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072絶句

さあ、戻ろう…

眠気覚ましドリンクを飲もうとしましたが、もうストックがない。

最近は濃度を濃く作っているので材料のなくなるスピードが早いのでしょう。

次に戻ったら材料をとりに行かなければ…

しかし、前回の経験から材料を取りにいったら達人様に合ってしまう。

だが、これはチャンスか…?

私を印象づけてリード権を取ることができるかもしれない。

そうしたら、私の依頼も受けてくれるかもしれない。

最初お会いした時もすごく優しいイメージしか湧かなかった。

おそらく印象付けなくても依頼は受けてくれるでしょう。

でも万が一があったら…

いや、考えるな。

少しでも可能性があるなら印象付けるのは得策だと思うべきだ。

「ああああ、拾ってくださいー。」

自分でも思うがひどい演技だ。

しかしやはり達人様は材料を拾ってくれた。

「えへへ…タツト様…」

「え?なんで俺の名前を…?」

しまった。あまりの嬉しさに声に出てしまっていたのか。

「あ、ちょっと!」

私はあまりの恥ずかしさに材料を持って逃げ出してしまった。

いくらラーヘイお兄様に似ているとはいえ、こんなに嬉しくなるものなのか。

その日はもうダメだと思い、落ち着いたときに時間を戻しました。

「ああああ、拾ってくださいー。」

もう、諦めよう。私に演技は無理だ。

しかし恥ずかしいものは恥ずかしい。

逃げてしまった。

薬剤を作り終え、少し外の様子を見に出てみた。

村の人々は私をみて驚く。

「ラミナ、お兄様が亡くなったのは辛いだろうけど、そんな無茶してたなんて。」

「そんなに痩せちゃって。髪もボサボサ。あとろくに寝れてないの?」

「辛いだろうけど、少しは私を頼ってよ。…余計なお世話かもしれないけど。」

「ガラナ…ありがとう。でも私は大丈夫。」

「そういえばさっきこの村に旅行者さんが来てね!宴の準備してるのさ!ラミナもどう?」

「ごめんなさい、私…」

「ああ、いや、そんな強制するつもりとかないから!自分の体を優先しなよ!」

「うん。ありがとう。」

「私もそれとなく村の人たちに大丈夫だって伝えておくからさ。ゆっくりやすみなよ。」

私がどのような状況に置かれているかわかるはずもないからこんな言葉が出てくるんだ。

ガラナは悪く無い。私が悪い。早く解決しなければ。

そして宴が終わり、次の日。

なんと達人様達が研究所へと足を運んできた。

なにやらこの村、というより国と彼らは言いますが。それを深く知り、ルズベリーへと報告をするみたいです。

確かに知名度の少ない村ですし、他国との平和な交流ができるというならいい案なのかもしれません。

以前とおなじように葉っぱステーキを振る舞い…

本題を話してみよう。

「ところで、達人様...ニーロでの活躍をお聞きしまして...お願いがあるのですが...」

「はい、相当腕の立つ方々にしかご依頼できない内容でして...」

「とりあえず聞くだけ聞いてみましょうか。おいしいご馳走もおいただいたし。」

「ありがとうございます...へへ...」

あっさり事が進むだろうという予想が的中し、変な笑いを出してしまった。まるで悪役だ。

「実は...あまりおおやけにはなっていないのですが、近隣で最大災害を起こしかねないモンスターが暴れようとしておりまして...」

「それをなんとか退治していただけないかと...この国の存続も怪しいところですし...」

そして…

「ぱぎゃあああああ!!!!」

「こ゜ぱあぁぁあああああ!!!?」

ボキッ…

私もあんなふうに殺されたのだろうか。

不思議と落ち着いてその光景を私は眺めていました。

ボキッ…ボキッ…ボキッ…

ボキッ…ボキッ…

ボキッ…

ボキッ…


何度同じような流れを繰り返しているんでしょう?

なにかデジャブを感じました。

同じ光景をずっと見ているが、何も変わらない。

お兄様を救うことが私の最優先のタスク。

でもあいつらはやはり役に立たない。どうしたものか...

あの出来事は全部私のせい。

そう。全部私が悪いのだ。

私のせいでお兄様があのような姿になってしまった。

自業自得と言うべきか。

達人様は何回も死んでしまっているが、何度も私の依頼を受けてくれる。

相当お人好しだ。というか記憶が無いからいつものように事が進むだけ。

だからといっていつまでもその優しさに甘える訳にはいかないというわけか。

私に天罰が下ってきているのだろう。

さあ、もう一回だけ戻ろう。

多分体力的にこれが最後...

そこでこの私の罪を終わらせるんだ...

私ごとですが、つい最近誕生日を迎えました。

おめでたいんだかなんだか...

四捨五入するとアラサーの仲間入りとなりました。

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