はらへった
この作品はフィクションです。
「挨拶もそこそこに君に問う。」
「まず挨拶をしていない。」
「ナマステ。」
「突然の異国情緒。」
「挨拶もそこそこに君に問う。」
「聞こう。」
「腹が減る、とは、正しい表現なのか?」
「そういう質問をして来たと言うことは、腹が減ったのか?」
「肯定的。」
「やはり。」
「昨日夜食を食べて以降何も食べていない。」
「ちなみに夜食は何を食べた。」
「キーマカレーとナンのセット。」
「手間暇。」
「ナマステ。」
「再びの異国情緒。」
「調理一時間、食事一分。」
「ちゃんと噛んでますか?」
「鉄棒を?」
「何故だ。」
「鉄分補給。」
「それはレバーとかでしなさいよ。」
「切り替えレバーとか?」
「うまい逃げ道見つけやがったな。」
「どうも。二毛道です。」
「はじめまして。」
「この名字の由来は、道の左サイドと右サイドに、常に違う毛が落ちていたことに由来すると言われている。」
「全自動脱毛道路なの?」
「ちなみに真ん中にはひっきりなしに馬車が通っていた。」
「だったら馬車道の方がよくない?」
「馬と言えば。」
「なんだ。」
「馬を最初に食べたのは誰だったのだろう。」
「さぁ?」
「問題。」
「唐突。」
「もしキミが、腹が減りすぎて減りすぎてどうしようもなくて、何かを食べなければ死んでしまう状況まで追い込まれた時、次のうち、どれを食べる?」
「究極の選択ってやつだな。」
「うどん、パスタ、ラーメン。」
「待て。」
「待とうじゃないか。」
「選択肢はそれなのか。」
「そうだけど?」
「究極でもなんでもないのだが。」
「勝手に究極だと決めつけたのはキミの方で、私は腹が減りすぎた時に食べたいのはどれだと聞いただけなんだよ。」
「質問の意味は。」
「本当に腹が減りすぎた時に和洋中どのジャンルを選ぶのか。それが調査ポイント。」
「なるほど。」
「今回は完全なるキミの早とちりということでいいね。」
「認めよう。」
「で、」
「ん?」
「どれを選ぶんだい?」
「選択肢を忘れた。」
「カレーうどん、カレーパスタ、カレーラーメン。」
「異国情緒再来。」
「ボンジュール。」
「ナマステじゃないのかよ。」
「なんでもかんでもナマステで返すと思うなよ。そもそもナマステか何の略か知っているのかね?」
「ナマステに略も何もないだろ。」
「正解は、生放送でステルスマーケティング。」
「チャレンジング。」
「提供されていない商品を生放送でステルスマーケティング。」
「チャレンジングする意味は。」
「そこにナマステがあるから。」
「グッド。」
腹減ってるときにこういう内容の作品を投稿するもんじゃないですね(^_^;)。