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プロローグ 第0話 初期設定(初期装備)

「片手剣……大剣……斧に槍、メイスに杖……鞭、札……って札!? あ、陰陽師とかそっち系の武器か……」


 黒崎奏、プレイヤーネーム”クロデ=カナ”はパネルをスクロールし、映し出された武器を一つ一つ見ていた。


「それにしても武器の種類多すぎない? 凄くマイナーそうな武器もあるし……特に拘りもないから、適当に決めちゃっても良いかなー……?」


 表示された武器種は既に数100種類に及んでしまっている。


 カナは知らないが、実はここで表示される武器種もほんの一部であり、このゲームでは後に新登場となる武器種も多い。


 初期装備だけでもこれだけ幅広いのである。


 Make O.S.が作り出すデータ量を舐めてはいけない。


「うーん、こんなにあると流石に迷うな……って、あ」


 カナは流し見をする様にパネルをスクロールしていたのだが、指を滑らし決定ボタンを押してしまう。


 決定ボタンを押されたパネルは次の画面に切り替わる訳でも無く、そのまま閉じてしまった。


「え、私……武器何も選んでいないんだけど」


 カナが困惑していると、何処かからアナウンスが響き渡る。


『チュートリアル戦闘を開始します』


「ちょ、ちょっと……」


 特に武器が召喚される訳でもなく、視界の隅には緑色のHPバーが表示される。


 明らかに、これから戦闘をさせられる雰囲気である。


「……まあ、いいか。どうせチュートリアルなら出てくるのはスライムとかの雑魚モンスターだろうし」


 流石に素手でも倒せるはず、武器はその後で変えてみれば良いか。


 ……っと、そんな風に考えていたカナの思考は目の前の光景に止められる事となる。


 カナの目の前には魔法陣が現れ、モンスターが召喚され始めていた。


 そこまでは良い、出現の仕方は独特で迫力のあるものだったが、チュートリアル用の敵モンスターが召喚される事は予想の範囲内だった。


 問題は召喚されたその中身である。


「GYAOOOOO!!!」


 召喚されたモンスターは……明らかに素手で戦えるとは思えない、自身の身長の何倍にもなる(ドラゴン)であった。

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