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けいけん

この作品はフィクションです。

「話をするときには経験に基づいた話をするのがいいんだよ。」

「まぁ、そうだな。」

「そういう意味で言えば、私は大きなハンデを背負っていると言わざるを得ない。あるいは大きなマンデーを背負っていると言わざるを得ない。」

「月曜日を一身に背負う小学生。」

「みんなの休み明けの憂鬱が凄い。」

「わかる。」

「私は憂鬱になんてならないんだよ。」

「それは羨ましい。」

「何も考えてないからね。」

「何かは考えようぜ。」

「例えば?」

「明日やりたいこととか。」

「平方根をひたすら叩き割りたい。」

「やりたいことの突飛さたるや。」

「やりたいんだから仕方ないね。」

「そもそもどうやって叩き割るんだよ。」

「知らん。」

「じゃあ出来ないだろ。」

「その辺が私の背負ったハンデなんだよ。経験が足りないから出来ないことが多い。」

「平方根を叩き割る経験とかできないだろ。」

「だから私には、平方根を叩き割った体験談をすることが出来ない。」

「大抵の人間は出来ないだろ。」

「そう?」

「叩き割る、って、物理的だもの。」

「なるほど。」

「理解が早くて助かる。」

「つまりフットサルとテナガザルは親戚と言うことだね。」

「前言撤回。」

「天然結界?」

「なにその面白そうな空間。」

「中に入れると養殖物が全て天然物に変わります。」

「そっち?」

「逆にどっち?」

「人の性格を表す天然だと思った。」

「あー、そんなこと考えちゃうのはまさに天然だね。」

「そうなのか?」

「その点、私は発言の全てが計算だからね。計算し尽くされた発言のオンパレードかつナウオンセールだからね。」

「おい天然小学生。」

「はい天然小学生です。」

「あっさり認めるじゃん。」

「今認めたのも計算なんだよ。」

「本当か?」

「何度も言っている通り、私には経験が足りないから出来ないことが多いし、出来ないことが多いと話せないことも多い。話せないことが多いと無口になってしまうことも多い。」

「と、無口とは疎遠な者が申しております。」

「だからこそ、経験の無い分を知恵と弁舌でカバーして無口になるのを防いでいるんだよ。」

「…それって、妄想で口からでまかせ言ってる、ってことか?」

「ファンタジーミスティックトークと言ってくれたまえ。」

「カッコいい風な言い方するなよ。」

「かーくーにーとー!」

「とーにーかーくー!、な?」

「しーろーめーしー!」

「角煮と白飯の相性は抜群だけれども。」

「この世には経験したくても出来ないことがたくさんあるって話をしているんだよ。」

「そんな話いつしたよ。」

「待て次回!」

「続くのかよ。」

角煮丼好きです♪

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