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びょうのちがい

この作品はフィクションです。

「私にはね。思っていることがあるんだよ。生まれたときから。」

「開始3秒で嘘をつくのはやめていただきたく。」

「残念。5秒。」

「そんなに変わらないだろ。」

「え?」

「ん?」

「3秒と5秒がそんなに変わらないとか言ったのかい?」

「言った。」

「同居人。」

「なんだ。」

「巡礼してくることをお勧めするんだよ。」

「どこへ。」

「黒曜石の彼方へ。」

「どこだよ。」

「くーかーにーと!」

「とーにーかーく!って言いたいのか?」

「3秒と5秒がそんなに変わらないとか言っちゃう同居人の神経とアリバイを疑うんだよ。」

「俺なんの事件に巻き込まれてるんだよ。」

「顔面ドリルでマントル貫通事件。」

「なんとなくイメージ出来るけど何一つ納得できない事件だな。」

「世の中には不可解な事件もたくさんあるからね仕方ないね。」






「…完全に話が逸れてるな。」

「話は逸れるためにあるからね。」

「そんなことないだろ。」

「3秒と5秒では大違いなんだよ。」

「そうか?」

「短距離走や競泳の世界では、コンマ何秒で順位が決まってしまうんだよ。2秒も記録が開いていたら、それは圧倒的な差なんだよ。」

「それは、まぁ、そういう世界だからな。」

「それをキミは、3秒も5秒もそんなに変わらないなどと…。」

「いや、そういう世界を引き合いに出されたら…。」

「4秒の立場も考えてやらなきゃダメなんだよっ!!」

「そこかよ!いや、っていうか、4秒の立場、って、なんだよ?」

「はぁ〜〜〜………」

「なんだそのため息。」

「そんなこともわからないからキミの社会的立場はいつまで経っても2秒半なんだよ。」

「どういう意味だよ。」

「あと少し努力量と知識量と私へのおこづかいを増やせば、」

「おい3つ目。」

「2秒6になることが出来るんだよ!」

「なってどうなる。」

「……………え?」

「何その表情。」

「(((((゜゜;)」

「顔文字で引いてるんじゃないよ。」

「とーとーとーとー!」

「何を言いたいのか全く伝わってこない。」

「これは40を表現しています。」

「わかりづらい。」





「なんでいきなり40を表現した。」

「味噌田楽を40本食べたいと言う意思表示。」

「食べられないだろそんなに。」

「正解。よくわかったんだよ。」

「普通にわかるわ。」

「正解した同居人にはこれをプレゼントするんだよ。もしくはしないんだよ。」

「どっちだよ。」

「はい。」

「結局くれるのか。」

「私は秒の違いがわかる小学生だからね。」

「で、これはなんだ?」

「マントル。」

「突飛すぎるボケはツッコミしきれないので勘弁してください。」

「精進しろよ。」

「偉そうだなお前。」

で、顔面ドリルって何さ。

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