鴨川デルタで、僕はスーツ侍に会った
鴨川デルタは、今日も変わらずそこにあった。
特別なことは何もないのに、京都の中でもここだけは時間の流れが少し違う気がする。
川の音が近い。
水が石に当たる、乾いたような、やわらかいような音。
大阪のオフィスで一日中聞いているキーボードの音とは、まるで別の世界だ。
「今日は人、多いな」
そう言ってから、誰に向けた言葉なのか分からなくなって、僕は口をつぐんだ。
隣にいる舞子は、飛び石のほうを見ている。
川を渡ろうとして、途中で立ち止まっている子どもを、なんとなく目で追っていた。
二人でベンチに腰を下ろし、コンビニで買った紙コップのコーヒーを手にする。
ふたを開けると、少し苦い匂いが立ちのぼった。
「仕事、忙しいんやろ」
舞子が、こちらを見ないまま言う。
責めるでもなく、気遣うでもなく、ただ事実を置くみたいな言い方だ。
「まあ……いつも通りかな」
そう答えながら、僕はコーヒーを一口飲んだ。
嘘ではない。でも、本当とも少し違う。
最近、終電が続いている。
〝若いんやから大丈夫やろ〟という言葉が、頭の奥にこびりついて離れない。
でも、それを口にするほどの勇気も、余裕も、今日はなかった。
舞子が、小さく息を吐く。
その横顔を見ていると、なぜだか胸の奥が少しだけ緩む。
そのときだった。
向こうのほうから、見慣れない集団が歩いてくるのが目に入った。
全員、やけに姿勢がいい。
休日の鴨川には、あまり似合わない雰囲気だ。
――でも、不思議と違和感はなかった。
誰かが笑っていて、誰かが真剣な顔で川を見ていて、誰かは飛び石を前にして、なぜか腕を組んで考え込んでいる。
「……変な人たちやな」
舞子が、くすっと笑う。
僕も、同じように笑った。
このときはまだ知らなかった。
その〝変な人たち〟が、僕の日常の奥に入り込んでくることを。
芝生のほうから近づいてきた五人は、思っていたよりも自然だった。
観光客でもなく、仕事帰りでもない。
それなのに、ここにいても浮いていないのが不思議だ。
「おい! そこのお二人〜」
声をかけてきたのは、その中でも特に陽気そうな男の人だった。肩の力が抜けていて、話しやすそうだ。
「このあたり、座ってぼーっとしてても怒られない?」
それだけの質問だった。
「大丈夫やと思います。ここ、そういう人ばっかりなんで」
「そうか!」
その後ろで、別の男が川を覗き込みながら言う。
「しかし……この飛び石、配置が絶妙だな。安全性への配慮がある」
「おい武田ぁ〜こんなときに細かいなぁ」
「でも大事だ。誰でも渡れるってことは、置いていかれる人が出にくいということだ。組織も人が一番だからな」
「上杉ぃ……なんで今そんな話するのん?」
「……無理に急がせない設計だ。失敗したら川に落ちると分かっているから、自然と慎重になる」
「徳川まで……ねぇ織田社長! せっかくの休みなのにみんな仕事モードなんだけど」
「命令も罰則もない。それでも、人は自分で考えて前に進む」
「社長、それ飛び石見て言うことですか?」
「優れた設計は、理念を語らん。ただ、正しい行動を選ばせる」
「「「「……なるほど」」」」
「じゃあ俺は、進まずに座る派で!」
「おい豊臣……」
どう聞いても、変な会話だ。
なのに、なぜか耳に残る。
仕事の会議で聞いたどんな言葉よりも。
舞子が、僕の袖を軽く引いた。
「……何か難しい話? 知らんけど」
「せやな」
五人は、そのまま少し離れた場所に腰を下ろした。
紙袋から飲み物を出し、川を眺める。
ただの社会人の集団。
そう言われたら、それまでだ。
でも、なぜだろう。
胸の奥で、何かが静かに整っていく感じがした。
大阪のオフィスで感じていた、あの息苦しさ。
理由の分からない疲れ。
それが、少しだけ遠のいた気がする。
「……不思議やな」
思わず呟くと、舞子がこちらを見た。
「何が?」
「いや……なんでもない」
そう答えた瞬間、ポケットの中でスマホが震えた。
会社の通知だ。
『来週、残業になるので事前申請をしておくように』
画面を見た僕の表情を、少し離れた場所からあの五人の男たちが――静かに見ていたことに、僕はまだ気づいていなかった。
スマホをすぐにしまう気になれず、指先でスクロールするふりをする。
「ここ、ほんまにええとこでしょう?」
少し離れたところで、舞子の声がした。
顔を上げると、舞子はあの五人と同じ目線で立っている。
距離は近すぎず、遠すぎず。
知らない相手と話すときの、あの自然な間合いだ。
「川の音がちょうどええんです」
「静かすぎへんのが、好きで」
舞子がそう言うと、がっしりした体格の男が、うん、と頷いた。
「分かる。無音だと、逆に落ち着かないこともあるからな」
「仕事柄ですか?」
舞子がそう聞くと、男は少しだけ笑った。
「まあ、人の声がある場所に慣れてるだけだ。納期ギリギリになると、みんな居残るからな」
「居残る……残業多いんですか? ハルくんも最近忙しいねんなぁ。今の時代ってみんなそうなんかな」
すると、五人の男たちの空気が一瞬で変わった。
怒っているわけでも、焦っているわけでもない。
それなのに――
彼らは、戦う前の〝侍〟のように見えた。
※※※
月曜の朝。
出町柳から京阪電車に乗り、御堂筋線の満員電車に揺られる。
オフィスの空気は、いつもより少しだけ重かった。
誰かが怒鳴っているわけでもない。
無理な指示が飛んでいるわけでもない。
それなのに、キーボードを打つ音がやけに速く、呼吸の浅い人が多い。
「今週、全体的に残業増えるから。各自、事前申請な」
課長の声は淡々としていた。
まるで、天気予報でも読むみたいに。
僕は画面を見つめたまま、手を止める。
申請欄に理由を書く指が、少しだけ重い。
――増える、じゃない。
最初から減らす気がないだけだ。
ふと視線を感じて顔を上げると、知らない男が立っていた。
いつの間にか増えた、外部コンサルらしい。
「若いんやから、多少は踏ん張らなあかんで」
笑顔だった。
でも、その目は人を数字みたいに見ている。
その瞬間、胸の奥に嫌な感覚が走った。
昨日、鴨川で感じた〝整う感じ〟と真逆のもの。
――ああ、これは。
誰かが悪いんじゃない。
ただここには、長く居たら削られる空気がある。
いつからこうなったのだろう。
舞子とも一緒に過ごす時間が減ってしまって、彼女に寂しい思いをさせているかもしれない。
「無理せんときや。私はな、ハルくんの邪魔はしたくないねん」
いつもそう言ってた舞子。
だけど、僕はもう耐えられないかもしれない。
――そう考えているうちに夕方になった。
余計な会話はなく、空調の音とキーボードの音だけが、疲れた人間の代わりに働いている。
飲み物を取りに席を立つと、フロアの奥の使われていないはずの会議室に灯りがついていた。何が話し合われているのか気になった僕は、部屋をそっと覗く。
「数値、まだ伸ばせますよね」
低い声。
ホワイトボードの前に立つ外部コンサルの男。
その影は不自然に長く、壁に歪んで映っている。
「若い社員は、多少の負荷をかけても回復が早いですから」
言葉の意味は、分かっていた。
それでも、会議の場で当然のように語られるのを聞いて、何かが音もなく沈んでいく。
その瞬間、会議室の空気が音もなく凍った。
「――その考え方」
背後から、声がした。
そこにはいつの間にか、スーツにマントを羽織った五人が立っていた。
オフィスの入り口のドアは閉まっているはずだ。
誰かが入ってきた気配はなかった。
「誰だ、君たちは」
男が振り返るより早く、紅いスーツの男が会議室に入った。
「技術部の視点から言わせてもらう。疲弊した人間は、ミスを生む。ミスは事故を生み、事故は会社を壊す」
金色のスーツの男が肩をすくめる。
「営業的にも最悪だな。不満を抱えた社員ほど、会社の外で本音を漏らす」
白いスーツの男が、静かに言葉を重ねる。
「人を消耗品みたいに扱う組織は、いずれ、人から見放される」
外部コンサルの男は笑った。
「理想論だ。会社は利益を出してこそ――」
「違う」
低く、冷静な声は蒼色のスーツの男。
「利益は結果だ。削り取った人の時間を、利益と呼ぶな」
最後に、黒に赤いラインの入ったスーツを来た男が前に出る。視線は鋭いが、声は驚くほど静かだった。
「貴様は、理念に紛れて人を削る。それがブラック・ザコ団のやり方か」
男の姿が、ぐにゃりと歪む。
スーツの下から、黒い影が滲み出した。
『クッソー! なんで分かったんだよー』
黒い影は煙になって立ち上り、まるで妖怪のようだった。
「あの……あなたたちは一体……? それにこれって……何?」
僕が尋ねると五人は一瞬だけ顔を見合わせ、まるで合図でもあったかのように、すっと前に出た。
「黒の統括戦士、スーツ侍・ノブナガ。理念を歪める者を、正す者だ」
「金の営業戦士、スーツ侍・ヒデヨシ。人を削って取る数字は、営業成績ちゃうで?」
「紅の技術戦士、スーツ侍・シンゲン。壊れるまで使う仕組みは、技術とは呼ばない」
「蒼の経理戦士、スーツ侍・イエヤス。無理を前提にした計算は、最初から赤字だ」
「白の人事戦士、スーツ侍・ケンシン。人を守れぬ組織に、未来はない」
そして――もう一人。
少しだけ後ろに立っていた女性が、静かに一歩前へ出た。若緑色の羽織が、会議室の白い光の中でやわらかく揺れる。
彼女は、名乗る前に僕のほうを見た。
その視線は不思議と落ち着いていて、怖さがなかった。
「若緑の京都戦士・マイ」
それだけ言って、深くは踏み込まない。
「本来は、京都を守る立場。せやけど今回は――」
マイは、スーツ侍たちのほうへ一度だけ視線を送る。
「彼を放っておけへん思うて。無理を〝当たり前〟にされる前に、助けとうなりました」
ノブナガが、短く頷いた。
「彼女の願いだ。今回は、共に動いた」
マイは小さく息を吐き、ほっとしたように微笑む。
「安心して。ハルくん……あなたは、ようやっとる」
その一言で、心に溜まっていた何かが、音もなくほどけた気がした。
――ああ。
これは夢やない。
くりっとした瞳に、見慣れたふたつ結び。
どこかペンギンみたいな、あの愛嬌。
……間違いない。
彼女は、舞子だった。
きっとすぐにあのスーツ侍とも打ち解けて、わざわざ僕のために来てくれたのだろう……いきなりだったけど。
他の従業員たちも皆、不思議そうな顔で会議室の前に集まっている。そんな彼らに、技術侍のシンゲンが口を開いた。
「皆の者、締切の早いものからタスク管理表を生成しよう。風林火山・一元管理!」
彼がゲラと原稿が重なるデスクに向かって盾をかざすと、そこからタスク管理表が現れた。
「各自の割当まで……ありがとうございます!」と主任が言う。それを見た黒い煙の妖怪が声を上げる。
『クッソー! こうなったら! 〝若いんだから平気〟波動!』
「若いんだから平気……」
その言葉が呪いみたいに広がり、胸が締めつけられた。
――さっきまで、これを「当たり前」だと思っていた自分が怖かった。
しかし、営業侍のヒデヨシが金の扇を広げる。
「今の時代、若いんだからなんてダサいこと言っちゃあいけないぜ! 笑顔・百万石アプローチ!」
金色のオーラが舞い上がり、黒い妖怪は怯む。
『うぅっ……! こうなったら〝善意の強要〟ビーム!』
今度は「みんながやってるから……」という声が聞こえてきて、仕事をし続けなければならない気持ちになってしまう。
すると、経理侍のイエヤスが蒼の扇をかざす。
「その悪どい考えなど断ち切って見せよう。減損カッター!」
蒼くて鋭い刃が扇から発射され、妖怪を切り裂く。
『いってえなぁ!』
妖怪は文句を言いながら次の術を放とうとしたが、そこにスーツ侍リーダーのノブナガが、炎の刀を手に立ち向かう。
「貴様のその腐った理念もろとも……ぶった斬る! 炎焔・破断!」
炎の刀が勢いよく振り下ろされ、黒い妖怪は情けない断末魔とともに砕け散った。
「皆の者、最後は私だ。心頭滅却・義魂解放!」
こう叫ぶのは人事侍のケンシン。彼の浄化パワーで従業員の体力が回復した。僕も睡眠不足で頭が重かったのが、一気にすっきりとした。
「さて皆さん、京都の八ツ橋と抹茶ですよ。お仕事おつかれさんです」
そこには若緑色の羽織を揺らしながら、お盆を運ぶマイの姿。
「はい、ハルくん」
「ありがとう……」
「へへ……良かったなぁ」
何よりも彼女の笑顔が一番、僕を救ってくれる――
そんな気がした。
※※※
あれから仕事量は正常に戻り、僕は無理せず働くことができるようになっていた。その週末に鴨川デルタに来ていたら、あの〝変な〟五人もそこにいた。
「あ! 織田さんたちだ!」
舞子が走っていく。
聞いたところによると、彼らは東京の天下トーイツ・カンパニーというシステム会社の役員たちだった。
一番背が高くてオーラのある社長の織田さん。
笑顔が煌めく営業部長の豊臣さん。
がっしりとした体格で頼りになりそうな、技術部長の武田さん。
真面目で誠実そうな経理部長の徳川さん。
そして、凛とした雰囲気の人事部長の上杉さん。
「ハルくん、私この人たちと仲良くなってん。今日は一緒に過ごさへん?」
「え……まぁいいけど」
戸惑っている僕をよそに、舞子はもう輪の中に入っていた。
「今日は何食べはるんですか?」
「お、聞いてくれる? 今日はな、ちょっと気合入れてきたんだよ」
豊臣さんが紙袋を掲げる。
中から取り出されたのは、京都の惣菜屋で買ったらしい大きなだし巻き卵と、焼き鯖寿司。
「うわ……それ、絶対おいしいやつやん」と舞子が前のめりになる。
「分かる? 朝から並んだかいがあったよ」
武田さんはコンロ代わりの簡易バーナーで、ウインナーをじっくり焼いている。じゅう、という音と一緒に、香ばしい匂いが風に乗った。
「外で食べると、同じものも三割増しでうまいぜ。技術的根拠はないがな」
徳川さんはきっちり人数分の紙皿を並べ、上杉さんはおにぎりを配っていく。
梅、昆布、鮭。どれも地味だけど、やたらと安心する。
「ハルくん、どれにする?」
「……じゃあ鮭で」
かぶりついた瞬間、ふわっと広がる塩気と米の甘さ。
鴨川の音をBGMに食べるだけで、なんでもご馳走になる。
すると織田さんが、だし巻きを一切れ箸で取りながら言った。
「働くのも大事だが、腹が減ったまま考え事すると――ろくな結論が出ないからな」
「それ、経営論ですか」と僕が尋ねる。
「人生論だ」
舞子がくすっと笑う。
僕も、つられて笑った。
――こういう時間が、ちゃんとあるなら。
仕事は、もう少しだけ頑張れる気がした。
食後、豊臣さんが最後の紙袋をそっと開いた。
「よし、締めといこうか!」
出てきたのは、照りのいいみたらし団子。
串を傾けた瞬間、甘辛いタレがとろりと光って、鼻先に香ばしさが届く。
「このタレ、甘すぎないのがいいな」と上杉さん。
「ここ、砂糖で誤魔化さないねん」と舞子が笑う。
「外で食う甘いものは、なんでこう美味いんだろうな」と武田さん。
「景色代でも入っているんだろう」と徳川さん。
僕も一口かじった。
もちっとした歯応えのあと、醤油のコクと砂糖の甘さが広がる。
豊臣さんは紙コップに抹茶ラテを注ぎ、さらに小さな抹茶クッキーを配ってくれた……抹茶、大好きだな。
川の音と甘味は、相性がいい。
気づけば、五人は少し離れた飛び石のほうへ移っていた。陽の光が、川面をやわらかく染める。
「……行こ」
舞子が、僕の袖を軽く引く。
二人でその場を離れ、少しだけ下流へ歩いた。
「最近、顔色良くなったな」
「そう?」
「うん。ちゃんと呼吸してる感じ」
僕は串を少し傾けて端の団子を一つ外し、舞子に渡した。彼女は迷わず受け取って、にこっと笑った。
並んで川を見る。
風が、ちょうどいい速さで流れていた。
言葉は少ないけど、足りている。
鴨川デルタは、今日も変わらずそこにあった。
甘い後味と、静かな時間だけを残して。
※※※
夜の鴨川は、昼よりも音が少ない。
川の流れる音と遠くの車の気配、それだけ。
舞子と並んでベンチに座り、ぼんやり水面を眺めていた、そのときだった。
――ガサッ。
「……?」
背後から、明らかに人の気配。
しかも一人じゃない。
複数。重たい靴音。紙袋が擦れる音。
いや、待って。
この数……五人分じゃない?
「うわ……」
思わず声が漏れた。
「どうしたん?」
「いや、なんか……後ろ……」
振り返る勇気が出ない。
でも振り返らなくても分かる。
気配が、でかい。
ゴホン、という咳払い。
やけに整った足音。
誰かが小声で「静かにしろ」と言っている。
完全に、あの人たちだ。
「……見られてる?」
「たぶん」
背後で、またガサッ。
「近い近い近い……!」
さすがに耐えきれず、僕は勢いよく振り返った。
案の定だった。
五人、揃って立っている。
しかも全員、気まずそうに目を逸らしている。
「いや、その……」と、豊臣さんが斜め上を見ながら頭を掻く。
「通り道やと思ってな」
「完全に寄り道だろ」と、徳川さんが小声で突っ込む。
「……覗くつもりはなかった」と、武田さんは真顔だ。
「結果的に覗いている」と、上杉さんも真顔だ。
最後に、織田さんが一言。
「問題ない、業務外だ。気にするな」
一番気になる言い方だった。
「いや、めちゃくちゃ気になりますって……!」
こんな僕の言い方に、舞子が吹き出す。
「ふふ、もう。ほな、私らは行こか」
そう言って立ち上がると、五人は一斉に背を向けた。
「失礼しました」
「完全撤退」
「解散だ解散」
足音が遠ざかっていく。
静けさが戻った川辺で、僕は大きく息を吐いた。
「……なんやったんや、今の」
「見守り、やろ」
舞子は楽しそうに言う。
夜風が、少しだけあたたかい。
――まあ、いっか。
ああいう人たちが、遠くで見てくれてるなら。
また来よう。
次は、後ろに誰もいない時間帯で。
「鴨川デルタで、僕はスーツ侍に会った」 完




