076 久々の帰還
久々によく寝た気がする。
今日はいい天気そうだ。
カーテンから眩しいほどの光が差し込み、ベッドには柔らかく抱き心地のいい何かがある。
...?
おいおい。
今度こそ俺は死ぬぞ。
何と隣には素っ裸のリリが寝ていた。
酔っぱらった勢いでベッドを間違えたとしか考えられない。
しかし不幸中の幸い。
リリはまだ眠っている。
起こさない様にゆっくりと抜け出さなければ...
「ふあ〜ぁ。おはよう。達人...って何で一緒のベッドに...!?」
ああ。...ああ。
朝からドデカい目覚ましが鳴った。
雷という名の。
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「...ごめんなさい。達人。」
リリは赤面しつつ謝っている。
初めてではないが、生まれた姿を見られたのだ。
男として許してあげるのが道理だろう。
理不尽だったのは間違い無いが。
と、その時。
「おーい。達人〜。いる〜?」
ガラナが扉をノックしている様だ。
「あ、おはよう。なんかあなたたち宛に手紙が来ているのだけど。」
「差出人が書いてないのよ。これ。一応受け取っとく?」
「...どうやら呪いの類がかけられた文書では無い様ね。」
リリは封筒を受け取り、中身の文章を読み上げる。
-Bullet,Bullet.戦後の硝煙の匂いはまるで生きている心地を感じさせてくれる。-
「なんだこりゃ?」
「何かの合言葉の様ね。ノーヒントじゃわからないわ。」
「ちょっと見せて。」
いつのまにか起きてきたローズがひったくるようにリリから手紙を受け取る。
「パパ以外の伝説のガンマン。」
「パパ以外の?」
「...でも銃は使わない。」
ローズはそれっきり黙ってしまった。
いつもうるさいチャップも空気を読んで黙っている。
「ま、まあ。とりあえず報告がてらルズベリーに戻ろうか。俺の剣もダメになってしまったし...エミーになんていえばいいか...」
「そうね。お姉さまへの報告と、この村に新しく魔法陣も作らないとね。」
そうして、魔法陣を作り、雰囲気が浮かないローズと共にルズベリーへと帰還した。
「まあまあ、大変でしたね。」
「本当ですわ。まさかあんな村に凶暴なモンスターが住んでいただなんて。研究者には厳重に注意しましたので、今後は問題ないかと思いますわ。」
「ありがとうございます。一応こちらから偵察として何名か住まわせる様にしましょう。」
「そして達人様の剣ですが...ダメになってしまわれたのですね。」
「まあ...エミーに何と説明すればいいか...」
「行ってみないとわかりませんわ。そして冒険はまだ続くのですから、武器破損等はサラ様たちも理解しているはずです。」
言われるままにRed Lips.へと向かうと。
「お兄ちゃんおかえりなの。」
店へ入った瞬間にエミーが飛びついて抱きついてくる。
もうガッチリと。常人じゃ振り解けないみたいに。相当寂しかったのだろう。
しかしなにか違和感を感じる。
...
何だろう...?
「エミー!?お前!手が!!!」
そう。エミーの左腕が元に戻っている。
「それ...どうしたんだ...!?」
「作ったの。腕。」
と言いながら、ローズと両手を組んでピョンピョン跳ねて遊んでいる。
「あら〜おかえりなさ〜い。」
「すごいでしょ。エミーちゃん。自分で作っちゃったのよ。」
「作ってしまったとは...?」
「まあちょっと話は長くなるんだけど...」
サラさんから今までの経緯を聞くことになった。
すごく興味がある。
エミーがあんなにも元気そうになっただなんて。
R-15なので、ちょっとしたエロス要素を出したいのですが、うまく書けないのがもどかしい今日この頃です。




