18 いざステータス確認!☆
本日五回目の更新です!
アルディは執務室へと引きずられていった為、マーサは一人でのんびりしていた。
場所はアルディの私室、いや、二人の部屋である。
枕に顔を埋めて息を吸うと、ほのかに甘い香りがした。
「アルディちゃんの匂い……はっ」
何度か深呼吸をしたところでマーサは我に返った。
顔を起こして辺りの様子を窺う。
しかしせっかくなので、もう少し匂いを堪能することにした。
「…………よし!」
十分に満喫したマーサは身体を起こした。
ゴロゴロしているのも暇になったので、とあることをしようと思ったのだ。
「レベル上げの後ちゃんと確認してなかったんだよね。ステータス!」
ヴィン、という電子音のようなものと共に半透明の画面が現れた。
≪マーサ≫
クラス:プリンセス
Lv:50(MAX)
HP:3200/3200(+1600)
MP:4080/4080(+2040)
Str:0
Vit:0
Agi:0
Dex:0
Int:0
Luc:100+10
【装備】
頭:闇紫・絶魂
肩:闇紫・絶域
上半身:闇紫・絶空
下半身: 〃
右手:闇紫・絶光
左手:闇紫・絶霧
足:闇紫・絶月
装飾品:闇紫・絶越
装飾品:闇紫の指輪
【クラススキル】
魅了(使用済み)
幸運の星
【一般スキル】
ドロップ率向上(中)
レアリティ向上(中)
採掘術(中)
運搬(小)
取り巻き(中)
他人任せ(中)
【称号】
魔神姫
他人任せ
手を汚さぬ者
支配者
「おー……MAXって、最大って意味だよね。もう上限? ちょっと調べてみよっと」
マーサはヘルプを捜す。
検索エンジンは優秀で、慣れない検索でもすぐさま目的の項目を発見することが出来た。
「えーっと、まずは最初のクラスだと上限は五十。上位クラスに転職することで上限が百まで解放されるんだね、なるほどー。転職の方法は……」
『転職は各街に設置されている神殿にて行われる。転職することの出来る上位クラスは現在のクラスと本人の適性によって分岐するが、神殿が祀る神によって変動する場合もある』
「神殿に行けばいいんだね。場所によって変わるのは、転職出来たらどこでもいいから関係ないかな」
転職とレベルキャップについて理解したマーサは、一度ヘルプを閉じた。
自らのステータス画面に目を戻す。
「HPとMPは結構増えてる……。このカッコの中身は、装備の補正かー。倍になってるってことだよね。すごいなぁ」
マーサのクラスであるプリンセスは補助型のクラス。
HPよりもMPの伸びが良い。
「ステータスは全く振ってなかったから全部ゼロのままだー。今振っちゃおうかな」
このゲームでは、ステータスは自由に割り振ることが出来る。
それにより自らのクラスの長所を更に伸ばすもよし、短所を補うもよしと、自由度の高いキャラメイクが可能なのである。
ゲーム開始時に100のボーナスポイントが付与されて以降は、1レベル上がる毎に5ポイント入手出来る。
マーサは装備品の効果で二倍のポイントを入手していた為、490ポイント余らせていた。
「どう割り振るか悩んじゃうなぁ……」
マーサはこういったゲームは初めてだ。
相談する相手もいない。
しばらく考えてから、最初に聞いたクラスの特性を思い出した。
「これでよし。次はスキルだね」
スキルは大きく二つに分けられる。
クラススキルはクラス特有のスキルで、レベルが5の倍数になる度に一つ習得することかレベルを上げることが出来る。
一般スキルは共通のスキルで、プレイヤーの行動次第で習得出来る。
スキルの方も手をつけていなかった為10ポイント余っていた。
「スキルの方も悩んじゃうなぁ……どれがいいかなぁ」
ステータスは六つしかなかったが、クラススキルは十五種類存在していた。
更に、最初は無くても条件を満たすことで習得が可能になる隠しスキルも存在する。
レベルを上げることを含めればその選択肢は膨大である。
マーサは一つ一つの説明を読み込み、悩みながら、時間をかけて方向性を決めていった。
「ふっー……出来た!」
四時間後。
満足そうに息を吐いた後、マーサは高らかに宣言した。
≪マーサ≫
クラス:プリンセス
Lv:50(MAX)
HP:3200/3200(+1600)
MP:4080/4080(+2040)
Str:0
Vit:50
Agi:50
Dex:150
Int:240
Luc:100+10
【装備】
頭:闇紫・絶魂
肩:闇紫・絶域
上半身:闇紫・絶空
下半身: 〃
右手:闇紫・絶光
左手:闇紫・絶霧
足:闇紫・絶月
装飾品:闇紫・絶越
装飾品:闇紫の指輪
【クラススキル】
魅了(使用済み)
幸運の星
闇魔法 Lv2
ペットマスタリー
ペット召喚 Lv3
ペットヒール Lv3
コンビネーションアタック
【一般スキル】
ドロップ率向上(中)
レアリティ向上(中)
採掘術(中)
運搬(小)
取り巻き(中)
他人任せ(中)
【称号】
魔神姫
他人任せ
手を汚さぬ者
支配者
ステータスは支援に寄せたInt>Dex型。
防御系のステータスであるAgiとVitにも少しだけ割り振るバランス寄りである。
「ペットを召喚して、一緒に戦う! うん、完璧だね!」
スキル構成は完全なるペット特化。
ペット関連のスキルに、支援用に闇魔法をレベル二で習得した。
「はー、疲れた。……そういえばこの称号ってなんだったっけ。ちゃんと見ておかないと」
≪魔神姫≫
取得条件:魔神王に認められ、誓いを交わす。
ボーナス:闇属性攻撃+100%
闇属性耐性+100%
光属性耐性-50%
特性変更
髪色変更
≪人任せ≫
取得条件:一切戦闘に参加することなくレベルを10にする。
ボーナス:パーティーメンバーの与えるダメージ+5%
自分の与えるダメージ-5%
≪手を汚さぬ者≫
取得条件:一切戦闘に参加することなくレベルを30にする。
ボーナス:パーティーメンバーの与えるダメージ+15%
自分の与えるダメージ-15%
≪支配者≫
取得条件:一切戦闘に参加することなくレベルを50にする。
ボーナス:パーティーメンバーの与えるダメージ+30%
自分の与えるダメージ-30%
「……これってペット型とすごい相性良いよね! やった!」
このゲームでは一度確定したステータスとスキルは振り直すことが出来ない。
称号ボーナスを読んだマーサは、自分の選択にピッタリの内容に喜ぶのだった。
お読みいただきありがとうございます!
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