう。
それ以外におぞましいほどの嫌悪を抱くものとなると、近親相姦や不倫、猟奇的なものなんていうのもあります。
まあ、こうやって並べると不倫って可愛い部類かも。
一応、エンターテイメント的に主人公が自己嫌悪になる程度の罪悪感って感じにとどめたいかなあ。
ということを踏まえて。
①主人公がある人物の『力』を無理やり継承させられる。
②もともと力を持っていた人物は力がなくなったことで死亡。
③主人公は、もともとの力の主に愛情、尊敬の念などがあった。
④主人公に力を継承させた人物は、主人公が苦しむのをわかっていて、力を継承させた。
的な感じで、次からはストーリーを練っていきたいと思います。




