苦手な勉強
試運転が終わったので、今度は家庭教師の前で二人で一緒に王国史の勉強だ。
私にとっては初めてだけど、アンナ様にとってはおさらいになる。
家庭教師の先生は年配の女性だ。独身の元男爵令嬢で、生涯独身を貫いているそうだ。
ミス・ランドリーと言って家名は言わない。
かつて王立学園で主席をとり続けた秀才だったらしく、入学試験の全科目を教えてくれる。
アンナの心の声によると、親に勧められた縁談を断り続け、追い出されたらしい。
教え方がとても上手でアンナ様がさらに知識を強化するような支援のイメージを送ってくれるので助かる。
けれどもそれをいつまでも覚えていられるとかになると、自信がない。
明日同じことを質問されてすらすら答えられるかというと、はなはだ怪しいのだ。
アンナ様の覚え方は、歴史上の人物の顔を自分の知ってる人間に置き換えて、さらにそれに綽名をつけるやりかただった。
私もそれをやろうとすると、私の知ってる村人や子どもたちでは数が足りないのだ。
ああ、なんて私は狭い世界に生きて来たのだろう。だが嘆いてはいられない。
仕方ないので、村人を全部使ってしまうと、今度は獣や鳥や魔物や魔獣まで借り出して、それも使い果たすと薬草や鉱物までも駆り出してそのイメージと結びつけた。
だから初代国王は村長さんのイメージで人間だけど、現国王のイメージは人間ではない。
あとでアンナ様に、打ち首ものの不敬だと言われた。でもどうすりゃいいのよぉ?
アンナ様だって、先代国王は子爵邸の庭師のおじさんのイメージで憶えているでしょ?
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