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いや違うんです。本当にただの農民なんです  作者: あおのん
第3章 神界へようこそ!
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第38話 その幼女わたしにください #3

「ならこれならどうだろう?

そこの幼女を、俺に貸してくれないか?」


策略の末、俺はスキルではなく幼女を提案することにした。


【えっ】

『え?』


明らかに不信感を漂わせながら、

女神と幼女は困惑していた。


……まぁ、セリフだけ見れば、

いきなり幼女を欲しがるただの変態だしな。

こいつらの反応もわかる。


しかし、これには俺なりの合理的な理由がある。


「もちろん理由があr」


【まさかロリコ…】


「ちがう」


なんで世の中、幼女が絡むとロリコンにしたがる風潮があるんだろう?

なんでもかんでもロリコンに結びつけるのは、悪しき風潮だと俺は思う。

そもそもロリコンとは、世間が言うほどに悪なのだろうか?

俺はそうは思わない。ロリを慈しむ心は誰にだってある。自覚していないだけで、生き物は潜在的に皆ひとしくロリコンなのだ。

我々人類は、ロリを愛する心に垣根がないことを改めて再認識する必要があると俺は思う。

人間が子猫を可愛いと思う気持ち、ペットの犬が人の赤ん坊を守る行動、子猫を育てた母親犬の話。

ロリとは種別の垣根すら超える尊さがある。

その尊さを守ろうとする人々を、やれロリコンだやれ犯罪者だと言うのは間違えてる。

だから俺は胸を張って言おう!ロリ最高!幼女かわいい!小さいは正義ぃぃぃいいいい!!!!



……という気持ちはおくびにも出さずに、

俺は簡潔に答える。


「あの悪魔たちをなんとかできるなら、

別に俺はなんでもいいんだ。」


「その幼女…いや、サナは読心術やらなんやら

色々便利な魔法が使えるんだろ?

だから俺はそれを利用したいだけ、ただそれだけさ。」


「断じてロリコンじゃない。ロリコンじゃないぞ?」


俺は簡潔に、至極真っ当で合理的な理屈を女神につげた。



【そ、それはまぁ、そうですね。

言わんとしたいことはわかりました。


……セリフがやけに言い訳がましいのが気になりますけど。】



「ということでその幼女とこの剣をくれ。

それで俺には十分だ。最悪、剣はなくてもいい。

幼女の力さえ借りられればそれでいい。どうだ?」



【わ、わかりました!!言いたいことはわかりましたからっ!

わかりましたから、マイクにどんどん

近づいてくるのやめてもらえませんか!?

い、息遣いがイヤホン越しにすごい感じられるんですけど?!】



「近づいてない。

見えてないのにそういう決めつけはやめてくれないか?

俺をまるで興奮した性犯罪者のように言うのは人権の侵害だよ。偏見だそれは」



【……】


「……」


なんだその沈黙。

俺は静かにその気まずい沈黙を破る。


「……それで?どうなんだ?幼女くれるのか?」


女神は少し考えてから答える。


【わ、わたしは構わないですが……サナはどうなの?】


『わ、わたしも構いません』


!?

い、嫌がられると思っていたが、

幼女サナはあっさり承諾してくれる?!


【い、嫌ならはっきり言ってもいいのよ?】


『大丈夫です。』

サナはそっと答える。

『……タケツ様はきっと、優しい人だと思うので…』


【そ、そう…?

サナがそう言うならいいんだけど……】


女神は納得してない様子だったが、

サナの意思を尊重して素直に引いてくれる。


【……本当にそうなのかしら?

ねぇ、サナ。ほんとにそうなのかしら??】


女神は納得してない様子だったが、

サナの意思を尊重して素直に引いてくれる。


【いや!やっぱりだめよ!かわいいサナをこんな男に預けられないわ!

サナ?断ってもいいのよ?サナ?サナ?】


女神は素直に引いてく……


【だめ!!絶対だめ!!

こんな奴にサナは預けられない!!

このロリコンペト野郎!魂胆はわかってるんだから!この犯罪者!!】


「素直に引けよおおおおおお!!!

サナがいいって言ってんだからそれでいいだろおおおおお!!!

あと俺はロリコンジャネエエエエエエ!!!!!」


・・・

・・


……そしてすったもんだの末、

最終的にはサナの意思が尊重されて、無事俺は幼女を獲得できたのであった。


帰ったらお赤飯炊かなきゃ!!


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