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けいけんできないこと2

この作品はフィクションです。

「まだ続くの?」

「誰も終わるなんて言ってない。経験したくても出来ないことがこの世のなかに溢れている限り。そして私が飽きない限り続くんだよ。」

「じゃあ、今回で終わりだな。」

「飽きた。」

「早っ。予想してたけど早っ。」

「あの話しよう。甘い三角柱の話しよう。」

「なんだそりゃ。」

「あの日の道端に転がっていた甘い三角柱の話しよう。」

「蟻が集まってそうだな。」

「蟻は集まってなかった。」

「そうなのか。」

「蝶が集まってた。」

「あらメルヘン。」

「あ、蛾だった。」

「空気感の激変。」

「蝶が蛾になるだけで空気感がまるっきり変わるよね。」

「見た目似てるのにな。」

「あ、」

「なんだ。」

「経験したくても出来ないことを見つけたんだよ。」

「興味が復活したのか。」

「変身。」

「変身?」

「蝶にも蛾にも変身出来る能力。そしたら空気感の変化を身をもって体験することが出来るんだよ。」

「…まぁ、出来ることは出来ると思うけど…、」

「なに?」

「体験したいか?その空気感の変化。」

「してみたくない?」

「自分はしたくない。」

「なんで?」

「別に知りたくないし。」

「………えー………、」

「めっちゃ引いてるじゃん。」

「おみくじを?」

「どこから出てきた。」

「左。」

「なんで。」

「おみくじは大抵左から出てくるって協定で決められているんだよ。」

「なんだその無意味な協定。」

「無意味とは失礼な。左から出てくることには、ちゃんとした意味があるんだよ。」

「どんな。」

「とりあえず無視します。」

「そこで無視するのは卑怯じゃないか?」

「……………。」

「おい。」

「……………。」

「おーい。」

「……………。」

「無視すんなって。」

「今、蝶に変身しています…。」

「全く姿変わってないけどな。」

「精神的な蝶ってやつです…。」

「姿は人間、心は蝶?」

「残念、今は蛾です。」

「お前のさじ加減だろ。」

「こういうのを経験したい。」

「今やったじゃん。」























「経験しちゃったんだよ!!!!」

「うぉ!?………急に大声出すな。」

「お題が経験できないことだったのに経験できちゃったら虚偽になってしまうんだよ!!これはまずい。まずいんだよ!!」

「そこまで焦ることか?」

「まずい料理をお出ししてしまったら三ツ星レストランの名が泣くじゃあないか!!」

「いやあの。料理出してないし、三ツ星なんてもらってないし、レストランじゃないし。」

「うん知ってる。」

「なんだお前。」


とりあえず、3は無い予定です

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