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かりすま

この作品はフィクションです。

「カリスマ、って、仮の住まい、って意味だよね?」

「違うな。」

「そうなの?」

「そうなの。」

「じゃあどういう意味?」

「意味?」

「うん。」

「…う〜ん…、なんか、その道の実力者、的な?そんな意味じゃない?」

「…随分と説明がふんわりしてるんだよ。」

「改めて聞かれると正確に説明するの難しいな。何て言えばいいのかわからなくなる。」

「そういうところを、ばしっときびっと説明できるのがカリスマなんだよね、きっと。」

「まぁ、そうかもな。」

「なりたいねぇ、カリスマ。」

「そうか?」

「カッコいいじゃん?仮の住まいに住んでるカリスマ。」

「仮の住まい関係なくないか?」

「違った?」

「違うだろ。」

「じゃああれか、刈り上げのスマイル担当。」

「嫌だわ、そんな濃いスマイル。」

「刈り上げは濃いのかい?」

「なんか濃いっぽい感じしないか?」

「唐揚げは味が濃い方が好みだけどね。」

「俺はさっぱり味の方が好みだな。」

「てことはあれかい?胸肉の唐揚げにレモンをさっと搾って食べるタイプかい?」

「そんな感じが近いかもな。」

「私は断然あれなんだよ。モモ肉にタルタルソースぶっかけて食べちゃう感じなんだよ。」

「めっちゃ濃いな。」

「濃ければ濃い方がいいんだよ。それすなわち、豪快な筋肉野郎の胸毛と同じなんだよ。」

「胸毛が濃い方が好きなのか?」

「胸毛でトラップが作れるくらいに。」

「めっちゃ濃いじゃん。」

「胸毛が濃い方がカリスマっぽいじゃん?」

「それは関係ない気がする。」

「閑話休題。」

「急にどうした。」

「カーリーヘア、ってあるじゃん?」

「………どんなのだっけ?」

「カリっとした髪型。」

「絶対違う気がする。」

「なんで?」

「カリっとした、って。それもう揚がっちゃってるだろ。」

「髪の毛揚げちゃったらダメじゃん?」

「じゃあその、カリっとした髪型、ってのは、どう、カリっとしてるんだよ。」

「本当の髪の毛じゃないんだよ。」

「カツラ?」

「そうそう。つまり、仮っとした髪型だね。」

「仮ヘア、ってことか?」

「そゆことなんだよ。」

「…こりゃまた随分チープな言葉ネタをぶちこんできたな。」

「仕方ないんだよ。キミも私もカリスマじゃあないんだから。」

「それを言い訳に出来るなら楽でいいな。」

「ま、カリスマじゃないことを言い訳にしてる以上、カリスマにはなれっこないんだよ。」

「別になる気はないから問題ない。」


カーリーヘアってなんでしたっけ?

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