あぐじぶらど
この作品はフィクションです。
「あぐじぶらど。」
「なんだそれは。」
「今テキトーに作った言葉。だから意味などない。」
「そうか。」
「故にこそ。この言葉がしっくりくる文章を作成したいと思った一昨日、忘れた昨日、腹の減った今朝、思い出した5分前。」
「危なかったな。」
「というわけで、」
「うん。」
「紹介します。あぐじぶらどです。」
「異国の友人かな?」
「あぐじぶらどに挑戦することは、並大抵の覚悟ではない。」
「エベレスト登頂に挑戦、的な?」
「下味をつけたあぐじぶらどを180度に熱したフライパンに乗せます。」
「こんがり焼いていきましょう。」
「あぐじぶらど以来の惨劇。」
「何があった。」
「奴に勝つつもりなら、これから1ヶ月、酒、タバコ、あぐじぶらどは禁止だ!」
「欲求に打ち勝て!」
「男の子の将来の夢。一位、スポーツ選手。二位、お笑い芸人。三位、あぐじぶらど。」
「男の子の憧れ。」
「あぐじぶらどの定理。」
「ピタゴラスよりはマイナーだった。」
「飽きた。」
「意外と早かった。」
「なんなのさ、あぐじぶらど、って。」
「テキトーに作った言葉だって言ってただろ。」
「作るならちゃんと意味のある言葉を作りなさいよ!」
「お前が作ったんだろ。」
「そんなわけで。上記の例文にちゃんと意味のある言葉を当てはめて、しっかりとした文章を作成することで、この私の言葉力というものを知らしめておこうと思った一昨日、忘れた昨日、腹の減った今朝、思い出した5秒前。」
「非常に危なかった。」
「というわけで、」
「うん。」
「紹介します。味噌です。」
「異国へのプレゼンかな?」
「味噌に挑戦することは、並大抵の覚悟ではない。」
「造ることに?」
「下味をつけた味噌を180度に熱したフライパンに乗せます。」
「下味をつける側からつけられる側へ。」
「味噌以来の惨劇。」
「何があった。」
「奴に勝つつもりなら、これから1ヶ月、酒、タバコ、味噌は禁止だ!」
「なかなかの縛りプレイ。」
「男の子の将来の夢。一位、スポーツ選手。二位、お笑い芸人。三位、味噌。」
「何がどうなった。」
「味噌の定理。」
「美味しい味噌の方程式。」
「飽きた。」
「意外と早かった。」
「なんかありきたりな文章になってしまったんだもの。」
「そうでもないと思う。」
「1ヶ月味噌禁止はなかなかしんどいと思う。」
「味噌汁飲めないしな。」
「それより味噌パック出来ないのが辛い。」
「やってるのか。」
「やってない。」
「なんなんだよ。」
寒くなってきましたので、風邪にはお気をつけて。