妖魔国
「じゃあ、戻るね」
「はい、ありがとうございました」
翠は元の位置へと戻って行った
「さてと、続けますか」
すだちは採掘を再開し始めた
結構な時間が経ち
「結構集まったかな?」
アイテムボックスを確認すると
鉄鉱石×58と表示されていた
(どれくらいあれば良いか、わからないからもうちょっとやろうかな?)
すだちが採掘をしようとすると
「すだちさん、休憩しませんか?」
振り向くと
シャリーが微笑みながら立っていた
「休憩ですか?」
「はい、そろそろお腹も空いてくる頃だと思うので」
すだちはあることに気づき
ステータスを見てみると空腹と表示されていた
「そうみたいです」
「それでは、翠さんも呼びますね」
シャリーは大きめの声で
「翠さ~ん、休憩しませんか?」
翠はシャリーの方を向き
片手をあげた
「それでは準備しますね」
シャリーは大きなの布を地面に拡げ
靴を脱ぎ
座ると
「どうぞ」
「お邪魔します」
すだちは服についた汚れを払い
靴を脱ぎ
座ると
シャリーは2段の重箱と湯飲みを3つ並べると
水筒を取り出し
湯飲みに注ぎ始めた
「それって緑茶ですか?」
「そうですよ、今から食べるものによく合いますから、どうぞ」
湯飲みをシャリーから受け取り
「ありがとうございます」
「お待たせ」
翠は下駄を脱ぎ
座ると
「翠さんもどうぞ」
「おっありがとう」
お茶を受けとると一口飲み
「うーん、美味しい」
すだちも一口飲み
「美味しいです、それにしても緑茶があるなんて思いませんでした」
「どうしてですか?」
「今まで行った店に緑茶とかなかったので」
「あぁそれは仕方ないですよ、緑茶は東の方でしか飲まれていないので」
「そうなんですか」
「そうなんです、今日のおやつはこちらです♪」
シャリーが重箱の蓋を開けると
おはぎが並んでいた
「和菓子もあったんですね」
「はい、これは泥田坊の泥衛門さんと小豆洗いの豆朗さんが送って下さった、米と小豆で作ったんです♪」
「へぇー、あいつらが」
「今言った二人って妖怪ですよね?いるんですか?妖怪」
シャリーは取り皿と箸を取り出しながら
「えぇ居ますよ、ここから遠く離れた場所に〈妖魔国〉って名前の国があるんです、そこの住民のほとんどの方が妖怪ですよ」
皿におはぎを2つ乗せて
「すだちさん、どうぞ」
おはぎと箸を受け取り
「ありがとうございます、妖魔国ってどんな場所なんですか?」
「翠さんもどうぞ」
「ありがとう、シャリー」
「妖魔国は山に囲まれた自然が豊かな国で、そこでは様々な妖怪が農作業や商売などをされてます」
「国ってことは王様とかいるんですか?」
「王様は居ませんが、五人の大妖怪が居ますよ」
「五人の大妖怪?」
「大天狗の三日月、九尾の涼蘭、大狸の達磨、牛鬼の蜜丸、鵺の閻羅の〈妖魔五人衆〉」




