1話:少年と砂漠であった中年商人
疲労困憊で口数の減っていた中年男性の体力が戻ってきた。
そのためか、少しずつ口数が増えてくる。
「少年と出逢えて幸運でした。助けて下さりありがとうございました。」
「うるさい。」
少年は、冷たく返事しその後は無言でカレーライスを食べ続ける。
一瞬だけ、怒った雰囲気があったが、カレーライスを食べている少年は終始笑顔であった。
急なツン対応に中年男性は本日何度目か分からない混乱を覚えるが、少年が特に怒っているわけではないという雰囲気だったため、とりあえず少年から提供されたカレーライスを味わいながら食べ、2人とも食べ終わってから話そうと決めた。
少年と中年男性は、ほぼ同時にカレーライスを食べ終わった。
これは、中年男性が、同席の人と同じペースで食べるという社会人としてのマナーで合わせたためなのだが。
カレーライスを食べ終えた少年が何か考え始めた。
それを見た中年男性は問う。
「何をお考えになっているのですか?」
少年は答える。
「デザートは何がいいかな?って考えてる!」
中年男性は提案を出す。
「口直しにはミントやハーブのアイスなど良いと思うのですが。。」
中年男性は、言葉を口に出しながら、砂漠地帯でそんなものを持っているわけがないと思い立ち語尾が濁る。
少年は、その提案に対して笑顔で頷き、いいねと肯定しどこからか2つガラスの器を取り出す。
ガラスの器の中には、白いアイスと緑のアイスが入っていた。
妄想ポイント:幸せな食事中に喋りかけられて冷たくあしらう少年