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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

玄関開けたら彼氏が死んでた。

作者: 七原しお

初投稿。

玄関開けたら彼氏が死んでた。

よれよれのシャツがどす黒く染まって、錆びた臭いがぷんと強く匂っていた。

震える指で110番をコールして、ダメ元で119もコールした。

おかしい。こんな事になるなんて。

警察が来るまであたしは死体の横でぶるぶる震えてた。


犯人はすぐに捕まった。

自首したのは、彼氏と3ヶ月前に切れた元カノ。別れ際にすごく酷いことを言われてたらしい。泣きながらの供述に婦警さん達は同情してるように見えた。

いちおう第一発見者として拘束されていたあたしは、ぼーっとそれを聞いていた。心と体がバラバラのチグハグで、なんだか全てがおかしいみたいな気がした。


タクシー代わりにパトカー出して貰えて、家に帰った。床にバッグを投げ出して、ベッドに横たわる。

もっと早く家を出ててればとか、元カノとのトラブルをちゃんと知っていればとか。

すごくすごく後悔してるのに、バッグを調べられずに済んで良かった、と冷静に考えているあたしがいる。


バッグの中には通販で買った刃の厚いサバイバルナイフが入っていた。

使われることなく不要になってしまったそれと、彼氏の濁った目を思い出しながらあたしは目を閉じた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 短かったですが、主人公の気持ちがすごく分かりやすかったです。ホラーなのに、なぜか最後はふふって吹き出しそうになりました。簡潔でおもしろかったです。 [一言] はじめまして! 元カノは彼氏に…
2019/03/22 22:55 退会済み
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