069 甘え
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「はぁ...」
私は何をやっている?
何回死んだ?
何回無駄な行動をした?
頭が空っぽのままで行動してもなにも変わらない。
そんなことはわかっていたはずだ。
なぜか体が勝手に動いて。
あのお兄様の姿を見て死んだなんて信じられるわけがない。
何かしら手立てがあるはずだ。
もしかしたらお兄様の生きている世界線に戻れるかもしれないとも信じて動いていた。
全て無駄だった。気づくのが遅すぎた。あと何回だ?
...
死神さんの言っていたカウントをちゃんとしろ。と言われた意味がわかった気がする。
攻撃などの想定外、直接的なの衝撃による気絶、おそらくだが...死亡した時。
時間軸の記録を元に、直前の気がついた時間軸に戻されるようだ。
そしてカウントが消費される。
今回のケースに当てはめると。
お兄様が蔦で私を殺そうと気絶させた時にその現象が起き、お兄様のいない研究所の時間軸へと戻される。
...私は上記の行動を何度も繰り返しお兄様に何度も殺された。
死神さんの「保険」がなければどうなっていたのか。想像もしたくない。
たしか44と言っていたような気がするが...あとどれくらいだろうか...とにかく休もう。
あと1回くらいは戻れるはずだ。
お兄様は私じゃなんともできないし、村の人たちにも伝えられない。
休んで頭をリセットして対策を考えるべきだ。落ち着け。落ち着くんだ私。
そしてベッドで少しの休憩を取った。
次の日、朝早くに村はずれの帰らずの森へと足を運んだ。
予想通り私はお兄様に殺され、今日の朝、起きた直後のベッドへと戻されていた。
1...
一歩進むことができた。
しかし。
もう休めない。また新しい事実に直面した。
ぼやっとしか思い出せないが、気を失う寸前に誰かが私に数字をささやく。
それは一つずつ減っていき、まるで精神を削るかのようにカウントダウンを行う。
かなり0に近い数字が聞こえた気がする。
...また馬鹿なことをした。
カウントが減るのはもちろんだが、まさか体力や容姿は気絶直前のものになるとは。
気絶直前の気怠さが残り、服の汚れや身嗜みはボロボロのままだった。まるで死人だ。
このままでは消耗一方。
お兄様を助けたいという心持ちより先に身体が朽ち果てるのは目に見えている。
早朝から1-2時間外の空気を吸いながら考えているが、何も解決策が思いつかない。
本当に参った。いくら研究所のメンテナンスを行っているとはいえ、体力には自信がない...
私との根比べだ。
それにしてももう2時間も消費してしまった。
もったいないことをしてしまった。
せっかく情報がまとまってきたというのに。
私の意思で今朝の時間軸へ戻れればいいのに。後悔のあまり私はそう強く後悔した。
後悔したと思ったら、私はベッドへいた。
「っ...!?」
なにが起きたのだろう。
時間を測る。時間は巻き戻り、早朝起きた時間になっている。
ベッドにいることから予想するに、私の意思で時間を戻せたのか?
服装も今朝着替えたきれいな服のままだ。
いや、もうたくさんだ。
色々と体験しすぎて混乱するより状況を整理した方が遥かに体力を消耗しないだろう。驚いている暇などない。
私の体力は無限ではないのだから。
1.攻撃などの想定外、直接的なの衝撃による気絶、死亡によりカウントは減る。(この条件はもう考えなくていいだろう。おそらくもう回数はない。気絶には最大限気をつけるしかない。)
2.睡眠はもうできない。今より過去の時間軸の記録をつけることは許されない。
3.私が強く望めば、直前の時間軸に戻れる。しかし、睡眠を取ると時間軸が更新される。2を参照。
4.時間は戻ればいくらでもあるが、体力勝負になる。
5.最後に。なるべく最短でお兄様を救える方法を考えなくてはいけない。4を参照。
殴り書きで急いで書いたので、条件に食い違いや矛盾があるかもしれないが、これだけ覚えていれば大丈夫だろう。
このメモをポケットにでも入れておけば、おそらく無くなりはしないだろう。
無くなってもいい。このメモはただの保険。
余計なことは考えるな。
戻ることはできるんだ。時間はいくらでも作れるんだ。
お兄様を助けられるんだ。
私が頑張るしかないんだ。
崖っぷちに立ってはいるが、条件さえわかれば動きやすい。
私はそれから研究所にこもった。
お兄様の残した瘴気研究を参考にお兄様を助けられる薬や方法を探すために。
お待たせして申し訳ございません。
諸事情があり、更新が遅れてしまいました。
皆様が楽しめるストーリーを書いていけたらなと思います。




