表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/79

039衝突

「ヨオ。ハブリハ ドウダ?」

割れた空間から奴らがはい出てくる。

すかさずリリがピアスを通じて連絡をとる。

「お姉さま、状況はどう?」

(リリ、どうしたのですか?)

ピアスの効果だろう。ルルの声が頭に聞こえてくる。

「奴らが出てきたわ。察知できていないの?」

(どういうことですか?目の前に奴らがいるのですか?)

「どういうこと...?」

(奴らは次元に干渉して、現れることが多いです。空間を割って。)

(そんな大層なことをしたら、すぐに察知できるはずです。)

「でも、実際に奴らは...」

(なにか対抗策を練ってきたのでしょうか。まったく察知できていません。)

「よ、よお。今回の分だ。」

「集金」が始まった。

男は布袋を異星人に差し出す。

「タシカニ。デ?オマエ ヒトリカ?」

「いや、ちょっと事情があってな。」

「ナカマヲ ツレテクル ヤクソク ダッタヨナ?」

「いや、本当にちょっとした事情があってだな...」

「シクジッタノカ?」

「そ、そんなわけでは...」

「フン。」

男の首が刎ねられた。

「ショセンハ ジャクショウシュゾク。ツカエンヤツラヨ。」

「モウ コノクニニ ヨウハ ナクナッタナ。」

やはりこの国には絞りつくす目的でしか来ていないようだ。

それより、問題は。

「リリ。どうする?」

「どうするって?まさか奴らと戦闘しようっての?」

「私たちには全くと言っていいほど勝ち目がないわ。」

「とにかく奴らが誰にも気づかれずにいろいろな場所で暴れられる。」

「この新事実が分かっただけでも大収穫よ。なにかしらの対策を練らないと。」

「さあ、気付かれる前に離れるわよ。」

やはり俺たちではまだまだ力不足か。

それに数的にもかなり分が悪い。大人しく帰ることにしよう。

「デ。」

「ソコノ ミテル ヤツラ。デテクルンダ。」

背筋が凍る。

気づかれた。いや、奴らは気付いていた。

「コッチカラ イッテヤロウカ?」

「どうする?」

「...出るしかなさそうね。回り込まれてる可能性もあるわ。」

リリはエミー特製のドリンクを一気に飲み干した。

そして、俺たちは奴らの前に姿を現す。

「コノ オトコヨリハ ヤクニ タチソウダナ。」

「誰が。」

「オヤ?コイツ トリニガシタ ヤツデハ?」

「ホウ。サガス テマガ ハブケタナ。」

「サガシタゼェ。オレタチト シテモ ドレイノ トリニガシハ サケタインデナ。」

見た目よりは頭が切れるようだ。俺を覚えていた。

そして、奴隷とするため探していたのだ。

「先手必勝よ!!」

リリがボス核であろう大きい奴に得意の雷をお見舞いする。

しかし、それは奴に届かない。

まるでバリアを張られているかのように弾かれた。

弾かれた雷は周りの奴らに降り注ぐ。

他のには効いているようだ。

しかし、リリは予想外の事態に驚くしかない。

「な...」

「ゴアイサツ...ダナッ...!!」

「速...」

「きゃあああああああああ!!!!!」

取り巻きの一人が飛び込んでくる。

とてつもない速さだった。奴の体躯からは想像できないような速さ。

とっさにリリはダガーでガードするが、奴の持っていた武器はハンマー。

ダガーは砕け、リリが吹っ飛ばされる。

建物へと消えた。

「リリーーーーーー!!!」

瓦礫に埋まったリリはピクリとも動かない。

「うおおおおおお!!!」

すかさず反撃をする。

反撃されるのを予想していなかったのか、あっさりとトドメをさせた。

硬い鎧を割り、真っ二つにする。

「ハッハッハ。ヤルナァ ボウズ。」

俺の一撃を傍観していた奴らは余裕の態度だ。

まるでボードゲームの駒を取られたかのように。

全く動じていない。

「タツト。いまはリリを守って。奴らは攻めてくるわ。」

「そうだな。かなりやべえぜ。」

ローズは相変わらずの正確な射撃で奴らを次々と打ち抜いていく。

ヘッドショットだ。

頭の鎧を吹き飛ばし、中身が出たところをすかさず仕留める。

鎧を吹き飛ばすのはいいのだが、不利だ。時間がかかりすぎる。

「ローズ、来るぞ!!」

奴らはローズを脅威とみなしたようだ。

俺たち二人を別れさせるように攻撃を仕掛けてくる。

「ソノ オンナヲ シトメロ オマエラ!!」

「ダメだローズ、いったん撤退だ!!」

奴らの狙い通りに俺たちは分散させられた。

逃げるローズを追って、奴らが駆ける。

「ローズッ!!」

「私は大丈夫。タツト、死なないで!!」

「こいつならたぶん大丈夫だ。てめえは自分(テメー)の心配をしやがれ!!」

「ハッハッハ。ナントモ ヨユウノ アル オンナダ。」

俺の目の前にはたったの一人。

先ほどリリが攻撃をしかけた大男。ボスだろうか。

武器は飛び込んできた奴と同じハンマーだが、桁違いに大きい。

ビュン

「ぐぅっ...」

奴が叩き付けてくる。

とっさに剣で弾き返そうと試みるが、お互いに弾かれる。

痺れる。

「ムゥ...ワレノ コウゲキヲ ハジキカエストハ。」

「ナカナカ ミルトコロガ アルナ コゾウ。」

「コレハ ドウシテモ ワガ ドレイトシテ ハタライテ モラワナイトナ。」

強大な敵。

俺は勝てるのだろうか。

リリも再起不能な今、やるしかない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ