第4話 ダンジョン攻略(4) ――攻略終了
いつも以上に流し読み推奨。
『クリアランクの測定を行います…………測定終了しました』
カナの目の前にパネルが開く。
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《ダンジョン”岩蛇の巣窟”のクリア評価》
クリアタイム C
称号条件クリア 29項目
初見クリア
単独でのクリア
低Lv.クリア
レア・ボスエネミーの討伐
アイテムを使用せずにクリア
サブウエポン、クリティカル率100%
総合評価 SS
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「え、あれ?」
ツッコミ所満載な目の前のパネルにカナは驚く。
たしか、教えて貰ったダンジョンはイーズの洞穴という名前だったこと。
レア・ボスエネミーという表示。
総合評価SS等など。
色んな考えが頭に浮かぶが残念ながらシステムメッセージは待ってくれない。
『ダンジョンクリアの評価に応じて報酬を獲得できます』
『称号【ダンジョン攻略者】を獲得しました』
『称号【逆境のダンジョン攻略者】を獲得しました』
『称号【ダンジョンを喰らいし者】を獲得しました』
『称号【ソロプレイヤー】を獲得しました』
『称号【逆境のソロプレイヤー】を獲得しました』
『称号【覇者】を獲得しました』
『称号【超巨岩蛇に挑みし者】を獲得しました』
『称号【超巨岩蛇の狩人】を獲得しました』
『称号【超巨岩蛇を超えし者】を獲得しました』
『称号【超巨岩蛇を喰らいし者】を獲得しました』
『称号【大物狩り】を獲得しました』
『称号【大物喰らい】を獲得しました』
『称号【主に挑みし者】を獲得しました』
『称号【主を狩る者】を獲得しました』
『称号【主を超えし者】を獲得しました』
『称号【主喰らい】を獲得しました』
『称号【逆境の主に挑みし者】を獲得しました』
『称号【逆境の主を狩る者】を獲得しました』
『称号【逆境の主を超えし者】を獲得しました』
『称号【逆境の主喰らい】を獲得しました』
『称号【歴戦に挑みし者】を獲得しました』
『称号【歴戦を狩る者】を獲得しました』
『称号【歴戦を超えし者】を獲得しました』
『称号【歴戦喰らい】を獲得しました』
『称号【逆境の歴戦に挑みし者】を獲得しました』
『称号【逆境の歴戦を狩る者】を獲得しました』
『称号【逆境の歴戦を超えし者】を獲得しました』
『称号【逆境の歴戦喰らい】を獲得しました』
『称号【サブウエポンマスター】を獲得しました』
『称号付随スキル【ソロプレイヤー】、【超巨岩蛇の咬砕】、【超巨岩蛇の閃尾】、【ヒュージ・ロック・バレット】、【大物狩り】、【主を狩る者】、【歴戦に挑みし者】、【サブウエポンマスター】を獲得しました』
『進化スキルが多いため、進化過程を一部省略します』
『スキル【ソロプレイヤー】がスキル【覇者】に進化しました』
『スキル【大物狩り】がスキル【大物喰らい】に進化しました』
『スキル【主を狩る者】がスキル【逆境の主喰らい】に進化しました』
『スキル【歴戦に挑みし者】がスキル【逆境の歴戦喰らい】に進化しました』
『ユニークボーナスが発生しました。ダンジョンクリアボーナスと合わせて宝箱からお取りください』
部屋の奥に脱出用テレポーターと一緒に宝箱が三つ現れる。
その内の一つは黒い宝箱で明らかに豪華だ。
だが、そんなことに気づかないぐらい、ようやく怒濤のシステムメッセージが鳴り止んだ頃には、カナの頭はオーバーヒートを起こしているのだった。
「私、また何かやっちゃったかも……」
■
――クロのお店
「それで、取り敢えず俺達の説明を求めようと報酬全部持って、此処に戻って来たと」
「……はい」
「あっはははは、いやー、カナちゃん、最高だよっ!」
「何か、カナさんって色んな意味で凄まじいですね……」
今から何をやっても、事態をややこしくしそうだと考えたカナは取り敢えず全てのアイテムを回収し、先輩プレイヤーの話を求めてクロの店まで戻り、彼らに助けを求めたのだった。
「まぁ、その判断で正解かもな」
「一つずつ調べようにも数が多すぎるからねー」
「ですね。ちゃっかりユニーク装備まで手に入れてますし……」
「ご迷惑をおかけしますが、本ッ当に助かります!」
カナは優しく教えてくれる彼らに心から感謝するのだった。
自然と、教えて貰う体勢だからか話し方も敬語に戻っている。
「それじゃあ、まずカナちゃんが行ったダンジョンだね」
「そこは岩蛇の巣窟、推奨レベル31の中級プレイヤー辺りが挑むようなダンジョンだな」
「目的だったイーズの洞穴の更に奥地にあるダンジョンですね。因みに、そちらの推奨レベルはLv.5でした」
「岩蛇の巣窟は本来ならカナちゃんが行ける様な所じゃ無いんだけれど、モンスターが土属性で統一されているから相性が良かったのかもね」
「序盤の土属性は、強力な魔法も少ねぇからなー……」
「魔法を足場に、立体的に動けるのは凄く楽しかったです!」
「流石ですね……」
火や水などと違い、土は物理的な干渉が容易だったので仕方無いとは言えるだろう。
「次、ボス……は名称そのままだからパスッ!」
「あ、はい。それは何となくだけれどわかります」
「一応レアエネミーは、通常より報酬が良くなる代わりに二回りくらい強くなるんですけどね」
「それよりは称号の説明だ」
「称号はなんかたくさん獲得したんですが……」
「どっから説明しようかなー……。あ、そうだ! カナは前に称号については調べたって言っていたよね。どこまで調べてたの?」
「えっと、それは――」
カナは頭にネットで調べていた情報を思い出しながら伝える。
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称号
入手契機:何かシステム的に大きな区切りとなることを達成したとき
称号には種類があり銅、銀、金、特殊枠がある。
※特殊枠は銅、銀、金に分類されなかったモノをプレイヤー間で勝手に名付けた総称。一例としてプラチナ称号、魔王格称号などが発見されている。
尚、入手難易度は銅<銀<<金
スキル付きの称号やアイコン替えの称号は、銅枠称号では入手できない。
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「まあ、それで合っているね」
「銅は記念称号とも言われていますよね」
「それを踏まえて今回、お前が手に入れた称号を一部省略して振り分けるとこうだ」
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銅:【ダンジョン攻略者】、【主に挑みし者】
銀:【ソロプレイヤー】、【超巨岩蛇に挑みし者】、【大物狩り】、【大物喰らい】、【主喰らい】、【歴戦に挑みし者】
金:【覇者】、【超巨岩蛇を喰らいし者】、【逆境の歴戦喰らい】、【サブウエポンマスター】
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クロは紙に纏めた物をカナの前に差し出す。
「それぞれの取得条件や称号ごとのスキル効果は後で確かめた方が速い」
「おおー、わかりやすい。ありがとうございます!」
「因みに、何故1度にこれだけの称号を入手したのか、だが『初めて挑んだダンジョンが自身のレベルより推奨レベルがLv.20以上高いダンジョンでレア・ボスエネミー【ウル・ジャイアント・ロック・スネーク】を出現させ、サブ武器のクリティカル率100%の状態で自分の被ダメージを最大HPの20%に抑え、単独での一発ダンジョンクリア』に成功させるとこうなる」
「聞いているだけで頭が痛くなる現象ですよね」
「これだけのことをしてれば、そりゃあ総合評価もSSになるよねー」
「取り敢えず私がとんでもないプレイングをしていたことはわかりました」
自身で攻略しているときは気にならなかったが、いざ字面に起こされると自身の異端差が凄い良くわかる。
「ところで、その……総合評価SSの難易度ってどれくらい……?」
恐る恐る、評価の難易度を聞いてみる。
総合評価SSがとんでも無く高い評価である事はわかるが、その難易度まではわからない。
「歴代SS評価の履歴はイーズの洞穴で257件、それ以外のダンジョンだと僅か8件だ」
「ひぇっ……」
このゲームのプレイヤーはたしか数十万人は居たはずだ。
「ダンジョンのクリア報酬が貰えるのは各ダンジョン初回の1回だけなんですが、その初回だけある程度強くなってから挑んでいると、逆に評価が下がっちゃう……って仕様なんですよ。だから、初回でS評価以上を獲るのはかなり難しいです」
「私の場合はこの称号獲得数のゴリ押しって事ですか……」
「そうだね。でも、その恩恵は凄く大きかったと思うよ」
「そうだな。何しろ、その報酬で手に入った物がこのユニーク装備だからな」
そう言って全員、店の一点を見つめる。
そこにはカナが見て貰うために取り出した、所々豪華な装飾が目立つ真っ白なユニーク装備が置いてあるのだった。




