Ⅲ-ⅶ 王子の戦い
ラカ王国隣国シャシーにおいて、末の王子ルフスの評判は“大人しい”、その一言に尽きた。
ルフス王子のすぐ上の兄は五歳ほど離れており、まだ一人身な上年齢的にもルフス王子よりシーナと釣り合いが取れている。しかしながら癇癪で失敗を犯した侍従を手打ちにするなど、激しすぎる気性を持っており、女の身で覇王となったシーナの婿には向かないだろうと除外された。それよりは目立って特徴のない、“大人しい”だけが取り柄のルフス王子の方がラカにとっても都合がよいに違いない。
実際ラカでシーナの婿の話が出て真先に、狐顔の配帥リンシュウはその点を指摘している。余計な口出しをしてこないこと間違いなしの王子――。そういう意味ではどの国の候補よりもシャシーのルフス王子は適任と言えた。
しかしながら“大人しい”と評されていたはずの王子は、ラカにおいて、剣を振るい、汗を流していた。
「……無駄な動きが多いですな。」
その声が聞こえたと思ったら、思いっきり手首をはたかれ、剣を落とす羽目になる。……横で見ていたシーナはくつくつと笑った。
「ゲンセツ、あまり苛めるな。ルフス王子は隣国シャシーよりの大事な客人、怪我でもさせたら交友関係に支障をきたす。」
「無礼なっ……!怪我ごときで泣きつくような阿呆ではないわ!」
剣を振るっていたのと、怒りで顔を真っ赤にさせて、ルフス王子が叫んだ。……遠巻きに見ていた王子の付き人は驚いた。ルフス王子のこの変化は何事か――。
王子に剣稽古をつけてやっていたゲンセツは豪快に笑った。
「何ともまあ見込のある王子だ。しかしまだまだ……。」
「ゲンセツ、加減しろと言っておろう?そなたの悪い癖だ。……どれ、王子、私と手合わせ致しますか?」
ゲンセツに任せていては足腰立たなくなるまで稽古をつけるに違いない。……自身の幼少時の経験が思い出される。今でも数多の兵士たちがゲンセツの稽古に泣かされていると聞いていた。
王子は剣を拾い、目を輝かせた。
「望むところよ――。」
そして結果は……。
「……陛下こそ手加減なしじゃないですか。」
呆れたように、ゲンセツが言う。……剣を持って数秒と経たない内に、王子の剣は手から跳ばされ、腹に剣を突き付けられた。訓練用の剣とはいえ、シーナの気迫で切れてしまいそうだ。
王子の腹から剣を引き、鞘に収めながら微笑む。
「当り前であろう?シーナ・ラカ・トワンテット、ラカ王国十二代王として、いかな者にも負けるわけにはいかぬのだ。」
シーナが手を差し出すと、悔しそうにそっぽを向き、自分の手をついて立つ。 ……何度手合わせしても勝てない。それでも悔しくて、言われれば毎度望むところだと受けてしまう。
「――王子よ、私に勝つのに何が足りないとお考えですか?」
微笑んでシーナが尋ねてくる。……ルフスには意地悪い微笑みにしか見えない。
「力、速さ、体格――全てが足らぬわ。」
吐き出すように、言う。……大人になれば、と思わずにはいられない。そんなルフスの思いを見透かしたかのように、シーナはにっこり微笑んだ。
「よくわかっておられますな。……しかしそんなものはちゃんと修行していれば女の身である私なぞ十年もすれば追い越せましょう。しかしながらそれでも私は、王子に勝てる自信がございますよ。」
「――そは何故ぞ?」
腹立たしげに王子が尋ねると、シーナの不敵な笑みは輝きを増した。
「覚悟の差、でございます――。王子よ、試合相手に砂をかけることをどう思いますか?」
「卑怯な仕業ではないか。」
当然、といった風に即答する。微笑んだままシーナは首を振った。
「私はそうは思いません。……もし先のケパルドとの試合、雄々しさを競うものではなく単純に勝敗を競うものでしたら、私は遠慮なく足払いをかけドーラン王子の目に砂をかけたことでしょう。」
「しかしそんなことをせずともそなたは勝ったではないか。」
口を尖らせる。この余裕綽々の女王には苛立たされてばかりだ。そう思いながらもほぼ毎日、剣稽古を含む午後の時間共に過ごすのは、その強さに惹かれてもいたからなのだろう。……自分では認めていなかったが。
黒髪の女王は、やはりにっこりと微笑んだ。
「ええ、それはドーラン王子もルフス殿下と同じ考えの持ち主故に、私の動きに己の動きを狂わされたのでしょう。もしあれが王子と共にきていた王の二の槍ガリでしたら、ああはゆきませぬ。私も彼が相手ならば、卑怯と言われようと勝つために手段を選ばなかったでしょう。」
「……つまりはドーラン王子は卑怯な手段を使わずとも勝てる相手だったと言いたいのか。」
「いえいえ、実力は五分と五分、次同じ条件でやりましたならわかりませぬ。……しかし常に利用できるもの全てを利用するつもりである点において、私はドーラン王子にも十年後の殿下にも勝っている自信はございます。」
利用できるもの全てを利用する――。先ほどゲンセツに言われた無駄が多すぎる、という言葉が蘇る。
そのゲンセツはシーナの話にほう、と息を漏らした。
「中々おもしろい話でしたな。さて私は他の連中に稽古をつけますので。」
そのゲンセツの言葉で、近くで訓練していた兵士たちが動きを止め、顔を見合せてこそこそと場所を変える。……シーナはそういった兵士たちを見やった。
「はは、時折そなたの稽古で潰れる奴が出ると聞く。せめて潰れる前に見極めて止めよ。」
「陛下のように骨があればあれしきの稽古どうということはないでしょう。では。」
礼をして、逃げた兵士の方へ真先に向かう。気づいた兵士は「すみません!今日はこの後彼女と約束があるんです!」と叫びながらなりふり構わず逃げていった。
「……あの巨体でよくあれだけ走れるものだ。」
ルフス王子が、感心すらして言う。シーナも苦笑しながら同意した。あの巨躯であれだけ素早く動けるが故に未だラカ軍最強と呼ばれている。シーナの記憶する限り、年を経て衰えるどころかどんどん速くなっているので最早化け物ではないかとすら思う。
「王子よ、我らも城へ戻りましょう。」
促し、城へと戻る。
「この後はどうするのだ?」
「そうですね――まだ決戦を申し込まれてない国はシャシー除き三国ありますが、トーリッシュとは先日交流を深めましたし、ディーディーコットは王子自身が来ておりませぬからな。」
「シーディアはよいのか?」
ルフスが突っ込むと、シーナはにっこり微笑んだ。
「南の臥龍殿は……まあ下手に突いて起こしても嫌ですからね。龍には眠っててもらうのがよろしいでしょう。」
ルフスにはあまり意味が飲み込めなかったが、とりあえず見た通りの笑顔ではないらしい。ラケディア戦争の話は王子も耳にしていたので、その辺りが原因なのかもしれない。
と、一緒についてきていたルフス王子の侍従が提案する。
「差し出がましいようですが、よろしければ我が国の大老様がシーナ様をお茶に招きたいと申しておりまして……。」
「フールベール殿が?」
「はい、亡きシェーハザード様について語らいたいとの仰せにございます。」
ふむ、とシーナは考え込む。……シャシーの使節で実質的な交渉を行っている人物だ。まさか母の話をするためだけのお茶会にあるまい。
「あいわかった。お招きを受けるとしよう。」
「ありがとうございます。急ぎ、伝えて参ります。」
一礼すると、シャシーの使用している迎賓館に向かって駆け去る。王子の表情を見てみると、何やら複雑そうな面持ちだ。
「そなたは、我とは結婚を望んでおらぬだろう?」
……しっかりと現実を見据えているようだが、直球で聞いてくる辺りまだまだ子供だ。思わず微笑み、そして意地悪く首を傾げる。
「さて……どうでしょうな?殿下に私に勝てるだけのものがありましたなら、喜んで婿として迎えまするが?」
「なんと嫌味な奴じゃ……。ふんっ、この数日、どう足掻いてもそなたには勝てぬと悟らされたわ。少なくとも今の我ではな。」
「はは、よくご自分のことをご存じでいらっしゃる……しかしものはやりよう、戦術によっては勝てないこともないでしょう。」
準備もあるだろうと迎賓館とは違う方向へ足を進める。ルフス王子は広いラカ城を把握してないらしく、気づかない。……その辺もルフスがまだまだの点であろう。シーナはわざわざ指摘したりせず、話を続けた。
「例えば……先のセザンコットの試合、あれは中々よい線を行っておりました。我らが下手な細工のできぬよう短期決戦に持ち込んだわけです。しかし……情報不足でしたな。殿下はもう重々ご承知でしょうが、私がほぼ毎日ああして訓練場に足を運んでいると知っていたのなら、兵を掌握しているなど容易く予想できたでしょう。」
「残念ながら我はセザンコット以上に臣下を知らぬ。」
ふてくされてルフスが言う。「知らぬのならばこれから知っていけばよろしい話です。」と窘められるも、試合には間に合わないとわかっていたのでむくれたままだった。
「続くグルットコットは中々危のうございました。酒は好きですが、さすがグルットコットのものは度が強い。」
「……うわばみの上に味音痴だとしか思えぬぞ?あれほど王子がのたうち回っていた当たりを、そなたは平然と飲み干したのだからな。」
当たり、とは互いに隠し観客には見える位置で、並ぶ盃の幾つかに入れた特製スパイスのことであった。確かにグルットコットの王子が入れた杯をシーナは飲み干したのだが平然としており、イカサマかと思いきや試合後見てみれば唇が大いに腫れて膨れ上がっている。決着後すぐに水をがぶ飲みしていた辺り、相当きつかったらしい。
「失礼な、私は味には五月蠅いですよ?酒に関しては……まあ純粋な酒の強さを競う勝負でしたら負けてました。グルットコットの人間ほどうわばみではありませぬので。」
それでもルフスから見れば十分うわばみである。
「他にも例をあげれば切りがございませぬが、とにかく、相手の力量と己の力量を十分に知り尽くし、その上で五分の勝負に持ち込みましたなら、殿下でも十分勝てる見込みはございましょう。」
「……勝ちを譲る気のない奴に言われても全く説得力がないぞ。」
ふくれっ面で言うと、にっこりと「当然にございます。」と返され、ルフス王子の頬はますます膨れるばかりだった。
ついでに城のあちこちを案内しつつ、ルフスと談笑しながらシャシーの使用している迎賓館に着いた頃には、すっかりお茶会の準備も整っていた。
「おお丁度虹か――。」
シーナが呟いた通り、シャシーの迎賓館の周りには霧雨が立ちこめ、半円形の虹が館を覆うようにかかっている。
ルフスの知っている限り、ここの景色は七通りあった。日が昇る頃延々と続く草原に始まり、午前の早い時間はまるで建物が宙に浮かぶようにして空と雲の中で風が何層にも吹き謳い、昼までは熱くない炎が轟々と燃え盛る。一番気温の上がる時間は水の中にいるかのように揺らめく光と踊る魚たち、夕方くらいまで今の虹がかかり、人の眠る時間まで洞窟の中ダイヤの原石が光る。そして真夜中は、黒い森の大樹に見守られて眠りに就く。……シャシーで信仰されている七大精霊に沿っているのだろう。これがシャシーに合わせた景色ならば、他の迎賓館も見てみたいと思う。
「ようこそおいでくださいました、満月の加護受けし月神の子孫、ラカ十二世よ――。」
昔ながらのラカの王を称える言い回しである。シーナは微笑み、握手を返す。
「本日はお招き頂きありがたく思います。これはまた……随分懐かしい。」
思わず目を細め、用意された席を見やる。……ラカ式とは違い、床に敷かれた敷物にクッションを傍らに寛ぐシャシー式の茶会であった。シェーハザードが生きていた頃は日常の一部だった。
「シェーハザード様のお好きだった茶葉と菓子もこの度持って参りましたので……シーナ様のお口にも合えばよろしいのですが。」
「母上の好きだった茶葉と菓子と言えば……ジャスミンとマーマミヤースか?」
「正解にございます。どうぞお座りくださいませ。」
促され、胡坐をかいて座る。……ルフス王子も同じように座に着いた。
「……母君ともこのようにお茶を飲まれたのですか?」
随分と改まった調子でルフス王子が問う。……こちらがシャシーでの姿、ということなのだろう。笑いたいのをこらえ、シーナもすまして答える。
「ええ。……母上は私を男として育てました故、座り方もこの通り。」
胡坐を示して笑う。……シャシーでは女の胡坐は品がよくないとされた。ラカではそもそも椅子に座るのが通常なので胡坐の文化がない。唯一他国の文化を元に発展した花屋の座敷は胡坐をかいたりもするが、普通女の行かぬ場所なので関係ない。とりあえず妓女たちは胡坐をかいてなかったが。
「いやしかし、強く猛く雄々しい陛下におかれては、女とは思えぬ堂の入った座り方。シェーハザード様が亡くなられて後はこのような茶会もなかったのでしょう?」
「ああ……いや、一度だけリュイとやったな。母のことを教えてくれと言われて。」
「リュイ様と言いますと、陛下と腹違いの兄君にあたる?」
戸惑いながら尋ねるシャシーの大老に、シーナは笑った。……そうだ、他国には奇妙な関係に見えるだろう。二人の兄と違って生き残ったゴンザレスとリュイは、二人共にかつてシーナと敵対していた執政官の孫にあたった。
「ああ。我がラカ近接軍を束ねしゴンザレスとは実の兄弟になる。病に弱く、今はひっそりと静養しておる。」
「ええ聞き及んでおります。しかしながらシャシーの茶会をやるほどに陛下と仲がよろしかったとは……。シーナ様は御心が広い。」
……さすがシャシー、一番婿取り合戦で必死なだけあり、静養のため籠って殆ど流れていないリュイに関する噂もちゃんと掴んでいるらしい。
「心が広いというほどのことでもありますまい。他人と交流するは我が喜びですから。」
前半はあっさりと、どうでもよいことのように言う。
「さすがさすが、やはりシーナ様は器が大きい……しかし我がシャシーの宝ルフス殿下とこれほど交流を深めなさっているのは、単純な喜びのためばかりではありますまい?」
ルフスを見やると、大人しくしていながらも複雑そうな表情をしている。
「どうされました、王子?顔色が悪いようですが、お休みになられた方がよいのでは?」
心底心配そうにシーナが言うと、大臣も王子の表情に気付いたらしい。
「申し訳ないが……そうさせてもらう。」
胡坐をかいていた王子は立ち上がり、大臣の目配せで駆け寄った侍従たちに支えられて部屋へと下がる。……本当に具合が悪くなったわけではないのだろうが、シーナも王子がいない方がやりやすい。話題に出しておきながら目の前の王子を全く気にかけていなかった大老はともかく。
「お気づかいありがとうございます。普段はあのようなことはないのですが、久々のシャシーの菓子に、腹具合を崩されたのやもしれませぬ。」
ここで機嫌を損ねては大変とばかりに謝罪する。シーナはさながら狸のごとく、笑顔の仮面を被った。
「いえいえ、先ほど王子を連れまわしたのがよくなかったのかもしれません。どうかお気になさらず。」
「いやいや、シーナ様のお陰で、ルフス様は大変ラカでの滞在が楽しい様子。それこそシーナ様に並々ならぬ思いを寄せているようです。」
……笑いたいのを堪えて、真面目な表情を作るのがきつい。ゲンセツの訓練以上に腹筋を要される。――シーナにとってルフスはまだまだ子供、そのような言葉でほだされると思って紡がれる台詞のなんと滑稽なことか。
「……確かにどのような意味でかはともかく、ルフス王子のことは気に入っております。しかし私は月神の加護受けしラカ王国十二代目の王、生涯の伴侶を決めるのに、私個人の感情など些細なものです。」
そんな言葉で下がるシャシーの大老フールベールではなかった。ここをチャンスとばかりに必死に食い下がる。
「我が王の妹君でもあらせられるシェーハザード様がお亡くなりになり、我が王の御心はラカより遠のいてまいりました。しかし今再びラカとシャシーとが結びつけば、より一層の交流を深められることでしょう。」
「もちろん私も母の故国シャシーとはよき交流を保ちたいと考えております。しかし必ずしも婚姻という形が必要か、疑問に思いますな。それにシャシーとばかり交流を深めるわけにもいきますまい。」
他の求婚者たちの存在を思いださせてやる。……確かにそれは痛いところであったが、フールベールは引き下がるわけにはいかない。
「しかしながらお見受けしたところ、未だにどなたを婿に迎えるか、お決めになっておられない様子。ならば少しでもお気持ち傾く人間に決めてしまえばよいではありませぬか。」
……腹筋に一層の力が籠められる。それでシーナの気持ちが他国の王子に傾いていたらどうするつもりなのだろう。シーナに負けたとは言え殆どの王子は一般的婦女子にとって外見も中身も魅力的な男たちばかりであった。
「……たとえルフス王子に気持ちが傾き、私が婿にしようと思ったところで、今まで決闘を申し込み敗れてきた王子たちは納得しますまい。」
大老の目が、鋭く輝く。……シーナの腹筋が限界直前だとは露知らず。
「もちろん決闘はいたしましょう。……そこでシーナ様が御心のままに振る舞えばよい話でございます。」
つまり負けろと、言っているわけである。――あと数分、ゲンセツに鍛え上げられた腹筋ならば耐えられるはず――。
「……シーナ・ラカ・トワンテット、ラカ王国を守護する十二代目の王として、私は負けるわけにはいきませぬ。」
永遠に――。大老の顔に、流石に苛立ちが見える。
「ならば――最初から婿などとるつもりなどなかったとでも言うのですか!」
「いえいえ、王として子を為し次の王国の守護者を育てるのもまた月神より私に課せられた義務にございます。どの道、私が心のままに振るっまったところで他国を納得させられるはずもありませんでしょう。そこで一つ、妙案がございます。」
やっとここで、口の端をあげ、にやりと笑うことが許される。腹筋に込められていた力が、少しだけ抜けた。
シーナは大老の耳に顔を寄せ、その妙案を囁いた。……大老の表情は一瞬驚愕の表情を浮かべたが、しかし決断はすぐだった。
「……わかりました。明日にでも実行致しましょう。」
しかしシーナは大老を制した。
「いやいや、次の決闘が終わるまでお待ちくだされ。ああ、安心なされよ。私が負けることは、絶対にありませんから。」
絶対に――。その言葉を残して、シーナは飲みかけのジャスミンと、手をつけてもいないマーマミヤースなる菓子を後に残し、迎賓館を後にした。偽りの景色の中、くっきりとした虹が空にかかって見下ろしていた。
道化「はーい、ほーい、そぅら、道化だよ☆」
軍人「回数を経るごとにおざなりな挨拶になってる気がするのは気のせいかしら。」
道「ちょ、アーミー、腹パンはやめて、ってかやめようねっ!?なんで君最近そんな暴力的なの!?規律を司る君がそんな暴力的なのおかしくないっ!?」
軍「規律を乱す者に制裁を与えるのは当然だわ。まぁ、混沌を司る貴方にそんなこと言ってもしょうがないでしょうけれど。」
道「そうそう、その通りだよ。だからその拳を握ったり開いたりする予備動作はやめようねっ!?ほら、本題。今日は珍しく作者から言伝という名の本題があるんだからっ!?」
軍「ああ、そうだったわね。ええ、伝えるわ。『今回の予約投稿ここまで。ちょっといい時間なので寝ます』ですって。まったく、ふざけてるわ。」
道「あ、君のその動作は作者への苛立ちなわけね。」
軍「もちろん、あなたのいい加減な挨拶についても制裁を加えたいのだけど?」
道「ねぇ、だからキャラちょっと違うってば!?よし、終わろう、やれ、終わろう。さあよいこのみんな、また会う日までね。……ってちょっと暴力はんt」




