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花風船

作者:奇群妖
金の生る木。お菓子の生る木。
そんなものが現実に在れば苦労はしない。
--でももし、それが実る木があったとしたら?



小日向は社会人六年目にして、彼氏も好きな人もいない。
もちろん結婚はしたいし恋愛もしたいけれど、相手が居ないのだからしょうがないじゃないか。そう言い訳をして、仕事帰りにちょくちょく飲み会に行く。
彼女がそんな風に代わり映えの無い日常を送っていた、ある夜の事だった。

小日向は飲み会からの帰り道、ある無人売店で奇妙な植木鉢を購入する。
その植木鉢には植物は何も植わっておらず、ただタグだけが突き刺さっていた。
『愛の成る木』。そう書かれたタグの意味するところは何なのか。

恋人なぞいようはずもない彼女に、果たして彼氏は出来るのか。
そして、『愛の成る木』の正体とは?
恋に昇進に、ちょっとほろ苦い大人な恋愛。
小日向と鉢植え植物の送る、今までと少しだけ違う日常をどうかのほほんとお楽しみください。

 ツギクルにも連携済みです。
一章
2022/03/01 18:13
二章
2022/03/02 19:19
三章
2022/03/03 20:17
四章
2022/03/04 22:40
五章
2022/03/05 18:17
六章
2022/03/06 18:14
七章
2022/03/07 18:18
八章
2022/03/08 20:10
九章
2022/03/09 21:40
十章
2022/03/10 20:42
十一章
2022/03/11 21:30
十二章
2022/03/12 21:05
十三章
2022/03/13 19:05
十四章
2022/03/14 20:24
十五章
2022/03/15 21:13
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