始まり
「私の名前はJOKER。君を救いに来た悪魔さ。」
どうやら、その黒い塊はJOKERと言うらしい。
「黒い塊じゃないよ。上を見てみて。」
俺はJOKERの指示に従って上を見た。
そうするとただ下が黒かっただけのようだ。
身長は約190cmぐらいの不快感を覚えさせられる仮面をつけていた。
「どうやら、納得いったようだね。」
「あぁ、まあな。ところで、俺の自殺を邪魔したぐらいの救いを与えてくれるんだろうな?」
「あぁ!もちろんさ!さっ、ここに座って。」
JOKERが指したのは俺がさっき使ったあのイスだ。
なんなく、俺は座る。
すると、辺りが一瞬で暗くなる。
見えるのは俺の座ってるイス、俺、JOKERだ。
「では、本題に入ろうか。」
JOKERが指を鳴らすと、あやつり人形の劇で使いそうな小型の劇場が表れた。
「それで、俺に説明するのか?」
「うん。それがどうかした?」
「いや、そういうの好きだ。」
「気に入ってもらえてよかった!じゃ、始めよう。」
そうすると、JOKERの体から腕が両側に4本づつ生えた。
うん、おかしいな。
「どう?滑稽な姿だろう。私はこういう滑稽なものが好きなんだ。まぁ、いい。」
そこから、JOKERによる劇が始まった。