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075 平穏

...

倒した。倒せた。やり遂げた。

あの蔦をなんとか防ぎ切り、ローズは援護射撃、リリは有効な魔術をヤツに浴びせ。

辛勝だった。

まさかあんな的に勝てるだなんて。

まるで異星人を相手にしたときの様な緊張感だった。

異星人以外にもこんなに強い相手がいるとは。

しかも平穏に見えたアルヴァルトにこんな化け物がいたとは。

「やったわね。」

「疲れた。」

「おい、てめえら!今のうちに回復しとけよ!!こう言う時はまた変なやつが出て全滅の危機になるパターンが多いんだからよ!」

「いやな発言だけど、それもそうだな。」

そう言われ、みんなはエミーの特製ドリンクを飲み干す。

「かーっ!やっぱりおいしいわね!!効き目もいいし!」

「なんかおっさんみたいだな。」

「何ですって?(バチバチ)」

「すみませんでした。」

...?

何か色鮮やかな一輪の花を見つけた。

紫の...

「なあ。この花の名前知ってるやつはいるか?」

「ようやく植物を倒したのにすぐそんな話する?...それはヒヤシンスよ。一輪だけ咲いているのは珍しいかもしれないけど。」

「って、なに貴方泣いてるのよ。気持ち悪い。」

「え?」

言われて気づく。

俺の頬からたくさんの涙がつたい、地面へと落ちていく。

なんなのだろう。

この感情は。

懐古?

非情?

未練?

謝罪?

悲しい感情しか感じない。

「...いくわよ。報告しにいくんだから。いつまでそんなだらしない顔してんの?」

「まさか勝利の余韻の後に綺麗な花を見たからって感動してんじゃねえだろうな!?テメエの頭にはもっと綺麗なお花畑がありそうだな!!!」

「早く。」

「そんなに言わなくたっていいだろ!?今行くよ。」

そして俺たちはその場を後にした。

紫色のヒヤシンスに後ろ髪をひかれながらも。


--------------


「いやぁ〜、どうやら大変だったみたいだね〜。ごめんごめん。」

「まさかあんな結果になるなんてね。もう変な実験はこりごりだわ。」

研究所を仕切っているガラナは言う。

研究所のメンテナンスついでに研究とコーラの認知度をあげようと頑張っているが、今回はそれが災いしたわけだ。

「あのなぁ...なんとか倒せたからいいものの、そんな実験はもうするんじゃないぞ。」

「ほんとよ。こっちもお姉さまに報告することが増えるじゃないの。」

「報告!?いやぁ〜今回の件は穏便に済ませられる様伝えてもらえると嬉しいんだけど...もう普通のメンテナンス作業しかしないからさ。」

「まあ、本当に懲りたようだし、報告は穏便に済ませてあげる。その代わり、本当にひらめきで実験をしない様に。せめて可能性という要素を考えて適切に実験すること。いい?」

「そんなに顔を近づけなくてもいいじゃない。神に誓ってもうこんなことしないからさ。本当にごめんなさい。はい。」

「まあ、いいわ。...宴は?」

「ぜひやらせていただきます。」

リリはただ疲れたから食べ飲み放題をしたい様だ。

まあ俺も腹が空いたしちょうどいいか。

その後のリリとローズの様子はいつかの宴の通り。

宿まで運ぶのは本当に大変だった。

そしていつものラッキースケベ。

結果から言うとリリが酔いすぎて脱いだ。

チャップはそのストリップショーをはやしたて、ローズは隣で楽しく踊っていた。

もしかしたらあの狂気の戦闘より狂気だったかもしれない。

悶々とした気持ちを抱えながら俺は眠りについた。

明日はようやくルズベリーに帰れる。

疲れも溜まっているし、ほっといて俺は寝よう。

まだどんちゃん騒ぎで騒がしいが。

寝れるときに寝よう。

最近遅筆で大変申し訳ございません。

Twitterでの応援をいただき、大変感謝しております。

もう少し執筆のスピードを上げたいところですね...

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