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042助っ人

さすがに数が多い。

タツト達のほうには一人だけ残っていた。

恐らく奴がボス核。

ほかは私にすべてついてきたという感じか。

一対多数の状況に置かれたのはこれが初めてではない。

大抵私が子供だからといって、なめてかかってくる。

対処も容易にできた。

ただ、このケースは違うだろう。

名無しの異星人。

あまり詳しくは知らないが、ニーロを壊滅させるだけの力がある。

奴らが私に対してどんな戦略でなにをしでかすか、まったく予想がつかない。

一言で言ってしまえば、やりにくい。

「いいぞ、ローズ。このまま突っ切るんだ!!」

路地を走りながら、奴らを少しずつ処理していく。

奴らの装備している...鎧?だろうか。

とてもグロテスク。趣味が悪い。

そして、とても硬い。

弾丸が弾かれてしまう。

ただ、鎧である以上繋ぎ目がある。

奴らのお手製のせいなのか、その継ぎ目の位置はバラバラだ。

何発か打ち込んで探っていくしかない。

そして、頭部の鎧を弾き飛ばすことができればあとは簡単だ。

額に一発。それで奴らは終わり。

その一発で始末できないのならどうしようかと思ったが、杞憂だった。

鎧の中の奴らの顔は意外と人のそれだった。

あの3-4mはある身長にグロテスクな鎧からは想像できない顔つき。

だが、深く考える時間はない。私は殺されようとしている。

「しまった。」

目の前にたちはだかる壁。

その壁の上は開けており、空が見える。

「ヘッヘ。ヨウヤク オイツメタゾ。」

「サンザン ヤッテクレタナ。カリハ カエサセテ モラウゼ。」

奴らは勝った気でいる。

私も奴らを撃ったとはいえ、あまり数を減らせていない。

数的有利な状況は変わらない。

「おい。ローズ。どうするんだ。」

「いくら突き当りの狭い路地だからって、勝ち目は薄いぜ。」

「大丈夫。」

狭い路地だと命中率が上がる。同時に死亡率も。

今までもこんな状況はあったが、私の腕にかかれば簡単に返り討ちにできた。

だが、今回は話が違う。

相手が相手だ。

あの数で攻め込まれたら、さすがに鎧もはがせず私は殺されるだろう。

なら。

「おおっ。さすがローズ!!」

ピンチはチャンス。

左右の壁を交互に蹴り飛び、高度を増していく。

壁を飛び越える。

「あんな技現実に見て、体験することができるなんてな。」

「奴らもここまではこれないだろう。さあ、どうする?ローズ。」

「考えてるヒマはない。」

ダメか。

「そうだよな。こうしてる間にも奴ら-----

ドゴーン

私は走り出す。

奴らが壁を破ってきた。

「あいつらとんでもねえな!!見た目だけじゃないってか!!?」

「どうするんだよ!!ローズ!!こんなジリ貧な状態じゃいずれは...」

「わかってる。」

逃げつつ、奴らを少しづつ処理していく。

本当に戦いにくい。

今まで戦ってきた敵とは全然違う。

今までの戦闘経験が全く役に立たない。

防戦一方。

突破口を探し出せるだろうか。


...どのくらい時間がたったのだろう。

奴らと追いかけっこはもう飽きた。

それに私の銃も熱い。弾も相当使った。

ごめん。マーリット、ビーネ。

帰ったら、しっかり面倒見るからね。

こんな状態では攻撃の一手を繰り出せない。

ひたすら逃げに回る一方だ。

逃げ続けられるとよかったのだが。

突き当たった。

今度は狭い路地ではない。

広場だ。

もっと地理を知っておくべきだった。

もう、逃げられない。

「チェックメイト...ト イウンダッタカ コンナトキ?」

笑い声がこだまする。

間違いなく殺される。

失敗は許されない。

今まで以上の、正確な射撃が要求される。

できるだろうか。

奴らの鎧の継ぎ目を瞬時に見抜き、処理をする。

いや、やらなければ。

死ぬ。

「ローズッ!!」

チャップの声が聞こえた気がした。

私は焦っていたのだろう。

奴らが飛び込んできていたみたいだ。

ガキン。

動作不良(ジャム)った。

ダメだ。

間に合わない。

奴ら、速すぎる。ジャムを直している暇がない。

ママ。

ズキューン...

銃声。

一発の銃声。

そのように聞こえたが、超速の射撃だったようだ。

奴らがまとめて倒れていく。

「おやおや、紳士たるもの女性を傷つけようとするなんて...」

「見上げた根性だ。異星人共ッ!!」

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