070 限界と希望
もう何日が経ったのだろう。
…いや、一日も終わっていない。
私がずっと時間を繰り返しているだけだ。
もう体力も持たないし、眠気に勝つためのドリンクも尽きた。
寝てしまったらもう終わりだ。
まずは眠気覚ましドリンクのための材料を採取しに向かおう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんなに体が重いとは。
なぜ私がこんな苦労をさせられているのか?
どこにもぶつけられない怒りと焦燥等の感情が入り混じり、ようやく材料を採集できる村の入り口まで出てきた。
流石にこの体では採取も一苦労だ。
早く戻ってドリンクを飲み時間を戻さなければ。
と、その時。
馬車が目に入った。
こんなところまで来客なんて。
そもそもこの村自体はあまり知名度もなく来客があったとしてもそれはとんだ好き物でしょう。
観光地というほど面白いものはないのですから。
「っ…!?」
ラーヘイ…お兄様…?
あまりの驚きに採集したばかりの材料を落としてしまう。
幸か不幸かその材料はその来客のもとへ転がっていく。
「おっと、なんだこれ?」
ラーヘイお兄様が材料を拾い上げた。
…いや、違う。
声色も髪の毛の色も全く違う。
しかし本当に見た目がそっくりだった。
すこしだけ心が洗われた気がする。
「これ、君のかい?」
「あっ…はい…ありがとう…ございます。」
「結構疲れているみたいね。」
「いえ…そんなことは…」
「もし良かったらなんだけど、よければこの国の事とか案内してくれないか?」
「こ〜ら。逹人。どうみてもお疲れの人にそんな無茶な事お願いするのは失礼よ。」
「無粋。」
「すまんって。流石に楽しようとしすぎただけさ。」
「い、いえ!是非案内させてください!」
「あなた、本当にいいの?すごく疲れているように見えるけど…」
「いいんです!ここにいらっしゃる旅行者様は少ないですし、この村のいいところをたくさん知っていただきたいので!」
「そこまで言われたら…申し訳ないけどお願いしてもいいかしら?」
「はい!こちらへどうぞ!」
この村を案内している時、不思議と体が軽かったです。
まるで今までの苦労と疲労が何処かへ飛んでいってしまったような感じ。
心が癒されていくのを感じました。
髪色や声は違いますが、まるでお兄様とひさびさに会えたような気がして。
そして名物の葉っぱのステーキを振る舞った時。
耳を疑うような冒険譚を聞きました。
以前ニーロへ行き、あの名も無い突然現れた異星人を倒したと。
しかも一人ではなく、団体。
これは、もしかするともしかするかもしれない。
…使える。使える。
お兄様を弱らせてくれればいい。それで万事解決できるかもしれない。
ただ、そのための薬剤がない。
しかも、おそらくだがその薬剤は瘴気を纏ったものでなくては使い物にはならないでしょう。
行動。
私はすぐに行動を起こしました。
更新遅れて申し訳ございませんでした。
すこしメンタル的な疲れがでてました。
少しずつでも書いていこうと思います。
もうそろそろ年が明けますね。
皆様良いお年を。




