表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

最終話 ー静かなる再会ー

ある日、リディアは偶然、孤児院にパンを配る女性の姿を目にした。──金髪の、どこか懐かしい後ろ姿。「……セシリア。」妹は、孤児たちに笑いかけ、優しくパンを手渡していた。近くの商人が話す。「あのパン屋の姉ちゃん、毎週タダでパンを配ってくれるんだ。」「なんでも……昔、姉を傷つけたことを後悔してるとか。」リディアは静かに歩み寄ろうとしたが、すぐに足を止めた。妹も気付いているはずなのに、振り返ることはなかった。──あれで、いいのよね。姉は、馬車へと乗り込み、遠ざかる。「お元気で……セシリア。」振り返った妹は、微かに涙ぐんで、でも笑っていた。二人は、言葉を交わさなかった。けれど、心はもう、確かに繋がっていた。──完──



最後までお読みいただき、ありがとうございます。

初回作品なので、至らぬ点など多々あると思います。

もしよろしければ、ご意見ご感想などいただけますと幸いです。


小鹿わんこ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ