1話:少年と砂漠であった中年商人
中年男性は、少年の膝から飛び退き、すぐ側にあった丁度いい感じに座れる岩に座った。
少年も都合良くすぐ側にある丁度いい感じの岩に座る。
向かい合って座った後、少年は
パ チ ン
と指を鳴らした。
中年男性は、急なことに少し驚いたが口を出さなかった。
少年は指を鳴らした手を開いた。
手の中には、綺麗な丸い宝石のようなものが2つあった。
少年は、その宝石を1つ自分の口に放り込んだ。
そして、もう1つを中年男性に差し出した。
「ありがとうございます。」
中年男性は、差し出された宝石のようなものを受け取った。
それは冷たかった。
そして、少年と同じように口に含む。
冷たさが口に広がる。
また、レモンの味が口に広がる。
宝石のようなそれは飴玉だった。
口に広がった冷たさとレモンの味が、砂漠を歩いていた疲れを少し癒す。
何故か、少し涙がでてきた。
少年は、どこからか木製のコップを差し出す。
コップの中には水が入っていた。
「疲れた体で一気に水を飲むと毒だから、飴を食べ終えて、ひと息ついてから飲んでね。」
中年男性は、深く頷き、そのコップを受け取った。
「幸せだ。」
中年男性の口から漏れた一言だった。
少年は、それを聞き微笑むのだった。
妄想ポイント:飴玉を口に放り込んむ少年
冷凍庫で冷やした飴って美味しいですよね。(飴同士がくっつくことがあるので注意)
疲労回復にはレモン味がいいですよね。