このENDであるから、時間があった付き合いになってしまった
人生の契機はいくつもあるものだ。逆らえないことがいくつもある、世。
それが大嫌いだったけれど。一つ一つ、乗り越えてきて手にした物に喜んでいたこともある。時に割って、壊して、失くして、辞めて。限界を知れてホッと、無茶から終わった体を助けたというのに幸せを得た。
「美癒ぴーと出会ってから、こうしていたいと思うこの瞬間まで」
まだお腹が減っている時なのに、スプーンも箸も動かなかった。
「俺はやり遂げたと思うんだ。ずーっと、『VALENZ TAXI』で働いてこれたと思う」
「……確かに、でも」
分かっている事もあるけれど。
「心配するな!無職じゃねぇ。ほぼほぼ、次は決まっている」
「それなら良かった。ちょっとだけ……」
付き合って、同棲までいった人が、急に無職になるとか笑えない。リアルドッキリのしすぎだろって一瞬、浮かんでしまった。疑ってしまったくらいの事である。
これは仕方ない。日野っちは職を転々としているから、転職には軽い発言と行動がある。
「公共バスの運転手だ」
「バスの運転手!?タクシーとあまり変わらないじゃん!」
「あそこをタクシー会社と言うのはなんだと思うがな」
彼氏や夫の転職の話を聞いたとあれば、不安が走るのは当然。しかも、始まったばかりでやるか普通って。
でも、日野っちにとっては必要だって思った事だからの転職。転職にも色々ある。
「前も言ったが、『VALENZ TAXI』はアッシ社長が在っての会社だ。それに収入もそう安定しないし、1日中の勤務がほとんどだ。厄介な客も相手にするわけだし」
「そうだね」
「休みもとれる方だが、俺はそんなに休んでも働いても、やっぱり週5程度の勤務が良いかな。それで8時間なり10時間程度か。あと、とても潰れない仕事ってところか」
まだ決まったわけではないけれど
「人が足りていないところだから、採用されるはずさ。ちょっと過酷かもしれねぇけど、働かせてもらえるなら我慢できる。別にあそこを嫌ったわけじゃないぞ。美癒ぴーと過ごすって決めたから、俺は長く支えたいからの転職」
私のための、転職……。これって
「そっか。もっと頑張れ。元気出してって、帰ってきた日野っちを慰めて欲しいの?」
「それはもちろん!……一緒に働いていたら、言ってくれないだろ?」
「同じ仕事をするからね。でも、いいじゃない!バスの運転手!」
確かに支障は出るだろうし、自営業ってわけじゃないし。でも、これは言っておかなきゃ。
「まー、一つ約束!」
「おう!」
「沢山、褒めてあげるし、美味しい料理出すし、洗濯も掃除もしてあげる!けど!」
「ああ!」
「私は理想が高いよ!ダラダラしたり、落ち込んでも起き上がらない人には嫌気差して、捨てちゃうよ!頑張るんだよ!」
発破かけておこう。
それが今の彼に大事なこと。
「ああ。もったいないくらい、美癒ぴー自身だって大切にするさ。お金も時間も、全部俺はやってやるさ」
やらなきゃな。
そうやって思って、続けていくことまで俺は生活していくんだ。
「俺が好きに生きるから、美癒ぴーもそうやって欲しい」
今日という日は本当に、忘れられない良きスタートの日であった。
◇ ◇
それから一日経って、アッシ社長に尋ねていた美癒ぴー。
「日野っちが辞めることを聞きましたか」
「アッシ社長はやっぱり知ってたんですね!」
「っていうか、辞職願いをもらってるんで……後は君に伝えることを日野っちは考えていましたよ。私には黙るように言うし」
あの場では確かに頑張ってと、励ましてあげたけれど。
「辞めないでって言われたかったですかね?」
「心が読めるんですか!?」
「さすがに分かりますよ。しかし、働くことは人生ではないです。人生が人生です。美癒ぴーが反対しても、きっと転職してましたよ」
転職した先のことも心配。本人は自信があったみたいだけど、バスを運転できても、実際に働く事はまた別なわけだ。たぶん、合っていると思うけれど……。日野っちは、フリーターの行く道を行っているからなぁ。
しっかりと支えなきゃね。
「続けられるかどうか、それは本人と。隣にいる人次第でしょう」
「……分かってますよ!私、プラプラ、フラフラした人は嫌いですから!日野っちは体も小さいから子供のように、躾をしますよ!」
「念のためですが、日野っちは美癒ぴーより年上ですよ」
もう辞めてしまったわけですが、
「私やトーコ様、マジメちゃん、N_MH、キュー子ちゃん。全員の気持ちを日野っちに伝えてもらえませんか」
「なんです」
「たまに遊びに来てください。私共はいつまでもいますから」
その言葉はどこか、アッシ社長が一番言いたそうな言葉だった。
人手がさらに減って困るものがあるんだろうが、男はもうアッシ社長しかいませんしね。
「念のためですが、美癒ぴーはそれでも居てくれますか?」
「え?それはそうですけど。確かに、日野っちがいなくなって寂しいと思いますが、家に帰ったら会えますし」
「それは良かったです。さすがに3欠なんてしたら、仕事が回りません」
「まだ、この仕事をしたいです。面白い事や人に会えそうですし、……怖いのと痛いのは嫌ですけど」
そーいう目に遭わせたら、日野っちに何言われるか分かったもんじゃないですよ。
キュー子ちゃんを職場体験として、何回かテストで出そうかとも思いますが。長期的に見れば先細りですね。社長だから抜け出せませんし。
「おーーーーい!荷物を届けに来たぞーー!」
「え?」
話しているところ、外から聞き覚えのある声が。窓から覗くと山口兵多が、封筒を見せびらかして叫んでいた。
結界の中というのに、この人が勤める運送業はどーなっているんだろうか。美癒ぴーがアッシ社長の代わりに取りに行く。
「出てくるのが遅い」
「ごめんなさい。それで、兵多くん。お届け物ってなに?」
「なんか"星占"不動産からの速達というか催促状に、お礼の品物。アッシ社長宛てだな」
「え?」
嫌な予感をしながら受け取っておく。最近知り合った人だ。
「またなー」
「ご苦労様ー!」
美癒ぴーは危険物だと直感で認識し、丁重に扱ってアッシ社長に渡した。
「やはり、ララチェールさんからですか」
「そういえば、あの人はアッシ社長の先生なんですか?」
「そんなわけないでしょ。恩もありますが、それ以上にこっちも商品のご提供をしています」
あなたの能力を"実用化"したせいで、星の動力戦争となって、私の故郷やトーコ様、マジメちゃんの故郷がメチャクチャになったんですよ。軽率かつ若かった私の罪ではありますがね。便利や力といった物は、扱い方を誤れば大惨事と分かることですね。
速達の封筒を開き、分かっているメモを拝見する。
『本日、星占不動産は営業再開を決めました。そのため、星の1つや2つ。買え!!フルメガン・ギヴァン!さもないと、お前の会社に星を落とすぞ!』
「嫌です」
アシズムさんに報告して、制裁を頼みますか。まったく、なんて人を地球に呼ぶんですか。
「この箱はなんでしょうか?」
「開けない方が良いですよ。きっと、爆破物です」
「え!?」
でも、
「ですよねー……」
「分かってますね。慣れた表情ですよ。私が倉庫に保管しておくので、テーブルの上に置いていてください」
ビーーーーッ
今度はメールか。清掃や美化といったことは、N_MHがやってくれているが。取引関係は当然、アッシ社長がやっている。まったく、社長とは難儀。自分が運転に行けない。
「今度はなんですか?」
「弓長さんに頼んでいた求人広告です。どうやら、完成したようですね。新規を取り込まないといけませんし」
「あの人達、そーいう事までしてたんですか……」
「ばら撒けるわけじゃないので、効果的な広告じゃないと困りますから。目がいくような、代物を思って依頼していたんです。シール付きでプリントアウトするので、自分の車に貼ってくださいね」
雑務って色々大変だよね。地味なんだけど、誰かがやらなきゃいけない仕事だよ。ちょっと手伝ってあげたいけれど、
「私も車を出しちゃいますね。お客様が待っているんで」
「お願いしますね」
ブロロロロロロ
お客様が待っているわけで。見えるお客様と向き合うのが、仕事と思われやすいのがしょうがないよね。自宅から病院の送迎の依頼がいくつかある。
日野っちとガンモ助さんがいないから、一番稼げる夜間帯業務がかなり手薄で、依頼された形でないと車が出せない状況。私自身、まだ新生活というの忙しさもあって、学校がある日は全部休みになっている。土曜、日曜。それと、早めに学校が終わり、サークル活動がない日は勤務。
……たぶん、日野っちの意見かアッシ社長の配慮か。比較的、客層が優しい時間帯ばかり勤務にされている。
「あ」
「ふみゅ~……」
公園の前でタクシーを停めて、眠っているのはトーコ様だった。これは偶然の出会いだった。忙しいのもあるけど、そっとしてあげよう。
トーコ様がほぼ毎日の勤務で、朝、昼、夕方の勤務を行なっている状態。疲れているんだよね。あと、マジメちゃんも車の整備がない日は、急遽入って来たお客様の対応をしている。
人がいないからといって、サービスに緩みはよくない。とはいえ、
『休みも入れづらいのに隔勤勤務、(一日中勤務)でやると、倒れちゃいます。次の人で致命傷です』
『ですねー』
『人の補充がないと回りません!』
『ですから。仕方ないので、朝、昼、夕方だけの勤務に切り替えます。夜の対応は私がいきますので……。タクシーの4台くらい、走ってなくても気付かれませんよ』
タクシーならではの改善ですね。公共事業だとはそういきません。
倒れるまで働くのはさすがに、夢や希望だといっても意味のない事ですし。サービスを悪くさせないためではありますよ。
まぁ、稼ぎがかなり減ってしまうと、ちょっと嘆いてましたけど。
また、人がやってくれば、勤務の見直しが成されるのでしょうけど。
キキィッ
「お待たせしましたー」
「あらー、いつも悪いわねー」
仕事の見直しも検討中で、フリーランスで旅客運送営業に切り替えようかと、アッシ社長は考えているそうです。
タクシーそのものは、都心部や町の中心部ではご利用が多いですが、それ以外の地域はとても利用者が減ってしまっています。格差があるのはしょうがないんですし、どうにもならないのですよ。
元々、趣味や好きという延長上で立ち上げている会社であるし、まずは日本全国を運転してみるのも悪くないと、アッシ社長自身考え中。
各地の旅行バスの運転手不足が目立つところを見て、日帰り程度で済む運転手派遣や、激務な運転手を救済するため、交代制ができる運転手制度の業務を作ろうとか。だから、今。その商談を必死に纏めているところであった。
そのため、大型2種免許のお勉強を私とトーコ様にお願いしている。運転手という形ではあるけれど、日本の中を色々と回れるのは良いかもと思っている。忙しそうではあるけれど、楽しんでできそうかも。
ジジジーーッ
「むーっ、アッシ社長のためにも!絶対に完成させてみせるんだから」
「マジメちゃん、詰め込み過ぎですよ」
「N_MH、タオル!汗拭く」
「はい」
マジメちゃんは車の整備とお客様の対応以外に、新車の製造を任されている。
旅客運送の拡大に伴い、搭載されている魔法の精度をあげるようアッシ社長から伝えられた。新車の費用も馬鹿にならないわけだが……
「良かったですよね。まさか、畦さんがお礼にキャッシュカードをくれるなんて」
「ホントですよ!」
億では済まない額であるが、以前のご迷惑などの謝礼として、畦総一郎がなんと自らのキャッシュカードを『VALENZ TAXI』に送るというとんでもないお礼をしたのであった。無論、パスワードも記している。
「『新しいのを作ってもらったから、古いカードは要らないので口座に残っているお金は全部使っていいですよ』って。これはどんな寄付の仕方なんでしょうかね?」
「聞かれたらマズイですけど、大馬鹿ですよね!よく分からない人ですよ!ありがとうございます!」
あまり口座の中身を期待していなかった一同であったが、その評価が180度変わるほどの大金が入っていたそうな。
元々、お金を使う性分ではないらしく、そのカードには20年以上も前から"童話師"として働き、活躍して手にした資金らしい。
さらに一筆、
『僕は人に迷惑しかかけられないから、あなた達のように人を助けられる方に僕のお金を提供したいです』
馬鹿でアホで、無能であるけれど。
心優しい人っているんですねって、人は思った。
ブロロロロロ
「免許はまだなのよね?」
「そうだけど、バレなきゃ大丈夫。事故を起こしたら大変だね」
「ええ、立派な違反」
キュー子ちゃんこと、漆木知与は今。運転免許の取得を目指して勉強&練習中。集中して行なった練習によって、運転については一人前に近づいてきた。しかし、一人前とはいえ無事故を貫けるかは分からないものだ。
母親と一緒に、ちょっと違反だけれど、車でお出かけ中。
「パパのこと、ママのこと」
「!」
「きっと私は知らない、……んだよね」
まだ早かったけれど、自分が進みたい希望を。その姿を忘れた父親の墓前にて報告したかった。自ら車を運転し、向かった霊園。そこにある、どこともそう変わりない一つのお墓と、今にも枯れそうなお花。
知与は花を取り替え、由海は墓の周囲を掃除した。そして、改めて
「パパ。私ね。あなたのことを分からないの」
今の自分は父親が守り、愛していた知与とは違うから。
「だけれど」
お互いにこうして、同じ気持ちで向き合っていると思っている。お墓に入った父親であるけれど、
「悲しいよね。辛いよね。辛かったよね」
泣いた、一粒はそれだけの気持ち。涙をハンカチで拭いてから、次に流した涙は決意のもの。
「分かりきれない悲しさって、あるから。それをほんの少し。……だけ。救済したいから」
父親の顔がふと脳裏に浮かんだ。
「保険会社に勤めようと思うの。突然の不幸に見舞われた、私達のように。全てをその時救えなくても、明日には希望の一歩を人が踏み出せる仕事をしたい。パパは、知らない今の私の夢を、応援してくれますか?」
父親はとても温かく、優しく、笑っていただろう。知与にも、由海にも、それは見えただろう。
「知与、パパは応援するって言っているわ」
「そうだよね。私のパパも、そう思ってるから」
夢は、目標になった。少しでも早く向かおうと、知与は決意を固めた。
◇ ◇
「もう準備は整いましたかね?フレッシュマン博士」
平穏や平和は、戦争と戦争の間。
裏と裏で繫がることは珍しい事ではない。
「当たり前じゃあぁぁっ!!アガミマ・ベリスの素体!確かに、我が研究の糧とした!」
その名にピクリと体が反応したが、次の瞬間には忘れたように硬直した女性。それをとても嫌らしく、人形と化した者に伝えるよう、伝える。
「それはここにいる、妹のセンランさんも嬉しく思いましょう。魔女姉妹揃って共に戦うわけですね」
人類全てを巻き込む戦争の準備が計画通りに進んでいる。伊賀は計画、当日の時まで抜かりなくチェックしていた。
「ラブ・スプリングにやられたと聞いて、驚きましたからね」
「ふん!あやつを仕留めたいとこじゃがのぅ、ダーリヤに譲ってやるわ」
「今のところ、私の知る限りでは一番厄介ですからね」
勝った者、負けた者ではない戦争。
それに関わりを持つ者が、集まろうとしていた。
「きゃきゃきゃきゃ」
「もう来ていたか、伊賀。王。センラン」
「それは当然ですよ。あなた方がいなければ、私の社会が生まれない。あなたが掲げる人類の進歩も成されない」
ダーリヤと勇薙。その2人に並んでいたのは、この中で最も人間であり、最も化け物と言える者。
「関係者は残る1人を除いて、全員。揃ったようね」
「ああ、あんたも来たんですか。見たくないんですけどねぇ」
「Ms.麗子の存在は重要だ。伊賀、妙な気を起こすな。何かしたと聞いたわけだが……」
「そうそう、私から重要な事を一つ。お報せしたくて、こう集まっているわけ。まだ誰にも言っていないことなんだけれど。ともかく」
最終チェックの段階の中。酉麗子からサプライズにしてはとんでもなく、皆がひっくり返るような出来事。まだ、酉以外は何も知らないこと。
「お入りください」
ギィィィッ
閉ざされた扉が開き、そこに立っていたのは人ではない1体の。
「やぁ。ダーリヤ、伊賀。フレッシュマン博士も、センランも、お久しぶりだね」
「!?」
「なっ!?」
ロボット。アメリカ最強、守護神。ラブ・スプリングが酉の紹介によって、現れた。
「どーいうつもりですか!?」
「なんのマネだ?」
無論、敵と認識している伊賀とダーリヤの反応は正しいものであったが、
「この場で彼を殺すチャンスよ?消しましょうよ」
「ええー?なにそれ、僕。罠に嵌っちゃった?」
酉とラブ・スプリングはとても軽い対応であった。伊賀とダーリヤは同時に2人を処分しようと思えたが、
「まー、いいじゃない。私、あなた達に勝てないし。この場においては、とても強いボディガードが必要だったの。それでダーリヤさんにも劣らないラブ・スプリングに護衛を頼んだわけ」
「そうそう」
「ふざけるのも大概にしろ。奴は人類の敵だ」
その言葉を引き出してか、酉は上手く来た。
「それならなおのこと。私共に協力してもらうことが、宜しいんじゃなくて?ダーリヤさん」
「妥協ではないな。降伏と見える」
「別にあなたが負けるとは一言も言っていないわよ。でも、こうして彼はノコノコやってきて、今殺されたりしたり、利用できるんじゃなくて?」
「……うわはははは!どえらい事じゃのぅ、ダーリヤ!話し合いの解決たぁな!!」
「フレッシュマン博士。その笑いは良くないですよ」
「……………」
登場したその瞬間。確かに一同が驚き、動揺が走ったのは事実。だが、ダーリヤはすぐに自らを改めて、酉の対応を見たいと気付く。誰の静止などなく、本人と本人同士。
ダーリヤの電光石火の一撃は、ラブ・スプリングの腕に防がれるが
バギイィィッ
防がれたところから一気にパワーを伝え、ラブ・スプリングの体を砕いた。
「あいつが来るわけないだろ。そして、これほど弱くもない」
「あら」
「偽物と……(まぁ、確かにロボットなんで、私の能力では感知できなかったですね)」
「私の自信作だったんだけどなぁ、松代くんに外見を造ってもらったのに」
「その顔はしょんぼりとしておらんな」
強すぎる男の一撃であったが、ここにいる猛者達全てが理解を示す。思考が未熟だろうと、破壊されていようと。
今のは確かに、ダーリヤの動きに偽物はついてきた。これが事実。
「本気、ではないのね」
「さぁな」
お互いに底を見せず、そして。先の答えを言われる前に酉は提出する。プログラミングされた意志、形状はロボットなどとは比べ物にならない精巧なる者。
不気味に整列されてやってくる、6人は各々
「!」
「こいつは」
「ぐっ………」
「ほー、これはこれは」
「きゃきゃきゃ!?」
「………ふん」
偽物と、しっかりと胸に名札をつけて現れる。酉達が生み出し、作り変えた人間達。センラン、王、伊賀、フレッシュマン博士、勇薙。そして、ダーリヤまでも……
姿形が99.9%同じであり、中の性質までも極めて精巧に作られている。
「驚きって、クリエイターにとっては幸福ねぇ」
「いつの間に俺達のクローンを……」
「違いますよ、王くん。あれはそこらへんにいた人々ですよ。先ほどのラブ・スプリングとは違っています。確実に人です。変えたのです」
「人間そのものを変える技術か。……うわはははは!凄いのぉ!ワシの無限大の、巨大化研究と並べられるわいなぁ!」
驚愕が生み出すのは戦慄、動揺、賞賛。感情を強く動かす。
「外は分かった。中はどうだ?心もできているのか?感情がなければ人ではない」
「私より宮野を侮るのは心外ね。この場だと紛らわしいから心は切っているだけ。あなたには実験として、私達が作ったダーリヤさんと戦えば分かるでしょ?心がなきゃ、戦いは生まれない」
「……俺を超える者はいないが、人は生きる上で何かを超えていかねばならん。進歩を続けなければならない」
「………………」
それ故の、人類救済処置が、酉麗子達の技術なわけですね。これならば、救われる人間というのは増える事でしょう。人を愛している気持ちは私以上ですよ。私なら進化の途中で死んでも、何も思いませんから。自由な人生とは怠惰への誘惑。
とはいえ、私自身もそれが彼女とのお約束に近きこと。酉麗子の全てを、信頼も信用もしてませんがねえ。どうにもきな臭い女ですよ。ダーリヤさんは信頼をこいつにやや傾けているようで心配です。
強すぎる故の、余裕か。
それとも夢や目標であるが故にある、ホッとした瞬間が今か。
酉麗子は確かにこの場で誰よりも弱いが、今の状況はダーリヤ以上の発言権を持っていた。
「では、計画の最終段階に行きましょう」
「クソ鳥が仕切らないでくれません?私がやります」
誰も気付かない。人の油断とは、ここで生まれてくる。
ビビビビッ
遠く離れた国。アメリカに届く電波。ぶっ壊れた部品に見えるようで、作動している代物があった。
「さすがに酉の護衛で入るのは危険だよね。」
「盗聴器ですか。どうやって、堂々とその場に置けたのですか?」
「酉麗子のシナリオでね。僕の偽物を壊させて、盗聴器関連の疑いを晴らすってさ。ダーリヤも伊賀も、撒いた。残りはフレッシュマン博士ってとこだけど」
「……あの博士はそーいうのに興味ないかと」
「だね。さて、悪いけれど。僕も僕達で、君達の計画を知る必要があるんだ」
一体どーやって人を変えていくのか、人を守るのか、世界そのものを変えるのか。話の次第では僕も、しょうがないけれど。ロシアも中国も、日本も……国の全てを賭けてでも、戦いを挑むよ。
ラブ・スプリングも極秘で参加をする世界を巻き込む戦争、その前の会議。
そこで行なわれた事はまた別のことであるが、誰よりもこの場を支配し、出し抜いたのは酉麗子である事実は変わりなかった。ラブ・スプリングも知らぬ間に、彼女のペースに嵌められていた。
◇ ◇
スーツに着替える。髪を違和感ないよう、整える。
別に珍しい事でもない。タクシー運転手はスーツが基本となっているから。
ユニフォームがあると、私服がかなりいい加減に、自分の好みを選べていいもんだ。
まだ散らかっているというか、並ばれていない部屋の中を歩き。買ったばかりの、新品の色んな物を通り過ぎて、自分が行く。ドアを開けて日差しがくる。
「眩しいな」
一段と眩しく思える。
まだ、そこに来ていない人を少し思う。温かい声が聞こえた気がしたけれど、どちらかと言えば、一緒だったりするかもしれない。
財布と運転免許証、スマホ、ハンカチ、ポケットティッシュ、新居の鍵。履歴書も忘れていない手提げカバンを持ち、日野っちは応募した会社の面接に向かう。
とはいえ、形だけのことだ。どこにも似たようなもんだ。
まだ通い慣れていない道を歩きながら、期待に不安。ちょっと今回は、やってやろうっという、意気込みもある。珍しく熱い感情を嬉しく思う。
その熱さに空回りしないよう、息を呑んで、周囲を見渡した。
バス停でバスを待っている時だった。記された運行時刻より6分ほど早いがこんなもんに着くのがいいだろう、乗り遅れると面倒だ。
バスの影なんてまったく見えないのに、いつものタクシーがやってくる。まるで、困っている人がここにいるみたいに……。
キーーーッ
「どうぞ」
「手を挙げた覚えはないけれど、よく乗りたかったと分かったな」
「だって、もうすぐ時間かなーって」
普通、後部座席のドアを開けるだろう?助手席を空けてどうする。まぁ、乗り込むんだけれど。
「○×バスまでですね?」
「そうだよ。美癒ぴー」
シートベルトつけて、ゆったりと背もたれに寄りかかって、美癒ぴーの運転するタクシーを使う日野っち。メーターが回っている。
「お金とるのか!?」
「当然だよー。タクシーなんだから」
時間に余裕持って出たのだが。
これじゃあ大分早く着くし、金は多く使うわ。無駄過ぎる。とはいえ、
「俺の金が美癒ぴーに流れるわけか。無駄にならんか」
「ふふふ、いずれはそうなるんだよねー。そーいうもんだよねー」
「生活費はちゃんと出しますよ。妙に嬉しそうだな」
別のプレッシャーもかけられた。同棲してすぐに転職する俺を見捨てないでくれて、ホントに良かったよ。俺。1人で転職なんてしたら、柄にもなくヤケ酒で今後は終わっていたかもしれん。
「ふぅっ」
別のプレッシャーを感じたが、でも。こうして傍にいてくれると落ち着けるな。
「面接に行く前に聞きたい事があったの」
「?今更なんだ」
「大分前からなんだけど、いい加減さ。……聞かなかったのも悪かったけれど」
「?」
「日野っちの、本名は一体なんなの!?私、日野っちの彼女なのに、名前を聞いた事ないんだけど!」
今更過ぎるせいなのか、美癒ぴーの顔がかなり赤かった。
「美癒ぴーって、可愛い呼び方だけど。もう、この時から美癒に統一して!親しみやすいからとかあるけど!仕事仲間じゃないし、友達じゃない!私は彼女だから!」
「ああ、悪かった。けど、俺の名前は重要か?」
「重要だよ!」
気軽に呼び合える方が、近い気もした。美癒の方が一理あるか。なんかこう、美癒が可愛いくて年下だからなぁ。それになんだかんだで、日野っち呼ばわりがしっくり来ていた。家族の名前を使いたくないし、語りたくなかったのもあるが……。
「日野っちもさ、日野っちって呼ばれて悔しくないの?低身長相まって、子供っぽいじゃん!」
「ぐはぁっ!」
「さぁっ!言うの!できれば、私の耳元で小さく伝えて!」
「なんでそれ?」
「だって、トーコ様やマジメちゃんとか、その!知らないって言うし!私と二人の秘密ってことで!ロマンスがあるでしょ!」
でも、美癒が俺をそう呼んだら分かるんじゃね?分からん拘りだな。
しかし、耳元でか。
「変な名前とか、珍しい苗字?」
「そんなわけないだろ。普通だよ。家族も普通の名前だったろ。というか、俺の苗字も言ってなかったか?」
「言ってないよ!何もその事について、日野っち言及してないよ!」
キーーーッ
「……………」
目の前の信号が赤になって、タクシーは止まった。その信号待ちの間。日野っちは、美癒の耳に小さく伝えた。別段、隠したいほど、恥ずかしい方な名前でもない。とはいえ、昔を振り返りたくはないのだ。
日野っちのその名前を聞いた美癒は、こう返した。
「……普通じゃん!」
「いや、そうだよ!アッシ社長とか、トーコ様みたいなのと一緒にするな」
「もっと前から教えてよ!」
「それは訊かなかったからだろう?機会はあったと思うが……」
「その時に言わないのが悪いってのもあるよ!」
ムムーと頬を膨らませて、ブレーキを強く踏んでいた。
「苗字はちょっと珍しいけどさ」
「そうか?」
「でも、隠してる必要はまったくなかったじゃん」
なんとも、辺り来たりなその名前に。可愛いところもなくて、ちょっとガッカリした秘密。
「なんだよ、そのガッカリした感」
「なんかこう。イメージしていた秘密と違うから」
「乙女チック過ぎるだろ!名前なんかで落ち込むな」
「だけど、大事なんだから!まったくもぅ!」
信号待ちを終えて、タクシーは進んでいく。随分と普通だったことで、普通に聞けばよかった。だからってのがあるか。
「もう一ついい?すっごく、その、……その言えそうだから」
「ああ、いいよ。なんだよ。美癒をガッカリさせないぞ。初任給のことか?」
「聞きたいことじゃなくて、お願いなんだけど。こっちが本題だし」
「お願い?」
名前聞いてからどんなお願いになるんだ?まったく。
「あの小さいベットを買い替えてください」
「……はい?」
「正確に言うなら、リビングと同じく共同でもう一部屋を使うの!」
?というマークが浮かんでしまったのは、永らく1人暮らしに慣れきった日野っちだからか。せっかく、それぞれの部屋を用意したというのに。
「なんでまた」
「なんで?って、そりゃないでしょ」
鈍いというか、知らないという感覚なんだろう。家庭は色々。そーいう感じが記憶を遡ってもなかったのだから。美癒ぴーは驚きに照れも交えて、
「毎日一緒に寝るの!そーいうところまでするの!」
「!……」
「まさか、恥ずかしいの?私じゃ不満じゃないよね?」
「そ、それはない!ちょっと突飛で驚いた。だいたい!残りの空いた部屋は?美癒の部屋にしたのが勿体無いような……」
「そこも言わせる気!?自分で言ってよ!」
ジト目なのに照れているという矛盾。その顔が一番影響させられていて、直視できなかった可愛さだった。運転中なんだから、前を見ろって言ってやるべきじゃない。これは答えを言わなければ言わない。
正解は……間違いない。
「子供、……部屋!だろ!」
答えを言ってから、笑った美癒は天使だった。
「宜しい!そうしないとね!」
「は、はははは」
俺も笑った。これから面接だってことを忘れるくらい、美癒の幸せ家族計画は想像以上に幸せで大変そうであった。
キキーーーーッ
「お客様。着きましたよ。2980円です」
「あー、3000円で」
「かしこまりました」
お金を受け取って、お釣りを渡す。頑張ってという気持ちをこめて、その手を握った。
「ご利用ありがとうございました」
お客様を幾度も見送ったけれど、今日だけは彼氏を見送ったっていう顔になっていた美癒であった。
こうやって私達の、幸せ続く毎日が始まるんだ。
それが嬉しくて、さらに自然に続いたことがより嬉しかった。
「いってらっしゃい」
「おう!頑張ってくる!」
ノリで始めた『VALENZ TAXI』でしたが、なんのかんので1年間という期間も連載を続けてしまいました。一番の反省点はちゃんと作ってから投稿を始めるべきでしたね(構想は学生時代からありましたが)。でも、過去作品などのキャラクターがわんさか登場させられたのは、この作品が初めてで超楽しめました。山口兵多と夏目は訳ありだし、キャラの構想は決めておいて、出す機会がまったくなかった畦さんを出せたのもかなり嬉しかった。ミムラが少しでしたが、その分、灯と沙耶ちゃん、鵜飼組の面々が暴れてくれて嬉しいもんです。さらに、今泉ゲーム会社も、ロシアや中国のメンバーまでも出せるとはね。
過去に作ったもんが、活きると自分だけでも良いから楽しいですよ!!
(蓮山だけ出せんかったのが、辛かったけど、親父が初登場でした)
仕事が忙しかった事もありましたが、こんなにも書き続けたのはやはり楽しかったからというのがありますし、意地があったかと思います。日野っちと美癒ぴーのリア厨ぶりを、嫉妬しながらも幸せになりやがれと思い書いていたので時間が掛かりましたね。
前作の『打撃高騰チーム、シールバック』などでもそうですが、基本的に『RELIS』と繫がっています。これ書きたかった理由も、こーいう話を書きたいんだーっという衝動です。『RELIS』を書くなり、推敲するなりするべきですね、ホント。
一番書きたかったというか、特に自分が見たかったのが、ラブ・スプリング VS ダーリヤ。ですね。実際に戦わせたので、『RELIS』にも上手く反映させる事ができればいいかな、と思います。つまり、そーいうことです。
この『VALENZ TAXI』に登場するキャラクターが、『RELIS』ではどうなっているのか。というのを自分が知っていると、ムフフフと、キモイ笑いが出るものです。
モロバレしてる奴もいれば、そうでない奴もいますが。
日野っちと美癒ぴーの2人は、『RELIS』だとモロバレの彼女達になりますし。(っていうか、N_MHか)
あの管理人のモデルはアッシ社長で、あの管理人のモデルはトーコ様+阪東孝介を2で割った感じで……。あの管理人はアッシ社長とフレッシュマン博士を掛け合わせて、一人称工夫したみたいな。
ラブ・スプリングは、『RELIS』だと奴なんですよねー。もう作中で、ほぼ明言されてますが。となると、……ともかく、もういいですね。
ともかく、『RELIS』のメンバーによるお話が『VALENZ TAXI』と『シールバック』などです。というか、色んな過去作品がですね。
色々、未練あって。スピンオフみたいな気分で誤魔化しました。
また別の話で、『RELIS』と非常に関わりのある長編を投稿したいのですが、それは『RELIS』が完結してからゆっくり練りたいと思っています。ちょっと最後の方で話しを挿入しましたが、ダーリヤさんや酉の話を中心とした感じを、物凄い長編で作りたいんですよね。
彼等による人類の改革は、本気で書きたい。男特有の熱い戦闘の話なり、汚い話だったりね。
社会人ですが、プロフィールの通り。タクシー運転手ではありません。これまた、『シールバック』同様にネットなどで調べたりしたせいでの、ちゃっちー知識で作り上げた作品です。とはいえ、ちゃっちーもんでも書くのが好きですし、間違った事もしゃーないと思います。時間も頭も足らんので。
趣味にまでそんな間違いを気にしていたら心から楽しめません。
でも、こんな作品で車の免許をとってくれるなり、社会で働いてみようと思っていただける方がいたら、嬉しく思います。特に車はいいですよー、事故さえ起こさなきゃ便利です。安全運転を心がけましょうね。
社会奉仕ばかり作中で多く出ていて、奴隷のように思われますが。自分としては働いている人達が一つ一つ仕事をこなして、みんなの生活に役立てているから社会も人生も回るのだと思ってます。悪く捉えないようしています。
自分はクレーマーが嫌いなんで。クレーマーになりたくないのでね。そりゃイライラする時もありますが、大抵、相手がクレーマーなんで……ね。
大層に小さいことですが、こうして平穏に好きに自分ができる事が幸福かなって思います。それはあくまで、自分がって事ですが。でも、一般人や平民レベルで、種類違えど幸せを感じて生きているのは間違いじゃないと思います。そこに喧嘩や対立があっても、楽しいものかと。つまらなきゃ、逃げるが勝ちなんですが。
そーいう想いが詰まった作品になった事はとても嬉しくて、完結にできて本当に良かったです。
日野っちと美癒ぴー、末長く幸せにね!自分なりに、頑張って2人の幸せを描いたつもりだ。
そして、最後に自分のこれからの活動についてです。
『RELIS』の連載を再開って、感じにいきたいのですが。
それよりも先にしたいのが、推敲なんですよね……。誤字脱字多すぎ、展開も纏めちゃいない。4年前の馬鹿な自分を、今の馬鹿やってる自分が書き変えにいきます。
これは毎日連載という、特にいるか分からない読者のために、必死にやってしまった過ちが原因ですね。つまり、自分が浮かれていたわけです。今は吹っ切れてます。
『VALENZ TAXI』は、推敲の練習も兼ねて取り組んでいたので、これからも読みながら修正をするかと思います。
やっぱり、失敗を色々重ねて、悔しく思えたって気持ちがようやく芽生えて、一人前かな。
くじけそうですが、のんびり。でも、やりきろうと思います。
連載再開の予定は未定ですが、章が完成した度に投稿する形の予定です。
2017年、2018年の2年間は、おそらく。『RELIS』の推敲を中心にします。
『私が頑張るとみんな死んじゃいますわ』や『打撃高騰チーム、シールバック』、『VALENZ TAXI』などの、長編投稿はお休みです。
書きたい長編は色々あるので我慢できるか自信ないですが。
とはいえ、『RELIS』をある程度の修正と進行をしてからにしたいのと、これまた関わりある作品なんで。
いちお、次に出す作品はこーいうファンタジー日常物ではなく、まさに男らしい男の、熱くて臭い戦記ファンタジー物でいこうと考えています。
チラッとこの作中に書きましたが、
『"強者"、藤砂空 VS "閻魔大王"、トームル・ベイ』
『"魔天"、ダーリヤ VS "専門家"、鮫川隆三』
『鵜飼組 VS チャイニーズ・ワンズ』
『ロシア VS ?????』
などなどの、男達や組織同士が戦う話が書きたいんですよね。少年誌的な、最強って奴の話を作りたいところです。
年齢を重ねるとこーいう男共の話を書くのは、自分でも億劫になりがちなのでね。いくら常に馬鹿な自分でも、このことを感じてしまうのです。馬鹿なのに……。
でも、年齢を言い訳に自分の創作を打ち切ったら、ただの馬鹿なんで。呼吸しかしない馬鹿なので。
のんびり馬鹿に頑張っていきます。
また。
実はここを重点的にしばらく活動しようと思うのですが。
昔から少しずつやってたんですけど、あまり成長が見れなくて挫折しかけたのですが。
なんと!
自分で、挿絵を作っていこうと思います!
『VALENZ TAXI』や『RELIS』のキャラクターを中心に描きます。背景までまだ描けませんが!
小説でもラノベでもなんでも良いから!絵も入れてみたい!という気持ちが昔からありまして、描いても絵心なくて、つまらなくて、下手で、何をしてぇのかを伝えられなくて、笑えないほどだったけれど。
最近になって、絵を描く楽しさも知れたので!これを機に、大胆にやろうと思います。
イメージと違うとか、邪魔とか思われても、何よりの読者であり、何より楽しむべきは。まずは自分だというのを忘れず!
やっていきますよ!宣言しちゃえば、やるしかないので!
さらに、時々投稿する短編にも、挿絵を入れていく予定です。以前、試していましたがね。キャラクターを描くのは楽しいので、頑張ります!
長くなりましたが、1年分の苦労を吹っ飛ばせるあとがきなんで!!長くて結構!
そしてこれから、また新たな1年なり生活が始まっていくので、頑張ります!!




