【閑話】女神の密やかな楽しみ[その5 ]
短いです。
今日中に短いのをもう一話投稿します
「……」
「……」
ううううう。なんでこんな展開に。
「ひょっとしなくても、今回も貴女は関わってないのね」
だってとっくに手札は切ってますもん。……がっかりヒロインというカードを。
「がっかりヒロインがカード……」
「いえ、あの……」
「それにしても、なんかモテすぎじゃない?」
「ああ。美人にするって約束で」
「なんで約束したのよ」
「……神様が勝手に連れ去って、能力が中の上とはなんだとお怒りになりまして。
彼女本人に聞いたら美人にしてって」
あ、奥様がため息ついてる。
だっておっさんが言ったんだもん。私のせいじゃないもん。
「……誰がおっさんよ」
「はっ。いえなんでも……」
「勝手に連れ去った段階で美人設定にしておきなさいよ」
そう言われても。ヒロインが霞んじゃうじゃないですか。ぷんぷん。
「見た目がいい子がいたくらいで霞むんなら、もうヒロインじゃないわよ」
う。……だってあのレベルだったんですよ。
「で。隣国の王子はもう関わらないのよね?」
どーですかねー。なんかしぶとそうですよねー。
「……本当になんにも貴女、関わってないのね」
はっ。いやあの女神にがっかりはつけたら駄目だと思うのですよ?
あれはヒロインががっかりさんだっただけです。
私じゃない!
「……まあ。またくるわ」
「はい」
「あと……そろそろ下で食べ歩き出来そうね」
はっ。そう言えば。
やっぱりお祭りのおかげですよね?
ちょっと頑張って神託下したかいがあったというもんです。
ふふふふふ。
「いや、神託の使い方間違えてるから」
「いいえ。美味しいは正義ですよ?」
「……目がすわってる」
……奥様?何か仰いましたか?
「まあ、いいわ。じゃあまたね」
はいはーい。美味しいお店、リサーチしておきますよ。




