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第5話 イベントへの参加(4) ――事前準備

「それじゃあまずは結果がわかっているのからいこうか」


 ルユはカナが表示したスキルの内1つを指す。



【ヒュージ・ロック・バレット】

 分類:マジック


 消費MP:450

 必要適性:攻撃魔法・土 超級魔法


 巨岩を発射する。


 取得条件

 称号【超巨岩蛇を喰らいし者】の獲得


 自動取得条件

 ――



「えっと……適性?」


 他のスキルに比べて少し加えられた説明欄にカナは疑問を覚えた。


「結論から言うとカナは当分使えないスキルってなるね」


「そうなの?」


「消費MPが多すぎるのもあるけれどマジックスキル特有の適性に問題があるんだ。カナは確か、適性は調べてあったよね」


「えっと、たしかマジックスキルを使うのに必要なステータスって書いてあった気が……」


「合っているけれど、詳しくはこうだね」


 ルユは詳しくマジックスキルについて話し始めた。



 マジックスキル


 所謂魔法スキルで基本的にはINT依存のスキルである。

 使用には使いたいマジックスキル自体の他にそれぞれに定められた適性がいる。

 適性は魔法系の職業に就いた時、ランダムで付与される他、特定の条件を満たす事でも付与される事がある。(具体的には魔法系の職業に就いた上で一定以上のステータス値を超えるなど)

 また、上位の適性を持っていると威力の上昇や消費MPの削減や同時撃ち、発生までの速度を上げる事もできるようにもなる。



 ルユの話した内容をまとめるとこんな感じだ。


「結構細かいんだね」


「そうそう、職業は上位職みたいな例外を除いて変える事ができないから就くときにはよく考えないと駄目だよ」


 因みに……とルユは付け足す。


「適性無しで発動しようとすると魔法陣が発生せず、【魔力暴走】っていう周囲に魔力を放出し続ける状態異常になっちゃうから注意ね」


「そんなのまであるんだ……」


 ただの不発で終わらないのはMakeO.S.らしいと感じたカナであった。


「それじゃあ、次!」



【超巨岩蛇の咬砕】

 分類:アクティブ


 消費MP:200


 魔力を超巨岩蛇の頭に象り、敵を咬み砕く。

 STRとINTに依存する。


 取得条件

 称号【超巨岩蛇の狩人】の獲得


 自動取得条件

 ――


【超巨岩蛇の閃尾】

 分類:アクティブ


 消費MP:150


 魔力を超巨岩蛇の尻尾に象り、敵をなぎ払う。

 STRとINTに依存する。ノックバック大


 取得条件

 称号【超巨岩蛇を超えし者】の獲得


 自動取得条件

 ――



「あれ? これはマジックスキルじゃないんだね」


 スキル説明を見ても魔力を使った攻撃だ。


 しかし、こちらはマジックスキルでは無くアクティブスキルである。


 どういう基準で決まっているのか気になってしまうのも仕方が無いことだろう。


「あー、マジックスキルは基本的に魔法陣を使うスキルだと思うのが一番近いんじゃ無いかな」


「例外もあってわからないって事か」


「正解ー」


 そう言ってルユは苦笑いを返す。


 何となくでも言いたい事がわかってしまったカナも、段々このゲームに順応してきたということだろう。


「それで、どっちも異様な消費MPだけれど、パスになっちゃうのかな?」


 カナの最大MPは30程しかない為、明らかにMPは足りない。


 これもパスするとなると、いよいよ試すスキルが装備由来の物だけになるが仕方が無い。


 そう思っていたのだが……。


「ううん、イベント中に使えるかはわかんないけれど今試す方法はあるよ」


 そう言うとルユは何かのスキルを使い始めた。


「【マジックリンク】」


 ルユの体から魔力が溢れだし、カナと繋がる。


「わぁ……」


「これでMPの共有ができるから消費MPが多いスキルも使えるよ」


「それじゃあ、よーしっ!」


 カナは近くを通るスライムを見つけるとスキルを構える。


 スライムと言ってもレベルが高い個体なので少し強い。


「【超巨岩蛇の咬砕】!」


 カナがスキルを意識しながら拳を突き出すとそれは大きな蛇の頭を象ってスライムを咬み砕いた。


 範囲も滅茶苦茶大きく、近くにいた別の個体も巻き込む程だ。


 当然スライムはオーバーキルも良いところな一撃である。


「【超巨岩蛇の閃尾】!」


 次は別のスライムに向けて蹴りを放つ、同じ様に魔力が尻尾のように伸びるとスライムをなぎ払う。


 横に広がらず、鋭い一撃だったので技の出もかなり速かった。


 もし連発できるスキルなら、物凄く強力だろう。


 尚、スライムは粉々になりながら、かなり遠い所まで吹き飛んだ。


「スキルの確認はできたかな」


 様子を見計らってスキルを解いたルユは声をかける。


「うん、ありがとう。とっても楽しかったよ!」


「あはは、強力なスキルを放つのって結構楽しいよね。喜んで貰えて良かったよ」


 恒常的に使える様になるのはまだまだ先なスキルだが、今体験できただけでもそれなりの意味があったはずだろう。


「それじゃあ、次の2つで確認は最後だね」


「うん、そうだね!」


 尚、この後に行った【白砂姫の記憶】と【白砂姫の祈り】の実験では、ほとんど動けなかったカナにさっきの仕返しとばかりにスライム達が群がり、ルユが頑張って全て剥がす作業に追われるのだった。



 ■



 それからイベントが始まる土曜日まで、カナは時には1人で、時にはルユと一緒にスキルの復習や基本スキル集めに奔走した。


 夢中になっているときは時間が経つのは速いもので、あっという間にイベント当日になるのだった。


 ファストタウンの広場には沢山の人が集まり、イベント様待機部屋に移動する魔法陣が設置されていた。


 カナはその中に入るとイベント案内のパネルが表示され、その手続きを済ませて決定を押すと個室の黒い空間に飛ばされる。


 どうやら、この空間で待つようだ。

 目の前には大きなモニターがあり、そこには小さな島の様なフィールドが映っている。


「わぁ、ここで戦うのかな、森と草原、砂漠みたいな所まである……」


 そして、待機している間ルユ達とチャットをしながら待っていると、不意にアナウンスが鳴り響いた。


『それでは第4回、ポイントバトルロワイヤルイベントを始めます。イベントを開始する前に、もう一度ルール説明から始めましょう。制限時間は3時間。ステージは本イベント専用マップとなります。アイテムの取得などによるポイント加算、プレイヤーキルでのポイントの奪い合いに結果によって最終的にポイントを算出します。参加者9254名の内、上位100名には特別な報酬もございますので皆様、是非頑張ってください。尚、前回からの変更点として好評でしたステージギミックには新要素が加わっております。活用するとイベントを有利に進められるかも? それでは参ります』


 アナウンスが言い終わるとカウントダウンが始まる。




 3




 2




 1


「よーし、がんばるぞ!」


 0


 カナが光に包まれると、次の瞬間にはそこはもう森の中だった。




 [ステータス]

 クロデ=カナ

 Lv.21


 HP78/78

 MP30/30


 STR:60(+80) ×1.8

 VIT:0(+74)

 AGI:106(+72) ×1.8

 INT:0(+12)

 DEX:38(+24)


 装備

 右手:【なし】

 左手:【なし】

 頭:【白砂姫の髪飾り】

 胴:【白砂姫のブラウス】

 腰:【白砂姫のスカート】

 腕:【白砂姫の腕甲冑】

 足:【白砂姫のゲートルブーツ】

 装飾品:【パワーリング】【白砂姫のアーマーリング】【白砂姫のブレスレット】



 スキル

 アクティブ:

【強打Ⅲ】【掌打Ⅱ】【フルスイングⅡ】【回し蹴りⅡ】【見切り】【超巨岩蛇の咬砕】【超巨岩蛇の閃尾】【白砂姫の記憶】【白砂姫の祈り】【乱打Ⅱ】【瞬歩】【二段蹴り】【震脚】

 マジック:

【ヒュージ・ロック・バレット】

 パッシブ:

【掴み上手】【回避の心得Ⅱ】【覇者】【大物喰らい】【逆境の主喰らい】【逆境の歴戦喰らい】【サブウエポンマスター】【白砂姫の加護】【格闘の心得】【蹴りの心得】【捌き上手】【重心安定】【二段ジャンプ】


 スロット:

【思考加速】

 コスト(4/5)


 サブ:

【先読み】

 コスト(3/5)


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