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第7話 イベント結果とその後 ――結果発表

『皆様、お疲れ様でした。白熱した戦いを繰り広げ、本イベントを盛り上げてくださった参加者の皆様には観戦していた我々も感激しております。……早速、結果発表へと参りましょう。この場では上位10名のプレイヤーのみ、発表させていただきます。他の参加プレイヤーの皆様の順位は公式サイト及びゲーム内、お知らせにて確認可能です。それでは第十位……』



 ■



「クソ―、やっぱりあの体力は削りきれなかったか……」


 イベントが終わり、専用会場から出てきた私達はクロのお店に集まっていた。


「ごめん、勢いで行ったけれど、よく考えたら削り切れるわけ無かった……」


 イベント終了の直前、私の攻撃は確かに間に合い、大きなダメージを与える事に成功したのだが、やはり魔王のHPは凄まじく、到底削り切れる物では無かった。


「いえいえ、私達の強化(バフ)があるとはいえ、あの火力は私達の誰でも出せませんでしたよ」


「魔王もあの威力は想定外だった様で肝を冷やしてたみたいだしな」


「そうそう、魔王のあの顔を見れただけでも私は大満足だよ」


「そう……かな? それなら良かった」


 私が戦線に加わった事が、少なくとも皆の足手まといにはなっていなかったのなら……と思い、安心する。


「それに今回のイベント結果も別に悪いものでは無かったしな」


「そうですね」


「そうだね」


「まさか、私が意外と高順位だった事に驚いてます……」


 魔王 1位

 ルユ 2位

 クロ 42位

 トウカ 97位

 クロデ=カナ 38位


「カナ凄いよね。このゲーム始めてまだ1週間なのに、この順位だもん」


「ああ、まさか俺も負けてるとは思わなかった」


「私は相性が悪いイベントだったのでいつもより低いんですが、それにしても凄いです!」


「えへへ、運も味方してたとは思うけど嬉しいかな」


 カナは序盤に狩ったモンスターやアイテムにはレア系のものが含まれており、かなりのptを稼いでいた。


 そして、1度もデスする事も無く、かなりの人数のPKも成功させているので予想以上の高成績だったのだ。


「それに、ルユも2位なんて凄いじゃん!」


「あー、私は……ねー」


「……?」


 何故か、歯切れの悪いルユに私は首を傾げる。


 1万人近い参加者が居た内の2位である、普通ならもっと喜んでいいはずだ。


「ルユが素直に喜べないのは、ルユと1位とのpt差はほぼ倍、それも今回、理由は知らねぇが本来1位常連の死神が不参加だ」


「要するに、繰り上げ2位ですね」


「あー……」


 何となく、それがどういう意味を持つのかはわかった。


「幾ら、念願の2位でもこれじゃ素直に喜べ無いよー……」


 そう言ってルユは机に突っ伏してしまう。


 たしかに、ルユ的にはこの結果だといつもと変わらないのだろう。


「まぁ、あまり気にするな。見ようによっちゃ、魔王の猛攻を防いで2位をキープしたとも取れるしな」


「そうだよ、繰り上げでも2位は2位だよ!」


「私は、あのまま負けていたら多分今回圏外ですね」


「……そうだね、たしかに今回は負けだけど、今はこの結果を残せた事を喜ぼっか。次は勝てるよう頑張ろう」


「うん!(あぁ、そうだな)(そうですね!)」


 少し元気を取り戻したルユの言葉に私達は返事を返す。


 私も皆の言う通り、私が足手まといになっていなかったとしても、4人がかりで勝てなかったのは悔しい。


 次回は勝てる様にしたい所だ。


「さて、それじゃあ明日は皆勉強会するらしいし、今日はもう解散にしようか」


 ルユはそう言うと、ログアウトの準備を始める。


 イベント報酬の確認などはテスト明けにするそうなので私もそうする。


 色々と聞きたいことはあったが、後日、それも学校で話してもいいだろう。


「それじゃあ、皆またね!」


 そうして、私もゲームをログアウトするのだった。

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