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くうどう

この作品はフィクションです。

「そこに空洞があるじゃろ?」

「無い。」







































































「話を終わらせないでくれたまへ。」

「だって空洞なんてないだろ。」

「あると思えばあるんだよ。ミクロサイズの空洞が。」

「それは最早空洞と呼んでいいのか。」

「ぽっかり感があれば、それはもう空洞なんだよ。」

「ミクロサイズにぽっかり感はあるのか?」

「無い。」

























































「話を終わらせるなよ。」

「だって仕方がないんだよ。ミクロにゆったり感を求める方が無理な話なんだから。無理な話を無理に繋げても無理が祟って霧里五中。」

「五里霧中な。」

「なんで五なのかね。」

「さぁな。」

「あれかね。ぽっかり感をキープできる限界が五里だったのかね。」

「多分だけど、関係ない。」

「生活空間にはぽっかり感が必要じゃない?」

「無い。」































「困ったらスペース空けるのやめない?」

「やめない。」




































「今回なんでこんなに間を空けてるんだ?」

「タイトルが、くうどう、だからなんだよ。だから、意図的に、思い切り間を空けてやっているんだよ。感謝しろよ。」

「なんでよ。」

「感謝と言えば。」

「なに。」

「トロンボーンってあるじゃん?」

「あるけど。」

「そっか、やっぱりあるんだ。よかった。」

「ただの確認?」

「うん。」

「感謝どこいった。」

「昨日の明日のその先の一昨日へ。」

「どこだよ。」

「教えてくれてありがとう。」

「今かよ。」

「今だよ。感謝は出来るときにしておかないと絶対的に後悔すると、親不知三太夫さんも言っていたんだよ。」

「はじめまして。そしてさようなら。」

「まさに空洞だね。」

「どこが。」

「どこの誰とも知らないというより存在しないフィクションな存在に挨拶をするのもなにやら空虚で空洞な気分になるんじゃないのかい?」

「それ言い出したら俺たちだって存在しないフィクションな存在だろ?」






























「トロンボーンってあるじゃん?」

「そこはもういいよ。」

く う ど う

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