『ヘレンの声をきけ』あとがき
皆さまはじめまして。御子柴志恭と申します。
この度は、拙作をお読みいただきまして、ありがとうございました。
本作は、私が初めて書いた小説でしたが、いかがでしたでしょうか?
もともと私は、脚本関係のほうでコンペ応募等しており、本作も元々は、2時間テレビドラマ脚本として考案し、プロットを作成したものでした。
ですが、残念ながらプロットコンペでは落選。「でも、どうしても何らかの形でこの作品を世に出したい!」と思って、急遽発表しやすい小説という媒体で作品を作り直し、結果出来上がったものです。
そんな本作でイメージし、そして意識していたのは、80年代の大映テレビドラマです。
「少女が年上の男性の支援を受けて更生し、困難を乗り越えていく」という構図は、『不良少女とよばれて』や『ヤヌスの鏡』等でよく見られた鉄板展開であり、それをオマージュしています。
また、大胆な演出や強烈なキャラ付けも、80年代大映テレビドラマの特徴。本作における「宗也が割れたビール瓶で平恋を殴る」や「首にサポーターを巻いた平恋」、「わざとらしいくらいに嫌味なお嬢様キャラの愛莉寿」は、そうしたもの意識して書いていました。
もっとも、私自身の筆力が足りないせいで、どうも思ったほど迫力とインパクトが出なかったなという感じは否めませんけどね……。
このほかにも、登場キャラクターの名前や、出てくる固有名詞についても、それぞれきちんと共通点や意味があるのですが、これについては、皆さまの反響が大きかったり、あるいはまた別の形でこの小説が大々的に世に出ることになった際に、お伝えできればいいかなと思います。
さて、最後に今後の方針です。
この『あとがき』を執筆している時点では、公募等に応募している中長編小説を除き、具体的に二編につきプロットを作成している段階です。
しかし、どちらもある程度の長いものになるので、執筆に時間がかかり、とてもじゃないがすぐにはここで発表できないなぁ……という感じです。
そこで、上述の作品が出来上がるまでは、大体2か月~に1回のペースで、短編小説などをポツポツと投稿していければいいかなと思います。
予定はカッチリ定まっていませんが、この作品だけで、「小説家になろう」での活動を終わらせるつもりはありません。必ず私は戻ってきます。
それではまた、次の作品でお会いしましょう!
2022年3月吉日
とあるベッドタウンの中心駅近くのカフェにて
御子柴 志恭
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