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第5話 イベントへの参加 ――ユニーク装備

「どう……かな?」


 カナは真っ白で金属の装飾を着けた紺のマント付き装備に身を包み、ルユ達の前に立つ。


【ユニーク装備】


 入手条件はたくさん存在するが、いずれも高難易度で取得者のみが装備できる唯一無二の専用装備。

 買い取り&トレード不可。


【白砂姫の髪飾り】

 分類:頭装備

 効果:『STR+12』『VIT+8』『AGI+12』『???』『???』

 耐久値:100%

 オプション:『極封印』『自動修復』

【白砂姫のブラウス】

 分類:胴装備

 効果:『STR+12』『VIT+24』『AGI+16』『INT+12』『???』『???』

 耐久値:100%

 オプション:『極封印』『自動修復』

【白砂姫のスカート】

 分類:腰装備

 効果:『STR+12』『VIT+18』『AGI+16』『???』『???』

 耐久値:100%

 オプション:『極封印』『自動修復』

【白砂姫の腕甲冑】

 分類:腕装備

 効果:『STR+12』『VIT+12』『AGI+12』『???』『???』

 耐久値:100%

 オプション:『極封印』『自動修復』

【白砂姫のゲートルブーツ】

 分類:足装備

 効果:『STR+12』『VIT+12』『AGI+16』『???』『???』

 耐久値:100%

 オプション:『極封印』『自動修復』

【白砂姫のアーマーリング】

 分類:アクセサリー

 効果:『STR×1.2』『DEX+8』『白砂姫の記憶』『白砂姫の祈り』『???』

 オプション:『極封印』

【白砂姫のブレスレット】

 分類:アクセサリー

 効果:『STR+8』『AGI×1.2』『DEX+8』『???』『???』

 オプション:『極封印』


 《セットボーナス【白砂姫】》

 効果『白砂姫の加護』


「うん、似合っていると思うよ」


「ああ、似合ってるんじゃねえか?」


「カナさん、物語に出てくるお姫様みたいでとてもカッコ可愛いです!」


「そ、そうかな? ありがとう……」


 照れながらも褒めてくれる3人にお礼を言う。


 たしかに今のカナの容姿はファンタジーな物語に出てきそうな姫騎士そのものだった。


 ――ただ、その能力まで見てしまうと完全に物理で殴るタイプの姫である。


「それでその性能なんだが……」


「やっぱ、いつ見てもユニークって破格ですねー」


「一気に強くなっちゃいました」


「それでも、中級ダンジョンのSS報酬としては控えめな性能だよ」


「そうなの?」


「ああ、ルユの言う通り、破格の性能には違いないんだが他のユニーク装備に比べて若干劣るな」


「多分このオプションが原因だね」


 そう言ってルユはカナが書き出した装備の効果の一つを指さす。


『極封印』

 装備の効果を大幅に制限する。

 同時に装備条件を大きく緩和する。

 封印は特定の条件で段階的に解ける。


「完全に成長形の装備だな。はっきり言って大当たりだ」


「『自動修復』も着いていますしね」


「ユニーク装備だと珍しくは無いけれど、必須級に欲しいオプションになるよねー」


『自動修復』

 装備の耐久値を時間で修復していく。

 また、耐久値が0%になっても装備は消失しない。


「ずっと使える装備って事……なんだよね?」


「そうだね。でも、耐久値が減るとVITが減っていくのは変わらないから過信しすぎちゃ駄目だよ」


「あ、そうなんだ」


「まぁ、強力な装備は手元に残したいもんだからな。成長型なんて尚更愛着も湧くだろうし、高い金払ってでも耐久値を回復させたくなるはずだから、それ1つ着いてるだけでも良い性能だ」


「違いないね」


「なるほど……これからよろしくね」


 カナは装備の表面を撫でた。

 話を聞く限りこれから長い付き合いになりそうな事を自覚すると、早速自然と愛着も湧いてくるものだった。


「ところで封印の解除条件って……」


「「「不明だな(ですね)(だねー)」」」


「え?」


 カナは、当然の様に話すここまでのルユ達のゲーム知識の深さから、この質問の答えもきっと知っているのだろうと思い、軽い気持ちで聞いたのだが、まさかの全員から食い気味に知らないと言われて困惑した。


「今までにも条件付きの装備って結構見つかってるんだが」


「解除の仕方は様々で基本的にノーヒントなんですよね」


「そ、それってどうすれば良いの?」


 カナの頭の中には、今までやってきたゲームの中でも、手間が半端なくかかる故に未強化のまま放置してしまった大器晩成型装備達があった。


 そこまでマメな方でも無いので、この装備も同じ末路を辿る可能性を考えたのだ。


「結構、気にせず使い込んでいたら突然上がるケースが多いよ。まぁ取り敢えず、今のままでも強力なんだし、いつか忘れた頃に上がると思って使えば良いと思うよ」


「そうなんだ……」


 内心ほっとするカナであった。


 敢えて先が見えて居ない方が、気楽に考えられて良いことも有るかもしれない。


「それじゃあ多分ここからが本題だね」


「一番最後にピーキーなもん持ってきたな」


「この効果達だよね」


『白砂姫の記憶』

【白砂姫の加護】発動時のみ発動。

 アクティブスキル【白砂姫の記憶】を取得する。


『白砂姫の祈り』

【白砂姫の加護】発動時のみ発動。

 アクティブスキル【白砂姫の祈り】を取得する。


『白砂姫の加護』

 パッシブスキル【白砂姫の加護】を取得する。



【白砂姫の加護】

 分類:パッシブ


 全ステータスに+10の補正値を得る。

 全耐性に+小の補正値が入る。


 自動取得条件

 ――


【白砂姫の記憶】

 分類:アクティブ


 全ステータスの合計値をSTRとAGIとDEXに加える。

 VITとINTのステータスが0になる。

 全耐性が弱点(特大)になる。

 《感覚》が3倍になる。


 自動取得条件

 ――


【白砂姫の祈り】

 分類:アクティブ


 全ステータスを2倍にする。

 敵味方問わず全ての補助効果を無効化する。

 《感覚》が0になる。


 自動取得条件

 ――



「この白砂姫ってキャラクター、絶対脳筋設定だよね」


 ルユのぼそっとした呟きに全員が首を縦に振る。


「効果は凄まじいんですが、デメリットも凄まじいですよね」


「この《感覚》って言うのは?」


「ペンクロの事だな」


「……? レベルアップで感じる感覚とは違うの?」


 カナはレベルアップする度に鋭くなっていった自分の感覚を思い出す。

 あの時は痛覚だけその対象から除外されているようだったのだが……。


「ステータスに反映される《感覚》は完全にペンクロと一緒だ。要するに痛みも増幅される」


「う……。でも、それくらいなら……」


「合計6倍の感覚って想像しているよりかなりエグいんじゃないか? 多分、ほとんど操作できないと思うぞ。0に関しても五感完全消滅だ。目も見えなければ耳も聞こえないし、何しろ触覚が無くなるのは致命的だ」


「あー……」


「うーん。惜しいけれど、これは流石に封印した方が良いんじゃ無いかなー」


「やっぱり、ルユを持ってしてもその判断になるか」


「クロは私を何だと思っているの?」


「変態ゲーマーですね」


「ちょっ、トウカまで!?」


「あははは……。残念だけれどこの2つは装備はしても、スキルは使わない様にするよ」


 こうして相談した結果、非常に強力なユニーク装備であるものの。

 アクセサリースキルの効果は余りにピーキーで、見せ場はなさそうなのであった。

アクセサリーのスキルは使わないらしいです。

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