かいもの
この作品はフィクションです。
「ただいま〜。」
「おかえり。」
「いや〜、たくさん買ってきたんだよ。」
「何買ってきたんだ?」
「ブラックペッパーでしょ?粗挽き胡椒でしょ?岩塩でしょ?粗塩でしょ?上白糖でしょ?」
「調味料ばっかりだな。」
「あと上白糖。」
「何故それだけ2つ。」
「買い物だからね。仕方ないね。」
「そんなことはない。」
「ただいま〜。」
「おかえり。」
「いや〜、たくさん買ってきたんだよ。」
「何買ってきたんだ?」
「あさりでしょ?サザエでしょ?ハマグリでしょ?あとは真珠。」
「………貝もの?」
「うん。」
「ただいま〜。」
「おかえり。」
「いや〜、たくさん買ってきたんだよ。」
「何買ってきたんだ?」
「100品目中、第95位の品物と91位の一品と97位の作品。」
「………下位もの?」
「うん。」
「ただいま〜。」
「おかえり。」
「いや〜、たくさん買ってきたんだよ。」
「何買ってきたんだ?」
「信玄餅と信玄餅と信玄餅と信玄餅と信玄餅と信玄餅と」
「………甲斐もの?」
「うん。」
「ただいま〜。」
「おかえり。」
「いや〜、たくさん買ってきたんだよ。」
「何買ってきたんだ?」
「信玄餅と」
「甲斐もの?」
「うん。」
「いや、あの、」
「あと信玄餅と、」
「甲斐は信玄餅だけじゃないからな?」
「武田信玄と、」
「はじめまして。」
「勝頼と、」
「はじめまして。」
「それから、かちゅより。」
「ゆるキャラですか?」
「残念。ゆずキャラ。」
「柑橘系?」
「あーーーーーーーーーっ!!!!!」
「なんだ急に。」
「ゆず胡椒買うの忘れたっ!!!!!」
「また今度でいいだろ。」
「そんなこと言って、売り切れていたらどうするんだよ?」
「そんなに急激に売り切れるものでもないと思うけど。」
「だってだって!今日ですら、もう売ってなかったんだよ?」
「じゃあどっちにしろ、また今度、だろ。」
「そうなんだよ。買い物たくさんして疲れたから、また今度、なんだよ。」
「意見ころころだな。」
「信玄さんと勝頼さんのお世話もしなきゃだし。」
「畏れ多すぎるのだが。」
「ちなみにお世話係はキミね?」
「畏れ多すぎるのだが。」
「お世話に失敗したら切腹ね?」
「恐ろしすぎるのだが。」
「甲斐の国出身者は何事をも恐れないんだよっ!!」
「出身じゃねぇし。」
買い物は計画性をもってしないと大変なことになりますのでご注意を。