厄災との出会い
「助かったよ、俺は浅川奏、アンタは?」
「名前は無いけどね、肩書き的なのは」
「肩書きぃ?」
「災害」
「…災害?」
「うん、災害」
「…それは…なんだ?」
「災害そのものだよ」
「…?」
「察しが悪いねえ」
「わかると思うのか?」
「こんな世界で生き残ってるんだから分かってよ」
「分かるかぁ、人間じゃねえか」
「だからあ、確かに私の姿は美少女だよ?でもね、災害なのは変わらないから」
「災害サマもナルシストなんだな」
「災害起こすよ?すっごい疫病とか広げるよ?」
「やれよ、マジで災害なんだろ?」
「…寂しくなるしやらない」
「災害なのに人間らしーとこあんじゃねえの」
「災害でもウサギさんなの」
「恐ろしいウサギだな」
「そうだよ、このゾンビパニックも私が─」
「あ?」
「…言っちゃダメだった?」
「お前が起こしたって言ったのか?今、この厄災を」
「直接じゃないんだけどね〜…ちょっと地震起こしたらなんかこう…出ちゃって…」
「…」
立ち上がってショットガンを構える
「待っ待って待って!私を殺しても終わらないよ!」
「お前のせいで姉ちゃんは…」
「でっでも!1人は寂しいよ!?私を連れて行ってよ!」
「…黙れ」
「待ってよ〜!」
「………」
スっとショットガンを下ろす
「拍子抜けだ、ただの八つ当たり…俺らしくなかったな」
「良かった〜…」
「はぁ…勝手にしろ」
「じゃあついて行くね〜」




