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ねむい

この作品はフィクションです。

「ふあぁあぁあぁ〜〜〜………」

「随分と眠たそうだな。」

「まぁねぇ〜〜〜。昨日30秒しか寝てないから。」

「睡眠不足を超えた睡眠皆無。」

「だから眠くて眠くてねむくてねむくて…」

「………。」

「ねむくてねむくてねむくてねむくてねむくてねむくてねむくてねむくてねむくてけむくてねむくてねむくてねむくてねむくてねむくてねむくて」

「一時停止。」

「なんぞ?」

「俺の聞き間違いかもしれないが、途中で一回、煙たくならなかったか?」

「なった。」

「あ、やっぱり。」

「副流煙の迷宮に迷いこんだからね。」

「健康障害待ったなし。」

「いや〜、あれはキツかった。ヘビースモーカーなおっさんたちの群れの中をゴールに進まなければならない狂気のゲーム。」

「想像したくもないな。」

「汗臭さが半端ない。」

「煙たさよりも?」

「汗臭さ。」

「気を付けなければ加齢臭。」

「加齢と共に身体は衰えていくものだからね。歳を重ねる程に、身体のケアは大事になってくるのさ。」

「どんなケアをしようか。」

「踊る。」

「踊る?」

「踊るのはいい運動になるんだよ。」

「そうかもだけど。」

「じゃあ早速ブレイクダンスを」

「1-1から難易度鬼かよ。」

「いきなり難しい事を体験しておくことで、その先が楽になるんだよ。」

「それも一つの方法論かもだけど。」

「そう。その回鍋肉を」

「いきなり中華。」

「ご飯の上にかけまして。」

「なんか旨そう。」

「いただきます。」

「ストレートに食いやがった。」

「ダメ?」

「もう1アレンジくらいあるかと思った。」

「ならばリクエストに応えまして、ご飯の上の回鍋肉に、たっぷりのホイップクリームを」

「ノーアレンジで行きましょう。ここは。」

「なんだよー。せっかくリクエストに応えたのに。」

「時として、シンプルなものが一番良いこともある。」

「じゃあ白ご飯オンリー。」

「そういうことではなかったりする。」

「オンリーユー。」

「俺だけ白ご飯のみは寂しかろう。」

「恩師ーユー。」

「何かお前に教えたか?」

「恩義ーユー。」

「感じてくれているなら嬉しいぞ。」

「音痴ーユー。」

「急なディスり。全く違う方向からの急なディスり。」

「というわけでね。」

「どういうわけだ。」

「おやすみなさい。」

「そういえば眠たかったんだな。」

「30秒後に起こして。」

「眠る意味。」

「眠る、っていう意識を持つだけでも、睡眠効率はかなりよくなるんだよ。」

「そうなのか?」

「だとしても30秒じゃあ足りないけどね。」

「じゃあ何故。」

「1分の半分だから。」

「理論的に正しくても何一つ納得できないという稀なケース。」

「おはようございます。」

「どのタイミングで寝ていたのか。」


日曜日の昼下がりはやたら眠い…。

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