第6話 閑話
――学校
イベント前、特訓中のある日のお昼。
「そういえば、来週テストだけど皆勉強は大丈夫なの?」
いつも黒崎奏はお昼ご飯を宇條姫奈と2人で食べていたのだが、最近は瑠璃鐘優冴と黒羽黒斗も加えた4人で食べているのだった。
尚、こうなった理由は瑠璃鐘の『一緒にゲームの話したいし、お昼ご飯一緒に食べない?』の一言だ。
そして、今までのイベントの話などをしていた所でこの話題が出たのである。
「あー俺は、イベントが終わったらギルドハウスで優冴に教えて貰うかな。あそこなら時間あるし、ネットも使えるからな」
「クロはいつもその方法で乗り切ってるよね」
「フルダイブあるあるよねー」
時間加速型のフルダイブゲーム機が出てからはよくある光景らしい。
「私も教えて欲しい……」
「奏は私と勉強会しましょ、教えてくれないと赤点取りかねないわ!」
「威張って言うことじゃないよ?」
「あはは、皆遊べる様になったら皆で勉強会したいね」
「そう言えば瑠璃鐘君は普段、どんな勉強の仕方しているの?」
「あー、確かに学年トップ様の勉強の仕方は気になるわ」
「そんな大した事はしてないけどね」
謙遜だとは思うが勉強の仕方自体は皆と同じだと瑠璃鐘は言う。
「こいつに関しては本気で頭の出来が違うんじゃないかと思ってる」
「どういうこと?」
「こいつ、文系の科目とかの暗記は普通だけど、数学とかは公式覚えず、全部その場で計算するタイプなんだよ。んで、考え方が基本的にぶっ飛んでる」
「計算には自信があるからね。必要な情報さえ揃っていれば後は順序通りにやっていけば良いだけだし、その場で答えを出すのも難しいことじゃないよ?」
「な?」
「なるほど……確かに真似するのは無理ね」
「私も多分無理そうだなー……」
「ええ、本当にそこまで難しい事じゃないよ?」
「諦めろ優冴、お前の教え方はたしかに上手いが、お前の脳の構造までは理解できない」
「あはははは……」
そんなある日の会話だった。




