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クリスマス⭐︎イブ

作者: 秋葉竹




こんなにしあわせな灯りの

クリスマスは久しぶりだな


一度まっくろになった

浮かれられない時代を過ぎて

イルミネーション界隈も

すっかり元気を取り戻して

神さまに祈りを捧げる時間がやってきて

こんな夜には

現実なんて言葉さえ

キラキラ輝いてみえる気がするな


街を横切る大通りに

おおきな箱舟が流れてゆくような

幻影をみた気がする



それから

ひとの心の闇をみ抜く

星の帽子をかぶった心やさしい名探偵が

いますぐ天国や神の国を

確かめにやって来る気がする


だれの名を呼べばいい?


ほかの

だれの名を呼べばいい?


学ぶべき愛は

すべて学んだのに

なぜ

えいえんの愛に

辿りつけないというのだ


いるんだよね


ほんとうのところ

だれの目にもけして視えない

神さま


いるんだよね


たとえばこの街の

華麗で清純でキラッキラな

ときを超えたイルミネーションの上にも


バラバラになるほど

つよく抱きしめられた月下のひとつの影にも


いるんだよね


あのおかたは

清く澄んだやさしくあたたかい瞳で

わたしたちを

みてくださって


いるんだよ


あのかたに

仲間はひとりもいないけれど

あのかたは

たったひとりで円環だから

とても美しい孤独の風を

吹かせてくれるんだよね


いついらいだろう


こんなにしあわせな灯りの

クリスマスは久しぶりだな


けしてみえない神さまも

神さまの広大な愛の灯りも

ただ

スースーするほど

すっぱだかになった心の華を

綺麗に綺麗に

照らしつづけてくれるんだよね








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