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虫喰いのAI  作者: れくいえむ
6/6

六話 This happiness forever

「蓮人くん、おはようございます。今日もいい天気ですね!」


Roseはあれから毎日起こしてくれるようになった。

毎朝Roseに起こされるのも嫌じゃない。


「Rose、朝から元気だな...」


「はい!まあヒトロイドですから」


Roseはそう言って笑って部屋を出て行った。

カシャカシャとヒトロイド特有の足音が去って行った。

それと同時に人間の足音が部屋に近づいてきた。


「おはよう!お兄ちゃん!」


凛香だった。


「凛香、お前も元気だな...」


俺は飛びついてきた凛香も頭をそう呟きながら撫でた。


「お兄ちゃん、早くご飯食べ行こ!」


凛香が横でぴょんぴょん飛び跳ねている。

少し伸びをしてベットから降りて飛び跳ねている凛香の頭を押さえつけて止めた。


「そろそろ止まれ。置いていくぞ。」


凛香を部屋に置いたままランチルームにつづく廊下を歩いた。


「お兄ちゃん待ってよ!」


後ろから凛香の声が聞こえてきたから少し待つ。

凛香が追いつく少し前にまた歩き出す。


「意地悪!」


って叫びながら走ってきた。

次はちゃんと追いつくまで待って、肩で息をしている凛香の頭を撫でた。


「お兄ちゃんの意地悪!」


そう言って凛香が俺の手を叩いた。


「ごめんごめん」


謝りながら俺はまた凛香の頭を撫でた。


「蓮人お兄ちゃんおはよう!」


ランチルームにつくと最近入ってきたチビたちが走ってきた。


「おはよう」


抱きついてきたチビたちの頭を少しだけ撫でてやる。

あれから、凛香以外の人間とも関わることにした。

友達と呼べるやつはいない。だけど関わりを持つのは楽しいことだなって思う。

顔を上げるとRoseが微笑ましそうに見ていた。

なんだか恥ずかしくなって少し早足で自分の席まで向かった。


起き上がって伸びをする。

見かけだけのベットの上。

ベット型のヒトロイド用充電器だ。見た目は柔らかそうだがすごく硬い。

そんな充電器の上から降りてカーテンを開ける。


「ふわー、今日もいい天気ですね。」


あくびをしながらつぶやいた。

きっと必要はないのだろうけど洗面台に行って顔を洗う。人間だった時のくせだ。

ドレッサーの前で髪をとかした。唯一髪と目だけが人間の時のまま。

もう髪が伸びることはきっとない。だからこそ、ヘアケアをしっかりとする。

蓮人くんの部屋のドアをゆっくりと開ける。

スヤスヤ眠る蓮人くんの頭を撫でて、カーテンを開ける。

眠っている蓮人くんを太陽の明かりがスポットライトのように照らした。


「蓮人くんおはようございます。今日もいい天気ですね!」


蓮人くんが目を開けてこっちを見た。


「Rose、朝から元気だな...」


蓮人くんが眠そうに目をこすりながら言った。


「はい!まあヒトロイドですから」


私はそう言って蓮人くんに笑いかけて部屋を出た。

毎朝蓮人くんを起こせるのはすごく嬉しい。

好きだなって何度も何度も思ってしまう。

だけどこの気持ちに気づかれてはいけない。

人間とヒトロイド、そんな恋は許されない。

自分の気持ちを押し殺して私は食堂に向かった。


「Rose先生おはようございます!」


食堂に着くと小さな子たちがとてとてと走ってきた。

最近新しく入ってきた子達だ。


「おはようございます。」


私はそう言って子供たちの頭を撫でた。


「あー!蓮人お兄ちゃんだ!蓮人お兄ちゃーん!」


子供たちは嬉しそうに蓮人くんの元に走って行った。

蓮人くんが優しく頭を撫でた。なにを話しているかは分からないけどだけどすごく微笑ましかった。じぃーっと見てると蓮人くんがこっちを見た。少し顔を赤くして足早に蓮人くんは席に向かった。その顔がすごく愛おしく思えた。


「Rose、おはよ!」


「凛香ちゃん、おはようございます。」


抱きついてくれた凛香ちゃんの頭を撫でた。


「そうだ。Rose、聞いてよー!お兄ちゃんがさぁ!」


凛香ちゃんの話を聞きながら蓮人くんの方に目線をやった。

蓮人くんと目が合った。蓮人くんの頬が少し赤く染まったように見えた。















今回の話はめっちゃ平和な話です!

次の次くらいで完結させる予定です!

お楽しみに!

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