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特別監査官マクベリー

王立学園の専属監察官のマクベリーは第4会場に近づくと、何か異変を感じた。

なにか念話の残滓みたいなものが残っているのだ。もしかすると念話の魔法具を使ったカンニングなのか?

マクベリーは第四会場から遠ざかる。するとまた念話のような呟きが聞こえて来る。

『一番は村長さんだから、十八番はメリーおばさんだよね。すると、二十七番は山羊のモックだ……あっ来た』

念話は第四会場に近づくと切れる。だがなんだ? 村長さんとか山羊のモックって? 今は王国史の試験だろう? なにかの符丁か?

けれど、四番会場に近づこうとすると、始めから残滓が感じられなくなった。

そういう調子で最後のテストの時間になった。

念話には二種類ある。魔道具による念話と従魔契約による念話だ。

魔法具によるものは例えば指輪のようなものを対にして指に嵌めるなどして念話が成り立つ。

一方が外せば念話ができなくなる。

従魔契約によるものは常に念話ができるようになっているので、契約を解除しない限りパスが繋がっている。切れたり繋がったりしているから魔法具による念話だろう。

もうこのテストで最後だから不正があればこの時間のうちに暴かなければならない。

今度は隠身の術を使って気づかれないように近づいた。

『来た』

念話の最後の残滓を捕らえた。間違いない。

マクベリーは第四会場に入った。

そして二人の女子が同じような指輪をしているのを発見した。

マクベリーは小声で一人の女子に言った。

「その指輪を見せてくれないかい?」

その女子は素直に左手に嵌めていた指輪を右手で抜いてマクベリーに差し出した。

だがその指輪は屋台で売っているなんの変哲もない安物だった。

もう一人の女子のは魔道具とは違うがなにかの付与がしてあった。

マクベリーの看破でも見破れない。

その女子の名前はアンナ・ナウリー子爵令嬢だ。

だがいずれにしてもこの指輪には念話の魔法が付与されていないことは確かだ。

マクベリーは証拠がないので、この件はこれ以上追及できないと諦めた。



サリー・トロットはマクベリーが完全に遠ざかったのを確かめて、右手に嵌めた指輪をすーっと抜いて、また嵌めた。同じ指輪を嵌めたように見えて、例のアンナ様のと対の指輪に変わっていた。左手の中で二つの指輪がチェンジし、おもちゃの指輪は右手から袖口の隠しポケットに入れられた。自分が見ても気づかないほどの早業だった。

サリーが毎年祭りでやっている三つのカップと一つの銅貨の応用だ。目にも止まらぬ速さで銅貨を別のカップの下に滑らせて移動するのと同じ技術なのだ。

こうしてサリーのカンニングはバレずにすんだのだった。


読んでいただきまして、本当にありがとうございます。


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