最初の邂逅
作者が未熟故ヤンデレ?依存系?かよく分からないカテゴリーです。何回も書き直していて、まだ迷走中。
ヒーローはロリコンではありません!
ヒロインが成長しても幼いのは作者なりに理由があります。苦手な方は見なかった事にして下さい。
純粋無垢なレイテシアに惹かれる第二王子ユリウスの話です。
ユリウス視点(17歳)
婚約者候補の選定お茶会。
……まったく、なんて退屈な催しだ。
「王子、こちらは侯爵令嬢の――」
「うん、光栄だよ。君のドレス、とても似合っている」
優しい声と笑顔。女の子の目がとろけるのを、何度も見た。
僕はそれを演じるのに慣れている。
適当に褒めて、角を立てずにかわす。それが今の僕の“王子”としての役目。
でも、こんな芝居じみた日々に、飽きていたのも事実だった。
期待通りに振る舞うことに、少しずつ冷めていた。
「……はぁ」
ふと視線を流した先――
会場の隅っこ。
ひとり、壁際に溶け込むように座る小さな影。
華やかな衣装の令嬢たちとは違う。
彼女だけが、色を持っていないような、不思議な存在感。
どこか怯えたように縮こまり、それでも必死に場に溶け込もうとしていた。
(……誰?)
妙に気になってしまった。
軽く笑顔を貼りつけたまま、僕は人波を抜けて、その影に近づく。
「やぁ。君、名前は?」
びくっ――と肩を震わせたその子が、ゆっくりと顔を上げた。
大きな瞳に、驚きと戸惑い、そして……ほんの少しの憧れの色。
(……ああ、なるほど。綺麗な目だ)
初めて、女の子に向けた笑顔が「演技」ではなかった気がした。
――彼女の名前は、レイテシア。
この日、僕の人生が、静かに色を変え始めた。
ラブな展開は先なのですが、2人を書いていてずっと
西島隆弘さんがカバーした接吻がリピ再生で
ユリウスの声を小野大輔さん、レイテシアを種崎敦美さんで再生中です。
妄想です、ごめんなさい。そんな作者の理想の王子要素と姫要素を詰めたキャラクター達です。
苦手な人はすみません。