提案
フラムを出て
しばらく歩いていると
「すだちちゃーん」
後ろから呼ぶ声が聞こえてきたので
振り向いてみると
「シェルさん?」
シェルが万歳をしながら走って来ていた
近づいてくるシェルがスピードを落とさないので
嫌な予感がしたのですだちはギリギリのところで避け
シェルがそのまま走り去ったのを見送っていると
「全くいきなり走ったかと思ったら、こんにちは、すだちちゃん」
振り向くと五ツ星のメンバーが立っていた
「こんにちは、葵さん、皆さん」
葵を見てみると服が上下薄い水色のカンフー服に変わっていた
「その格好、大丈夫なんですか?」
「あぁ、大丈夫よ、今のジョブは格闘家だから」
「そうなんですか、でもどうして格闘家なんですか?」
「踊り子はカンストしたのと今から行くところはレベル上げにぴったりだからね、シェルと翠以外はジョブが違うの」
他の二人の服装は変わっていなかった
「服装は変わってないですね?」
「あぁ、二人は系統は同じジョブなんでね」
「そうなんですか?」
「はい、私は祈祷師です」
「祈祷師ってどういうジョブなんですか?」
「祈祷師というのは、事前に祈りをして味方にバフを掛けたり、敵にデバフを掛けることができるんです」
「なぜ事前に祈りを?」
「祈祷師は数十秒間祈りを捧げないと効果を発揮できないの、まぁ代わりに効果時間が長いんだけどね」
「デバフは大丈夫なんですか?」
「デバフは数秒だからね、その代わり効果時間は短いけどね」
「なるほど」
「そして、俺は重戦士だ」
レオンは歯をキラッと輝かせながら
ポーズを取っていた
葵はレオンの前に立ち
「バカはほっといて、すだちちゃんはどこかに行くところだったの?」
「〈朽ちた坑道〉です、鉄鉱石を取りに」
「じゃあ、私達と一緒ね」
「そうなんですか?」
葵はレオンを見ながら
「そうよ、どっかのバカがよく武器を壊すからね、鉱石が必要なの」
「それは大変ですね」
「えぇ本当に、すだちちゃんは?」
「私はゴーレムの材料を採りに行くんです」
「あぁ、2体目のゴーレムの為ね」
「はい、そうです」
「じゃあ、一緒に行かない?すだちちゃん」
「えっいいんですか?邪魔にならないですか?」
「大丈夫よ、むしろ来てくれた方がありがたいの」
「ありがたい?」
葵はある一点を指差したので
そちらを見てみると
三角座りで地面に指でのの字を書いているシェルが居た




